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家庭料理を料亭風に格上げする「和食器」について知ろう

家庭料理を料亭風に格上げする「和食器」について知ろう

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2018年9月21日

和食は美味しさだけでなく、見た目の美しさも重要である。そんな和食の美しさを際立たせ、料理を美味しくするものが食器だ。一口に和食器と言っても種類は多く、様々な方法で作られている。和の器について知り、家庭の食卓を料亭のようにレベルアップさせよう!

  

1. 和食の特徴

料理が美しい

料理を作る上で大切なこととは何だろう。栄養のバランスや健康的であることなど様々挙げられるが、やはり最も大切なのは"味"、美味しさである。中華料理、イタリア料理、フランス料理など世界中には地域性を持つ料理が存在し、そのどれもが美味しさを追求して作られている。和食の特徴と言えば繊細な味付けと旬の食材を活かした季節感だが、もちろん味の良さにもこだわって作られている。そんな和食には、美味しさ以外にも大きなこだわりがある。"料理の美しさ"である。海外では「日本料理は目で食べる」と紹介されることもあるほど、和食の見た目の美しさは世界のどの料理も敵わないと言われている。そしてこれは、料亭やレストランに限ったことではない。意識していないかもしれないが、煮物にニンジンやさやえんどうを加えて彩りを良くしたり、お弁当にミニトマトやブロッコリーを入れたりすることもまた見た目の美しさ意識してのことなのである。

食器の種類が豊富

料理の見た目を良くするために大切なことは、料理の"色"だけではない。その料理を盛り付ける"食器"もまた重要である。洋食のテーブルと和食のテーブルをイメージしてみてほしい。洋食は同じ素材のサイズや形が違う食器が使われることが多いが、和食の場合は陶器の食器や漆塗りの椀など素材の違う食器が使われる。現在は食の欧米化が進んでいるため食器を区別する家庭は少ないかもしれないが、一度の食事で茶碗や汁椀、小皿や盛り皿、小鉢や深鉢などいろいろな食器を使用するのは恐らく日本食だけだろう。

2. 和食器の特徴と種類

和食器の特徴、洋食器との違いは?

和食器はもちろん和食に使われることを前提として作られており、日本の食文化に合わせて改良されながら現在の形となった。では、洋食器との違いはどんな点だろう。まずはそれぞれの特徴を見てみよう。
和食器
  • 丸、四角形、八角形など様々な形
  • 陶器、漆塗りなど様々な素材
  • 軽いものが多い
  • 違う色や柄の鉢や皿を組み合わせる
洋食器
  • 丸い形のものが多い
  • スープボウル以外は浅い皿がほとんど
  • 陶器がほとんど
  • 同じタイプのものをセットで使う
もともと日本では一人分の料理をお膳に乗せて食べていたため、お膳に合うように様々な形の食器が作られていたと考えられている。そして、器に対する料理の大きさや盛り付け方、器と料理の色のバランスなどを考慮し、料理の見た目を引き立てるために様々な種類の食器を必要とする。また、日本人は食器に手を触れて食事をする文化があり、持ち上げて口に触れることもある。このため和食器は軽量化され、手触りや口触りの良い材質が選ばれてきたのだ。

和食器の種類

では、和食器にはどんな種類があるのかを見てみよう。

  • 小皿、中皿、大皿、平皿など。細かく分類すると、長角皿や刺身皿などもある。浅く、主に汁のない料理に使う。

  • 茶碗、湯飲み茶碗、汁椀など。皿に比べて深みがあり、片手で持ち上げられるもの。ご飯や汁物などに使う。

  • 深鉢、小鉢など。椀ほど深みのない食器。

  • 酒を飲む時に使う盃(さかずき)。酢の物などを盛ることもある。
この他にも、瓶、箱、鍋、箸なども和食器に分類される。

3. 和の食器はどう作られる?

美しく、料理を引き立てる和の器は、どのように作られているのだろうか。ここからは、和食器を作る様々な方法を紹介する。

手びねり

手びねりは、手で形を作る方法である。手で作れるものであればどんな形の食器でも作ることができるため、陶芸体験では手びねりで器やコップなどを作ることが多い。丸みを帯びていて手作り感があり、柔らかく優しい印象の食器が多い。

ろくろ

焼き物の基本と言えば、ろくろである。陶芸風景を思い浮かべるとき、多くの人がろくろを回しながら形を作っている姿をイメージするだろう。台に粘土をのせて回転させながら指や手を粘土に当てて形成するため、均一で美しい回転体の食器ができる。

鋳込み

石膏型に液状の粘土を流して形成する方法。既に型が決まっているため、失敗が少なく、同じものを複数作る場合に最適である。細かいものを作る場合に非常に重宝する方法で、人形作りにも使われている。

タタラ

粘土を板状に伸ばし、切り分けてから形成する方法。まずは、作るものによって厚みの異なる"タタラ板"と呼ばれる棒状のものを使って粘土を板状に伸ばす。この伸ばした粘土を"タタラ"と呼ぶ。タタラを石膏型に押し付けて形成する。

このような方法で粘土を形成した後は、乾かし、そして焼いて完成させる。

結論

和の食器について解説した。美味しそうな料理は食欲をそそる。まず目で楽しみ、そして味を楽しむことは和食の基本なのだ。高価な食器を揃える必要はないが、「美味しそう」に見える和の器を数枚揃えておこう。料理の腕を上げ、美しい食器に盛ることで、料理は2倍にも3倍にも美味しくなるだろう。
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  • 公開日:

    2018年2月11日

  • 更新日:

    2018年9月21日

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