1. ベジブロスって何?

野菜のクズが出汁になる
ベジブロスは、野菜から出る出汁のこと。一般的に食べる部分以外の皮やタネ、ヘタ、芯などから取れる出汁のことを指す。捨てるところから、出汁が取れるなんて嘘みたいな話だが、これがとても優秀だと注目を集めているのだ。
注目すべきはフィトケミカル
近年、話題を集めているフィトケミカル。これは、植物性の食品に含まれる化学物質で、抗酸化作用があり免疫力を向上させる効果が期待できるもの。酸化は様々な病気や老化の原因とされることも多く、フィトケミカルはその予防に役立つのでは、と注目されている。そのフィトケミカルを豊富に含むとされているのがベジブロスなのだ。
野菜の有効活用
忙しい生活を送っているとうっかり野菜をしなびさせてしまったり、食べるには忍びない状態にしてしまったりすることもあるだろう。ベジブロスは、そんな野菜を有効活用するのにも効果的。さらにいつもなら、捨てる部分を使用するので、生ゴミもぐっと減る。体にはもちろん、環境にも優しい出汁なのだ。
2. ベジブロスの作り方

5種類以上がカギ
ベジブロスを美味しく仕上げる最大のポイントは、複数の野菜を使用して作ること。それぞれの野菜の旨味が複雑に合わさることで、ぐっと深みのある味わいに変化する。さらに皮やヘタなどを使用することから、安全な環境で育った野菜を選ぶとさらに安心だ。また、しっかりと洗い、泥やゴミなどを丁寧に落とすこともお忘れなく。
あとは煮出すだけ
鍋に1リットルの水を入れ、両手いっぱいになるくらいの野菜クズを投入。ほんの少し日本酒を加えると臭み消しに効果的。火をつけ、弱火でじっくりと20分ほど煮出す。最後に火を止めて、ザルで濾せば、黄金色のベジブロスが完成だ。
相性のいい野菜
さっぱりとした味わいのベジブロスを作るなら、青もの野菜を中心に使うのがおすすめ。キャベツの外葉やエンドウ豆の筋、トマトのヘタやピーマンのたね、葉物野菜の軸などがいいだろう。逆に力強い出汁を作りたいなら、根菜や香味野菜がおすすめ。玉葱や人参の皮やキノコの軸、セロリの固い軸や葉、長ネギの青い部分など。もちろん青もの系と根菜系をミックスしてバランスを調節するのもあり。
3. ベジブロスの上手な使い道

初心者向けのパスタ
ベジブロスにまだ慣れない...そんな人は、パスタから攻めてもらいたい。パスタを茹でる際に、具材に使う野菜クズも一緒に茹でるだけといたって簡単。それなのに、仕上がりはぐっとコクの増した味わいに。騙されたと思って、ぜひトライしてほしい。
中級者はカレーにトライ
パスタでベジブロスの美味しさを少しでも感じられたなら、ぜひ次はカレーやシチューなどに活用してほしい。こちらも普通の水で作るより、ぐっとコクがでる。さらに野菜の栄養を余すことなく摂取することができるとあって、健康面でも嬉しい。
上級者はスープが◎
ベジブロスの美味しさに気がつくことができたなら、最後はそのものを味わうスープがおすすめ。ベジブロスだけでは少し物足りないので、昆布や鰹節、鶏がらなど、アミノ酸をたっぷり含んだ出汁を少し加えて、味を整えるといいだろう。これから寒くなる季節は、根菜中心のベジブロスでスープを作るとその滋味深い味に、癒されるはず。
ベジブロスの保存
冷蔵庫なら4日
ベジブロスを取ったら、そのほかの出汁と同様、必ず冷蔵庫か冷凍庫で保存するのが鉄則。清潔な容器に入れれば、冷蔵庫で4日~1週間ほど保存が可能。上記のおすすめ以外にも、味噌汁や煮物に投入しても美味しく使えるので、どんどん使おう。
冷凍なら1ヶ月以上
大量にベジブロスを取った場合は、冷凍するのがおすすめ。製氷皿に流し入れ、凍らせておけば、使いたい時に使いたい分量のみを解凍できて便利。長くても2ヶ月ほどで使い切るのが、より美味しく味わう秘訣だ。
ベジブロスを取ったら、そのほかの出汁と同様、必ず冷蔵庫か冷凍庫で保存するのが鉄則。清潔な容器に入れれば、冷蔵庫で4日~1週間ほど保存が可能。上記のおすすめ以外にも、味噌汁や煮物に投入しても美味しく使えるので、どんどん使おう。
冷凍なら1ヶ月以上
大量にベジブロスを取った場合は、冷凍するのがおすすめ。製氷皿に流し入れ、凍らせておけば、使いたい時に使いたい分量のみを解凍できて便利。長くても2ヶ月ほどで使い切るのが、より美味しく味わう秘訣だ。
結論
ベジブロスの魅力を感じていただけただろうか?ひとまず、ものは試し!パスタを茹でる時によく洗った野菜クズを一緒に入れてみてほしい。野菜の種類によって、味わいが変化するので、季節ごとに楽しむことができそうだ。