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4月が旬!焼き芋みたいな沖縄フルーツ「カニステル」

4月が旬!焼き芋みたいな沖縄フルーツ「カニステル」

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2018年4月12日

一年中温暖な気候の沖縄には、本島では見られないような野菜やフルーツが多く存在する。中には県内の人にもあまり知られていない種類もあるのだとか。「カニステル」もそのひとつ。食べると焼き芋みたいだともいわれる、その沖縄フルーツについて紹介する。

  

1. カニステルとは

カニステルは、アカテツ科オオミアカテツ属の常緑樹。メキシコから中央アメリカ原産の南国のフルーツだ。日本国内では沖縄で作られている。沖縄での収穫時期は1月〜4月にかけてで、まだまだ生産量は僅か。県内でも知らない人もいるという珍しいフルーツだ。

果実は直径5〜10cm程度で黄色。細長い物や丸い物があり、いずれも頭が尖った形をしている。果実を割るとアーモンドチョコレートのような見た目の大きな種が2〜6個入っている。名前の由来は、その形状が大砲の散弾「canister(キャニスター)」に似ているからだとか。

熟した果実は繊維感やフルーツ特有のみずみずしさはなく、モソモソとした食感が特徴。酸味や香りはほとんどなく、とても甘い。焼き芋、ゆで卵の黄身、蒸したカボチャのようだと例えられることが多い。卵の黄身から「エッグフルーツ」と呼ばれることもある。

2. カニステルの栄養価

カニステルは栄養価が高いことでにわかに注目されている。脂肪や糖質の代謝を促進させる効果のあるナイアシン、カロテンが特に多く含まれる他、アミノ酸の一種であるトリプトファンも豊富。

またフルーツなのに炭水化物が多いことも特徴的。同じく炭水化物が多いことで知られるバナナが100g中22.5gの炭水化物を含むのに対し、カニステルは100g中36.69gも含む。サツマイモ以上というからかなり多い。カロリーも高いため、食べ過ぎには注意したい。

3. カニステルの食べ方

カニステルは、生で食べるほか、お菓子の材料に使うこともできる。

追熟の方法

表皮の色に艶がありきれいな黄色の物は追熟が必要。常温で何日か置くとよい。皮から艶がなくなり、少し茶色くなってきたら食べ頃だ。手に持って少しやわらかく感じるくらいを目安にしよう。ときどき果実に自然と裂け目ができるが、それもしっかり熟した合図だ。

半分に切って

食べ頃に熟したカニステルは、とてもやわらかい。半分に切って種を取り除き、スプーンですくって食べよう。

サラダに

沖縄ではサラダにして食べることも多いという。蒸したカボチャやサツマイモを加える感覚で、葉野菜などと合わせてもよいかもしれない。

お菓子の材料として

カニステルの鮮やかな黄色は加熱しても保たれる。クセのない甘みはお菓子の材料としてもぴったり。サツマイモやカボチャのスイーツを参考に、スイートポテトのようにしてみたり、プリンにしてみたり、タルトの具にしても美味しい。

4. カニステルの選び方

沖縄に旅行に行った際は、その変わった食感と味をぜひ試してみたい。そんな時に役立つ選び方を紹介する。

カニステルの選び方

カニステルは収穫されてからかなり追熟させる必要がある。すぐに食べたい場合は、艶がなく少し茶色っぽく、やわらかい物を選ぼう。逆にお土産に持って帰りたい場合は、皮に艶があり持って固い物を選ぶとよいだろう。表面に傷があるとそこから傷んでしまうこともあるため避けよう。

真相は定かではないが、甘みのあるカニステルを見極めるのは難しいともいわれ、‟当たり"は5個〜10個に1個との情報も。これも含めて旅行の醍醐味ということで楽しんでみよう。

結論

見た目はバリバリの南国フルーツ、味や食感はサツマイモやカボチャみたいにホクホク。実際食べてみて、そのギャップを楽しみたいものだ。この春沖縄旅行を考えている人は、ぜひ地元のスーパーや直売所で探してみよう。生で食べたり、サラダに入れたり、お菓子にしたり、フルーツの域を超えた応用力の高さはアボカドのように全国的に普及する可能性も秘めている気がする。
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  • 更新日:

    2018年4月12日

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