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栄養いっぱい!保存、出汁の取り方を知って煮干しを極める

栄養いっぱい!保存、出汁の取り方を知って煮干しを極める

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2018年9月21日

和食に使われることの多い「煮干し」。出汁を取る時や、ポリポリ間食として食べるのにもぴったりの、栄養豊富な食材だ。しかし、せっかく煮干しを購入したものの「保存方法や使い方がイマイチ分からない」という声もよく聞かれる。そこで今回は、煮干しの栄養価、保存方法、使い方についてご紹介しよう。

  

1. 煮干しの栄養価

煮干しは、小魚を煮た後に干したもののことである。通常はカタクチイワシを使うことが多いが、マイワシ・ウルメイワシ・イカナゴ・キビナゴ・アジ・トビウオなどの魚が使われることもある。ちなみに、煮干しは関東の呼び方で、関西では「いりこ」と呼ばれることが多い。

煮干しの約7割は、たんぱく質で出来ている。鉄・マグネシウム・タウリンなども豊富に含まれているが、最も注目されているのはカルシウムだ。煮干し10gには、カルシウムが約220㎎含まれており、骨ごと食べられる煮干しはカルシウム補給にぴったりの食材だ。

栄養過多の現代にありながら、日本人は慢性的なカルシウム不足と言われている。これは、欧米に比べて、日本の水にはミネラル分が乏しいことや、牛乳や乳製品の摂取が少ないことに加えて、インスタント食品の消費量増加など食生活の乱れが関係しているようだ。

カルシウムが不足すると、筋肉が硬くなったり、ストレスを感じやすくなったりするなどの不調が出てしまう。また、煮干しにはEPAやDHAなど良質の油も含まれているため、血液をきれいにする効果も期待されている。つまり、煮干しは現代人が健康を保つために欠かせない食材のひとつという訳だ。

2. 煮干しの保存方法

煮干しは、すぐに食べ切るなら常温保存もできる。しかし、夏場など気温の高い時期には虫が湧いたり、酸化したりしやすいため、基本的には冷蔵保存か冷凍保存をするようにしよう。
  • 冷蔵保存...煮干しを乾燥剤と一緒に保存用袋に入れて、冷蔵庫に入れる。頭と内臓を取っておくと、さらに傷みにくくなる。保存期間は、1ヶ月~3ヶ月程度。
  • 冷凍保存...煮干しをフリーザーバックに入れて、しっかりと空気を抜いて密閉状態にする。冷凍庫に入れて保存する。この場合も、頭と内臓を取っておくと、さらに傷みにくくなる。保存期間は、3ヶ月~6ヶ月程度。
スーパーなどに行くといろいろな種類の煮干しが売られているが、状態の良いものは、目が白く、煮干しの背中が「ヘ」の字のように曲がっていることが多い。逆に状態の悪いものは、背中やお腹の部分が割れていたり、変色していたりすることがある。購入する前には、必ず確認するようにしよう。

3. 煮干しの使い方

煮干しの定番の使い方は、何と言っても「出汁を取る」ことだろう。出汁パックや顆粒ダシなどに慣れている方にとってはハードルが高く感じるかもしれないが、実際にやってみるとシンプルで簡単だ。
  • 一晩~半日漬けておく(水出汁)...容器に水500mlに対して煮干し10gを入れて、一晩~半日程度漬けておく。加熱して作る出汁とは違って、煮干しの雑味が出にくく上品な出汁になる。そのままスープや味噌汁などに使うことができる。
  • 火を使って出汁を取る...鍋に水500mlに対して煮干し10gを入れて、最低30分以上漬け置いた後、火にかける。沸騰してきたら火を弱めてアクを取りながら5分程度煮る。水出汁に比べると、煮干しの風味がより濃く出る。
どちらの方法で作っても、保存期間はせいぜい3日が限度。出来上がった出汁は、冷ました後に冷蔵庫に入れて保存しよう。時間が経つほど香りが少なくなるので、食べ切る分をその都度作るか、早めに使い切るのがおすすめだ。

結論

昔からある食材でありながら、意外と知らないことの多い「煮干し」。正しい方法で保存すれば、美味しく健康的に煮干しを食べることができる。まずは煮干しで取った出汁を使って、我が家ならではの味噌汁を作ってみてはいかがだろうか。
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  • 公開日:

    2018年2月20日

  • 更新日:

    2018年9月21日

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