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カロリーゼロなのに甘い漢方薬!?羅漢果(らかんか)の秘密

カロリーゼロなのに甘い漢方薬!?羅漢果(らかんか)の秘密

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年6月17日

お菓子や清涼飲料水で最近見かけるようになった「カロリーゼロ」という表示。カロリーが無いのに甘いからくりは、人工甘味料であることが多い。カタカナ名の甘味料が多い中、天然由来として注目されている「羅漢果(らかんか)」。甘いのにカロリーがない羅漢果とは、一体どのような物なのだろうか?

  

1. 持ち出し禁忌の「神果」

羅漢果は中国原産、果物に相当するウリ科の多年草つる性植物で、直径5㎝程度のボール状の実をつける。この実が大変な甘さ、そしてそれ以上の薬効を秘めているのだ。

国家保護植物

羅漢果はごく限られた一部の土地でしか育たない。生育地の中国南部の桂林は、雨がよく降る・日照時間が短い・昼夜の温度差が大きい・水はけが良い、これらすべての条件を満たしている。その上太古の海のミネラルを豊富に含む土地であり、それが羅漢果の薬効を高めている。中国政府が国家保護植物として厳しい規制を設けている為、生の緑の果実は国外には出回らず、日本で見かけるとしたら乾燥した茶色い果実か、中国で加工された粉末である。

驚きの薬効

中国政府がここまで厳しい規制をするのは、羅漢果には門外不出の「神果」と呼ばれる程の薬効があるからだ。羅漢果の果実は、非常に高い活性酸素消去力・抗ストレス作用・消炎鎮痛作用があり、後述するが「とても甘いのにカロリーがゼロ」という特徴を持っている。このため、高血圧や糖尿病の人でも問題なく口にすることが出来るのである。

2. カロリーゼロの秘密

羅漢果は甘い。ダイエットの常識を覆す程、中途半端な甘さではなくしっかりとした甘さで、しかもカロリーはゼロである。その秘密は羅漢果の甘み成分にある。

砂糖の300倍甘い

甘みの元となるのはもちろん糖だ。羅漢果には「テンペングルコシド配糖体」という糖が含まれており、通常の糖と違い水溶性の食物繊維である。体内ではほとんど吸収されないのでカロリーはほぼゼロ。血糖値も上がらない為、糖尿病の方は砂糖代わりとして使用すると良いだろう。人工甘味料は熱に弱いことが多く、加熱調理すると甘みが消えることがあるが、羅漢果は加熱しても甘味や風味が変わらない。

本来は液体

羅漢果は非加熱の生果実状態で薬効が最も高いのだが、中国政府の規制により日本では抽出エキスか顆粒状でしか入手できない。羅漢果は抽出エキスの状態で純度が高いほど価格も高く高品質で、本来なら液状から顆粒状に固形化することは困難だ。このため、顆粒状になっている羅漢果は確実に他の素材との混合がなされている。

3. 羅漢果の注意点

カロリーゼロの万能甘味料に思える羅漢果にも注意点がある。市販品を選ぶ時、食事に取り入れる時は注意しよう。

低血糖になる

羅漢果が顆粒状になった市販品は、羅漢果エキスの他に混ぜ物をしているということになる。この羅漢果以外の甘味料や果糖がある程度の血糖値上昇を起こしたり、膵臓からインスリンを分泌させることがある。血糖値が大して上がっていないのにインスリンだけ分泌された状態になると、低血糖状態になってしまうことがある。また、インスリンが常時体内にあることで少しの食事でも太りやすくなる可能性がある。普段の砂糖を置き換える程度では問題ないが、大量に摂るのは普通の砂糖同様控えよう。

依存症

罪悪感なく常に甘い物を口にしていると、甘味=快楽として大脳辺縁系からドーパミンが放出される。安易に甘い物を食べ続けてしまうと、ドーパミンの受容に麻痺した体がもっと甘い物を食べようと過剰に要求するようになり、結果的に甘い物依存症になることがあるのだ。

結論

羅漢果配合の甘味料は、カロリーがほとんどないにもかかわらず、しっかり甘い魔法のような甘味料だ。ダイエットしたい人の強い味方になってくれる。購入する際は品質表示を確かめ、羅漢果以外に「果糖」や「白砂糖」が使われていないかチェックしてみよう。また、カロリーゼロだからと羅漢果ばかり摂取するのは体に負担が掛かる。普段の糖類を羅漢果に置き換えるのはいいが、過剰に摂取しすぎないよう心掛けたい。
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  • 公開日:

    2018年1月24日

  • 更新日:

    2021年6月17日

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