このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
桜エビ漁解禁はいつ?桜エビの旬の時期とは。

桜エビ漁解禁はいつ?桜エビの旬の時期とは。

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2018年4月10日

駿河湾で漁獲される桜エビは、漁の時期が決められている。解禁されるのは年に2回だ。これは、桜エビの産卵時期が関係している。今回は、桜エビの生態とともに、桜エビ漁について紹介しよう。

  

1. 桜エビ漁は時期が決まっている

日本で桜エビが生息しているのは、静岡県沖の駿河湾、東京湾、相模湾である。このなかで、漁獲できるのは駿河湾のみで、日本の桜エビは100%静岡県産なのだ。桜エビを捕る許可を受けているのは、静岡県清水区の由比(ゆい)港や蒲原(かんばら)港、焼津市の大井川港の120隻の船だけである。

■桜エビ漁の時期

桜エビ漁の時期は決まっており、3月中旬~6月初旬と、10月下旬~12月下旬だ。漁の解禁時期は、年によって変動があり、桜エビの生育状態などから漁港組合が判断している。漁の期間が決まっているわけは、桜エビを保護するためだ。桜エビの産卵期は、6月中旬から9月下旬で、その時期は捕らないと決められている。また、冬の時期は、桜エビが深い海に移動するため漁獲できないのだ。

■桜エビ漁の始まり

桜エビ漁が始まったのは、1894年といわれている。由比の漁師がアジを捕まえるために漁へでたところ、アジを捕まえる網が海深くに潜ってしまったそうだ。網を引き上げると、大量の桜エビが網にかかっていて、そこから桜エビ漁が始まったといわれている。

2. 桜エビの特徴

桜エビを含む小型のエビは、さまざまな種類がある。淡いピンク色をした桜エビは、高級な食材として流通している。

■桜エビの生態

桜エビの体長は4cmで、長いヒゲが特徴だ。夜行性であり、夜になると水深20~30mに浮かんでくる。日中は水深150~300mに生息している。桜エビの卵は、1日半で孵化し、3~4カ月で体長2cmほどの大きさとなる。10~12カ月で成熟し産卵期を迎え、産卵後2~3カ月経った、約15カ月で寿命を迎える。桜エビ漁の秋の時期には、夏に産まれた新エビも捕獲される。

■名前の由来

体がピンク色に見える桜エビは、よく見ると体は透明で甲に赤い色素を確認できる。そのため、体は桜の花のような透明感のあるピンク色に見えるのだ。桜エビと名付けられた由来も、体の色からきている。

■間違いやすい小型エビ

桜エビに似た小型のエビに、アキアミやオキアミがある。アキアミはサクラエビ科の体長2~4cmの小型エビで体は透明。日本では瀬戸内海、有明海、富山湾などで捕れる。海外では中国、フィリピン沖などでも漁獲されている。塩辛やキムチなどに使われる。オキアミは、エビに似ているがエビとは異なる仲間である。主に魚のエサとして流通している。

3. 桜エビの価値を落とさない工夫

桜エビ漁の許可を持つ船はいくつかに分けられ、チームとなって漁を行なう。漁の方法は、1つの網を2艘の船で引く「2艘引き」だ。

■漁を行なえる日は限られる

桜エビは、網を引き揚げるときに、2艘の船を近づけるため、波が荒くなる天候の悪い日には漁ができない。また、桜エビ漁は、資源保護のために漁をする時期が決められ、また漁が解禁されてからも、毎日行なわれる調査から漁に出る時間帯や目標漁獲量が決められる。そのため、漁が解禁されてからも漁に出る日数は限られているといわれている。

■桜エビのブランド化

港へ水揚げされた桜エビは、入札資格を持つ買付人によって鮮度や質でランク分けされ、入札される。また、桜エビには地域ブランドが2つあり、「駿河湾桜エビ」と「由比桜エビ」である。日本で捕れる桜エビは全て駿河湾産なので、駿河湾桜エビは輸入品と区別するために付けられている。由比桜エビは、由比港で水揚げされた桜エビに付けられる。これは、桜エビで有名な地域の由比を盛り上げるために作られたブランドだ。駿河湾桜エビと由比桜エビは、中身は同じなのである。

結論

桜エビ漁は年に2回、限られた時期に行われる。桜エビを保護しながら漁を持続していくために、生態を考慮しながら産卵期を避けているのだ。桜エビに似た小型エビや、輸入品もあるため、日本産の桜エビを食べたい場合はパッケージに記載された表示を確認しよう。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2018年4月10日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧