1. 中華料理におけるターンテーブルの意味

気軽に取り分けられるシステム
中華料理店で見かけるターンテーブルは、ゲスト自らがテーブルを回して自分の食べたい料理を気軽に取り分けられるように考案されたものだ。大皿料理で何種もの料理を同時に提供する中華では、一人分ずつが皿に盛られた状態でくるコース料理と異なり、取り分けが必要とされる。しかしいちいちホールサービスが取り分けていたのでは気軽さが失われてしまう。そこで生まれたのが回るテーブルのシステムというわけだ。
考案者は日本人?
中華料理といえば世界的にみても歴史の古い料理。「長い歴史に裏打ちされたターンテーブルというアイディアはさすが!」と思うかもしれないが、じつはこのシステムの生みの親は日本人だという。
東京の総合結婚式場・目黒雅叙園の創業者である細川氏が1932年に考案したとされている。このターンテーブルは中華料理の特性を理解した上で、そのスタイルを活かしながらもゲストの目線をしっかりと取り入れた日本人らしい"おもてなし"の心が生み出したというワケだ。
東京の総合結婚式場・目黒雅叙園の創業者である細川氏が1932年に考案したとされている。このターンテーブルは中華料理の特性を理解した上で、そのスタイルを活かしながらもゲストの目線をしっかりと取り入れた日本人らしい"おもてなし"の心が生み出したというワケだ。
2. 気になる中華のターンテーブル作法

席次を覚える
接待などで上下関係のある方達との会食の場合は席次を意識することも大切だ。中華料理で円卓の場合は入り口から最も反対側に位置している席が上座、そこから左、右、左・・・と左右交互に座っていくようにしよう。
料理の取り分けは上座から
料理が運ばれてきたら上座から時計周りに円卓をまわして取り分けていく。先に取り分けた人たちは、最後の人が取り分けるまで箸をつけてしまわないように気を付けよう。
ターンテーブルの回し方
ターンテーブルを回す時はゆっくりと、他にテーブルに手をかけている人がいないか確認しながら回すようにする。また、テーブルの上には酒瓶などの背の高い割れやすいものは置かないようにしよう。
3. 中華料理は皿の扱い方にもマナーが?

中華料理にはターンテーブルの作法だけでなく皿の扱い方にもちょっとしたマナーがある。まず意外なのが、料理をよそった取り皿を食べるときに持ち上げてはいけないというマナー。
大皿から取り皿に料理を運ぶ際は、大きなサーバースプーンに料理をのせてサーバーフォークで上からおさえながら運ぶとスマート。取り皿は料理ごとに異なるものを使うのが良い。
また、中国では食べきる=料理が足りなかったと解釈する慣習がある。もちろんすべての人がそのように理解するわけではないし、中華料理店に一緒に行くメンバーに中国の方がいるとも限らないが、ひとつの知識として覚えておいても損はないだろう。
大皿から取り皿に料理を運ぶ際は、大きなサーバースプーンに料理をのせてサーバーフォークで上からおさえながら運ぶとスマート。取り皿は料理ごとに異なるものを使うのが良い。
また、中国では食べきる=料理が足りなかったと解釈する慣習がある。もちろんすべての人がそのように理解するわけではないし、中華料理店に一緒に行くメンバーに中国の方がいるとも限らないが、ひとつの知識として覚えておいても損はないだろう。
結論
中華料理店で使われるターンテーブルにはちょっと意識しておきたいルールがいくつかある。知っているのといないのとでは、いざ
お店にいった際に差がつくことがあるので、これらのルールは覚えておいて損はない。ぜひ実践してみてほしい。
お店にいった際に差がつくことがあるので、これらのルールは覚えておいて損はない。ぜひ実践してみてほしい。