1. 基本のサムギョプサル

豚焼肉
日本では、焼肉というと牛肉をイメージするが、韓国では豚焼肉=サムギョプサルもとてもポピュラーな食べ物。豚バラ肉を厚めにスライスして焼いて食べるのが一般的だ。ここ10年ほどで、日本でも広く浸透。多くの外食店が存在している。
野菜がキーワード
サムギョプサルの大きな特徴は、野菜がたくさん摂れるというところ。日本で焼肉というと焼いた肉をそのままタレにつけて食べるが、サムギョプサルはサンチュやエゴマの葉で焼いた肉を包んで食べるのが一般的。さらにキムチや唐辛子で和えたねぎ、青唐辛子のスライス、焼いたニンニクなどを一緒に巻いて食べることが多い。
味付けは塩とごま油
サムギョプサルは、斜めになった鉄板やジンギスカン鍋のようなもので油を落としながら焼くので、豚バラ肉といえど、ヘルシー。さらに味付けも岩塩を溶いたごま油をつけて食べるのがスタンダードなので、通常の焼肉よりもあっさりと食べることができる。
2. 下準備

用意するもの
専用の鉄板を用意しなくても、工夫をすれば、家でサムギョプサルを作ることも可能。用意するものは、豚バラ肉のブロック、レタス、エゴマの葉かシソの葉、ニンニク、キムチ。タレとして、ごま油と塩。レタスやエゴマの葉は洗っておき、ニンニクはスライス、キムチは一口大に切っておこう。
下味が肝心
豚バラ肉は、端から5mm~1cm程度にスライスして、塩胡椒をしておく。豚バラブロックは、冷蔵庫でしっかり冷やしてから切ると切りやすい。脂身に格子状に切り込みを入れておくと、子どもなどには噛み切りやすい。
より本格的に
トッピングにこだわるとより本格的な味わいを楽しむことができる。まずは、サムギョプサル店ではポピュラーなネギサラダ。本場では粉トウガラシと酢、白ごまで和えたものが定番だが、粉トウガラシがない場合、我が家ではコチュジャンで代用することが多い。
さらにサムジャンと呼ばれる辛味噌も美味しさをランクアップさせる秘訣。材料は、同量のコチュジャンと味噌を酒で少し伸ばし、砂糖を少し入れ、おろしニンニクと長ねぎ、ごま油を混ぜればOK。肉と一緒に巻いて食べよう。
さらにサムジャンと呼ばれる辛味噌も美味しさをランクアップさせる秘訣。材料は、同量のコチュジャンと味噌を酒で少し伸ばし、砂糖を少し入れ、おろしニンニクと長ねぎ、ごま油を混ぜればOK。肉と一緒に巻いて食べよう。
3. 家サムギョプサル

フライパンで
豚バラ肉は、そのものに脂がたっぷりついているので、油を引かずに焼くのがポイント。フライパンに下処理をした豚バラ肉を並べ、弱目の中火で焼いていく。途中、油と肉汁が出てくるので、フライパンを傾けて、肉汁と油を合わせ、そこにニンニクとキムチを投入。油を吸わせながら炒める。フライパンを元に戻し、余分な油をキッチンペーパーで拭き取りながら、裏表こんがり焼く。あとは、皿に盛って、そのほかの具材と一緒に盛り付けるだけ。
ホットプレート
ホットプレートを使うとより本格的な雰囲気で食べることができるので、ホームパーティーなどにもおすすめ。焼き方はフライパンとほぼ同様。フライパンより、スペースが大きいので、豚バラ肉のスライス方法を変えるのもおすすめ。フライパンの場合は、繊維を立つ要領で切ったが、繊維に沿った向きで、1.5cmほどの厚みに切り、そのままの大きさで焼き、焼き上がりにキッチンバサミで切り分ける。
美味しさの秘訣
サムギョプサルの美味しさは、カリカリとした豚肉と焼いたキムチ、それに生野菜のハーモニーが醍醐味。肉はとにかく、油をしっかりと拭き取りながら、こんがりと焼き上げよう。少し焼きすぎかな、くらいでちょうどいい。
結論
韓国では家庭料理としても広く浸透しているサムギョプサル。野菜はアレンジ次第で、どんなものでもOK。これからの季節なら、白菜や春菊などを一緒に巻いてもおいしい。アレンジしながら、家サムギョプサルを楽しもう。