1. アンコールとは
アンコールはアメリカで生まれたオレンジ。1954年にカリフォルニア大学に在籍するフロスト博士が「キングマンダリン」と「地中海マンダリン」を交配させ、誕生させた。日本には1965年に渡ってきたといわれる。大部分がハウス栽培で、日本での主な産地は愛媛県や大分県で旬は3月〜4月。栽培面積が狭く、そのスペシャルな味わいから希少で高級な品種となっており、百貨店や一部専門店などでしか見ることができない。
温州みかんに似た形で果皮は赤みのある鮮やかな橙色。表面に艶があり、ヘタの周りには絞ったようなシワがある。皮は少しゴワゴワしているが、むきやすくそのまま食べられる。
糖度が大変高くやさしい酸味もあり濃厚でコクのある個性的な味わい。ジューシーで豊かな香りも特徴。一度食べたら忘れられず、「また食べたい」とアンコールしたくなることから名付けられたのだとか。それも納得の美味しさだ。
温州みかんに似た形で果皮は赤みのある鮮やかな橙色。表面に艶があり、ヘタの周りには絞ったようなシワがある。皮は少しゴワゴワしているが、むきやすくそのまま食べられる。
糖度が大変高くやさしい酸味もあり濃厚でコクのある個性的な味わい。ジューシーで豊かな香りも特徴。一度食べたら忘れられず、「また食べたい」とアンコールしたくなることから名付けられたのだとか。それも納得の美味しさだ。
2. アンコールから生まれた品種
アンコールはその美味しさと種子の中の胚の数が1つであるため交雑種子を得るのが容易な単胚性という性質から、親品種としてもよく利用されている。アンコールを親に持つ品種を紹介しよう。種が少なく食べやすいものが多く、どれも人気の品種となっている。高級なアンコールは贅沢過ぎるという場合、こちらのほうが購入しやすいかもしれない。
●あまか【清見×アンコール】
温州みかんのような形で、アンコールから引き継いだ強い香りが魅力。糖度が高くジューシーな味わい。
●せとか【清美×アンコール×マーコット】
酸味と甘みのバランス絶妙。上品な味わいを楽しめる。瀬戸内海で開発されたために、こう名付けられた。3種のよい特徴を受け継いだ良血品種だ
●ひめのつき【日向夏×アンコール】
見た目は、アンコールと日向夏を足して2で割ったようなオレンジと黄色の間のような色をしている。ジューシーでプリッとした食感が楽しく、味わいはとても爽やか。
●津之輝【清美×興津早生×アンコール】
大きさは、温州みかんと伊予柑の中間ほど。プリッとジューシーな果肉は糖度が高く、ちょうどよい酸味が甘みを引き立てる。
3. アンコールの食べ方
アンコールは、皮を手で簡単にむくことが可能。薄皮も薄いため、袋ごとパクッと手軽に食べることができる。
果実の色が鮮やかで濃いため、ゼリーやスムージーなどにすると、見た目も美しく美味しくいただける。
果実の色が鮮やかで濃いため、ゼリーやスムージーなどにすると、見た目も美しく美味しくいただける。
4. アンコールの選び方
贈答用としても人気のあるアンコール。その選び方と保存方法を覚えておこう。
アンコールの選び方
赤みがかった橙色をしていて、皮に艶があるものを選ぼう。手で持った時に重量感を感じるかもポイント。皮がシナシナしていたり、持って軽く感じるものは、水分が抜けて風味が落ちている可能性があるため避けること。
ときおり表皮に「コハン症」というシミのようなものが付いていることがあるが、品質には影響がない。
ときおり表皮に「コハン症」というシミのようなものが付いていることがあるが、品質には影響がない。
アンコールの保存方法
風通しがよく涼しい冷暗所か、暖かい時期ならポリ袋に入れて冷蔵庫へ。暖房の効いた暖かい室内に置いておくと味が落ちやすいので注意しよう。日持ちはそれほどしないので、5日〜1週間くらいで食べるようにしよう。
結論
また食べたくなるからアンコール。他の柑橘類とはワンランク違うという濃厚な甘みと強い香りをぜひ味わってみたいものだ。
美味しい上に手でむいて気軽に食べられるという点もポイントが高い。どの年代の方にも喜ばれそうなので、贈り物の候補としても覚えておきたい。
美味しい上に手でむいて気軽に食べられるという点もポイントが高い。どの年代の方にも喜ばれそうなので、贈り物の候補としても覚えておきたい。