1. 鶏肉消費量全国トップクラス!大分のソウルフード

福岡の水炊き、鳥栖のかしわうどん、久留米のかしわめし、日田の鳥刺し、佐伯の一本揚げ、チキン南蛮発祥の延岡、唐揚げの聖地・中津、そして大分・臼杵・別府のとり天。福岡から大分、宮崎へと続く日豊本線・九大本線周辺の九州東岸は、鶏肉を使った郷土料理が多い地域として知られている。なかでも大分県は、一世帯あたりの鶏肉消費量が全国トップクラス。そんな鶏肉ラヴァーが多い大分県で、ソウルフードといわれ愛されているのが「とり天」なのだ。
2. ふんわり衣をつけて揚げる絶品「とり天」

大分市を中心に臼杵市や別府市へ広がる地域は、いわゆる「とり天」地帯。各家庭の食卓はもちろん食堂やレストラン、喫茶店、居酒屋、弁当屋などで、いつでも気軽に食すことができる。揚げ具合や細かいレシピは作り手により様々だが、カボス醤油と辛子が添えられて出てくることが多い。ふわっと衣をまとった鶏を、酸味や辛味を加えてさっぱりいただける点が、食べるほどにやみつきになる理由かもしれない。
とり天の作り方を紹介しよう。
とり天の作り方を紹介しよう。
- 鶏肉(脂の少ない胸肉やささみだと、よりあっさりテイストに)を手頃な大きさにカットする。
- ボウルに鶏肉、すりおろしたニンニクと生姜を入れ、酒、塩などを好みで加えしばらくおき下味をつける。
- とき卵に冷水を加え、小麦粉を少しずつ投入。ふわっと軽く混ぜて衣を作る。
- 下味をつけた鶏肉に衣をつけ、180度の油で揚げる。
結論
大分出身の飲み友によると上京して以来、とり天が食べられないことがとても残念なのだとか。最近ではデパ地下などでも時折目にするようになってきたが、ぜひキッチンで一度作ってみてはいかがだろうか。揚げたてアツアツジューシーなとり天にポン酢と辛子...いくらでも食べられるオツな味である。