1. スナップンドウ栽培前の確認ポイント

栽培難易度は中
スナップエンドウは家庭菜園で育てる野菜のなかでは中級レベル。まったくの初心者には少し難しい植物だ。品種の選択や土づくり、管理、病気対策などに若干手間がかかるため、事前に正しい栽培方法を勉強してからチャレンジするようにしたい。
品種の選択も需要
スナップンドウには大きく分けると「つるあり種」と「つるなし種」がある。違いはその名の通りつるが伸びるか伸びないかということなのだが、つるあり種のほうが長い期間収穫が行える。いっぽうでつるあり種は広いスペースを要するため、狭い場所の場合はつるなし種がおすすめだ。
適した環境
スナップエンドウは15~20℃程度の涼しい環境を好む。また酸性の土壌は苦手なので栽培時は注意したい。
また、スナップエンドウに限らずソラマメなどの豆類は連作を嫌う。同じ土壌に連続で育てると病気にかかりやすくなるため気を付けたい。
また、スナップエンドウに限らずソラマメなどの豆類は連作を嫌う。同じ土壌に連続で育てると病気にかかりやすくなるため気を付けたい。
2. スナップエンドウの畑での栽培手順

では実際にスナップエンドウを栽培するときの手順を紹介しよう。正しい栽培方法をおさえて美味しいスナップエンドウの収穫を目指そう。
土壌作り
まずは土壌作り。スナップエンドウを育てる場合3~4年は育てていない環境、すなわち連作を避けるのが基本条件だ。酸度を下げるために苦土石灰を施し、肥料を混ぜ込んで土壌を作りこんでおく。
種まき
種まきはおよそ11月前後の「秋まき」が理想。半年後くらいの収穫が目安になる。春頃にかけて種をまいて秋ころ収穫する春まきも可能。収穫したい時期にあわせてまく時期を選択しよう。
種が腐らないように発芽するまでは水遣りは控えめで構わない。
種が腐らないように発芽するまでは水遣りは控えめで構わない。
追肥
追肥は2~3回程度行う。1月、3月、5月と二か月おきくらいに行うのが理想だ。また1月の時点ではもみ殻、おがくずを用いて防寒対策を行うと寒さによる被害が低下する。
支柱立て
草丈が15cm程度まで育ってきたらネットをかけた支柱をたててつるをネットにからみつけるように伸ばしていこう。
収穫
実が成り、十分に熟したら収穫期。ハサミなどで付け根を切って収穫。鮮度がよく小振りのものは生でも食べられる。自家栽培の醍醐味でもあるのでぜひ一度そのまま口にいれてみよう。
病気について
スナップエンドウは全体が白く粉をふいたようになる「うどんこ病」や葉に異常が出る「モザイク病」などにかかることがある。また連作障害も起こしやすいので適切な対処を調べておくことも大切だ。
3. プランター栽培について

スナップエンドウの生育は畑の直植えが最も簡単だが、スペースが無い場合はプランター栽培でも育てることが可能だ。この場合は狭い場所で生育に適したつるなし種がおすすめ。収穫時期は短くなってしまうが、ベランダなどで手軽に生育できる。
結論
スナップエンドウ栽培は少し手間がかかるが、取れたての味わいは最高だ。わざわざスーパーで買おうとすると意外と高い食材でもあるのでコツをおさえてぜひスナップエンドウを収穫し食べてみてほしい。きっと新しい美味しさに感動するはずだ。