1. 最新の中国茶

中国は元々お茶大国だが、工芸茶は全く新しい創作茶である。茶葉そのものは往来の品種だが、1980年代後半、中国の安徽省で考案されたものだ。一般に普及したのは1990年代からである
緻密な細工
茶葉は緑茶がベースだ。茶葉に本物の花を組み合わせており、お湯を注ぐと花が開くように細工されている。花を包む作業はひとつひとつ全て手作業である。長さを切り揃えた茶葉を1本1本束ねてヒモで縛り、花を包んで丸く形を整え乾燥させる。水の中では360度花開くため、横方向や縦方向に花が広がるのを計算して美しく配置していく。大変手間のかかる細工である。
多種多様な茶葉と花
一般的なお茶のベースは緑茶が多いが、白茶や紅茶、香りを楽しむ優雅なジャスミン茶もある。中から開く花はカーネーション、マリーゴールド、ジャスミン、ユリ、千日紅、菊等があり、お茶だけではなく花の香りも楽しめる。茶葉の束ね方も、一般的な物は丸型だが、ハート型や星型にまとめられている物はそのまま飾って楽しむことが出来る。
工芸茶は一粒の値段がやや高いのだが、この細工と手間が値段に反映されている。お茶と花の組み合わせにより味わいや香りが異なり、販売メーカーによってオリジナルの工芸茶が開発されている。工芸茶の名前は香りや茶葉の種類によってつけられているのだが、大変優雅な名前が多いので購入する時注目してみよう。
工芸茶は一粒の値段がやや高いのだが、この細工と手間が値段に反映されている。お茶と花の組み合わせにより味わいや香りが異なり、販売メーカーによってオリジナルの工芸茶が開発されている。工芸茶の名前は香りや茶葉の種類によってつけられているのだが、大変優雅な名前が多いので購入する時注目してみよう。
2. 工芸茶の淹れ方

工芸茶は中国茶の中でも特殊なお茶で、最大のポイントは目で楽しめると言う点だ。透明な耐熱グラスのポットやカップを使ってお茶を淹れよう。
ポットやカップを用意
工芸茶の花は上方向にも咲くため、入れ物は少し高さがあった方がいい。もちろん透明である方がいいので耐熱ガラスの物を用意しよう。ポットでなければ直接カップでも淹れることが出来る。最近では工芸茶用として販売されている物も多い。1粒300~500mlのお湯が適量だ。
熱湯が最適
工芸茶の細工はお湯の温度が低いと花開き難くなる。まずはポットに熱湯を30秒ほど入れて一度捨て、先にクッション代わりのお湯を少量注いでから工芸茶を優しく1粒入れよう。上から注ぐ熱湯は工芸茶に直接当たらないように注意する。ポットであれば蓋をして、カップでも出来れば蓋をして蒸らすと1~3分で花が咲く。花が咲いた状態を楽しむために、お茶は全て飲みきらずに注ぎ足して飲むようにしよう。
3. 飲み終わったら

美しい状態の工芸茶、美味しく飲めるのは3煎目くらいまでだ。飲み終わったお茶も有効活用しよう。
水中花として飾る
工芸茶を飲み終わったら、背の高いグラスに水と一緒に入れて水中花として楽しもう。毎日水を交換していれば約1週間は楽しめる。玄関等に飾っても、テーブルに普通の花代わりに飾っても大変綺麗だ。
消臭剤として使う
工芸茶は普通の茶葉と違って束ねてあるため、茶葉が散らばるということがないので便利だ。これを利用し、水気を十分切って日向で乾燥させる。ネットに入れて靴箱や冷蔵庫等に入れておくと、天然の消臭剤として使用できる。
結論
透明な耐熱ガラスのポットの用意は必要だが、目で見て楽しめる工芸茶は本当に美しく贅沢なお茶である。一粒で相当量淹れることが出来るので、家族で大きなポットを眺めながら花が咲くのを待ってみよう。誕生日や記念日に特別なお茶を淹れるのもおすすめだ。花言葉を調べて贈るのも良いだろう。もし工芸茶を見かけることが合ったら、ぜひ購入してその美しさを体験して頂きたい。