1. 湿気た海苔をパリパリにする裏ワザ
海苔は日本料理にとって重要な食品である。ラーメンやうどんなどのトッピング、磯辺餅、卵焼きなど様々な料理に使われるが、何と言っても日本の代表的な食文化である寿司とおにぎりの材料だ。そんな海苔の美味しさの決め手は、磯の香りとパリッとした食感。しかし、湿度の高い日本では湿気やすいのが難点である。そこで、湿気てしまった海苔を復活させる方法を紹介する。ちなみに、"海苔の表側"とは(諸説あるが)ザラザラしていない側を指す。
火で炙る
コンロの火で海苔を炙る方法。海苔の裏面を火から20cmほど離したところから炙り、ゆっくりと近づける。同様に表面も炙る。昔から行われているスタンダードな方法で、食感も風味も復活する。火傷に注意しよう。
フライパンで熱する
コンロの火を点けてフライパンを熱し、海苔を入れる。焦がさないように注意しながら、表面と裏面を少しずつ焼く。"火で炙る"方法よりも簡単だが、焦げやすいので注意が必要だ。
トースターで焼く
オーブントースターを余熱しておき、温まったら海苔を入れる。6秒〜7秒ごとに表面と裏面を返し、パリパリになるまで続ける。フライパンを使う方法と同じく焦げやすいので、海苔の状態を確認しながらパリッとした時を見極める必要がある。
電子レンジで加熱する
電子レンジで加熱して水分を飛ばす方法。500Wの電子レンジで30秒程加熱し、パリパリに戻っていなければ10秒ずつ追加する。火を使う方法に比べてパリパリ具合は劣るが、手間がかからないためオススメ。
2. パリパリをキープ!海苔の保存方法
湿気てしまった海苔をパリパリに戻す方法を紹介した。どの方法も簡単で、それほど手間はかからない。しかし、「忙しい朝、おにぎりを作ろうとしたら海苔が湿気ていた!」このような状況ではなかなか時間をかけられないため、湿気させないように正しい方法で保存することが最も大切である。ここでは、海苔の正しい保管方法を紹介する。
ジッパー付き保存バッグで保管
海苔は、通常ジッパー付きのプラスチックの袋に入って販売されている。海苔を使う時には必要な分を素早く出し、しっかりとジッパーを閉めて光の届かない場所で保管する。乾燥剤もそのまま袋の中に入れておく。ジッパーの付いていないタイプの海苔の場合には、市販のジッパー付きのプラスチックバッグに海苔と乾燥剤を入れて冷暗所で保管する。
プラスチックの密閉容器で保管
プラスチックの密閉容器は、食品の保存能力に優れている。海苔をそのまま容器に入れても構わないが、海苔の入っていたジッパー付きの袋ごと密閉容器に入れるとより安心だ。ちなみに、海苔専用の密閉容器も販売されている。
冷蔵庫で保管
ジッパーをしっかりと閉めて保管すれば、ある程度はパリパリを保つことができる。しかし、常に湿気を吸収している乾燥剤が「これ以上吸収できない」状態となると、海苔の湿気が加速してしまう。湿気を避けるために一番効果的なのは、当然だが乾燥している場所に保管することだ。それが冷蔵庫。海苔が入っていた袋に乾燥剤も入れたままジッパーをしっかりと閉めて冷蔵庫で保管すれば、湿気ることなく、他の食品の匂い移りも回避できる。
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3. 湿気た海苔、そのまま使える!?
何度も言うが、海苔の美味しさの決め手はパリパリ具合。しかし、湿気てしまった海苔をパリパリに復活させなくとも、美味しく食べる方法がある。最後に、湿気た海苔をそのまま活用できるレシピを紹介する。
海苔の佃煮
① 焼き海苔(3枚)を手で細かく千切って鍋に入れ、砂糖(小さじ1)・みりん(大さじ1)・酒(大さじ1)・しょうゆ(大さじ1.5)・水(100mL)を加えて火にかける
② 煮立ったら、強めの中火のまま2分ほど混ぜ続ける
海苔の風味を存分に感じることのできる海苔の佃煮は、ご飯がすすむこと間違いなしである。味付けが足りない場合には、顆粒のかつおだしを少量加えてみよう。
② 煮立ったら、強めの中火のまま2分ほど混ぜ続ける
海苔の風味を存分に感じることのできる海苔の佃煮は、ご飯がすすむこと間違いなしである。味付けが足りない場合には、顆粒のかつおだしを少量加えてみよう。
小松菜の炒め煮
① 小松菜(1束)を5センチ幅にカットする
② フライパンにサラダ油(大さじ1)と薄切りにしたニンニク(1片)を入れて弱火にかけ、香りが立ったら①の小松菜を加えて炒める
③ めんつゆ(大さじ1)を加えて塩コショウ(少々)を振り、焼き海苔(2枚)を細かく千切って加え、サッと混ぜる
炒めている最中に小松菜から出る水は捨てること。調理にかかる時間はわずか数分だが、海苔の香りが小松菜を引き立てる美味しい一品。もう一品欲しい時にもオススメだ。
② フライパンにサラダ油(大さじ1)と薄切りにしたニンニク(1片)を入れて弱火にかけ、香りが立ったら①の小松菜を加えて炒める
③ めんつゆ(大さじ1)を加えて塩コショウ(少々)を振り、焼き海苔(2枚)を細かく千切って加え、サッと混ぜる
炒めている最中に小松菜から出る水は捨てること。調理にかかる時間はわずか数分だが、海苔の香りが小松菜を引き立てる美味しい一品。もう一品欲しい時にもオススメだ。
結論
湿気てしまった海苔をパリパリに戻す裏ワザを紹介した。まずは保管方法に気をつけ、それでも湿気てしまった場合には、一手間加えて美味しさを取り戻そう。ちなみに、コンビニのおにぎりの美味しさの秘密は海苔とご飯を食べる直前に合わせることだが、家庭でもアルミホイルなどを使って再現することができる。パリパリ海苔の自作おにぎりを楽しみたい人は、ぜひ検索してみよう。