1. 山東菜とは?

山東菜は、白菜の仲間である。ただし、白菜のように丸まっておらず「半結球」と呼ばれる形状をしている。小松菜やほうれん草位の大きさであり、葉は黄緑色で柔らかい。アクもほとんどないので、生でも食べることができる。
原産は中国の山東省であることから、この名前が付いたと言われている。関西以南の地域では「菜っ葉」、関東では「べかな」と呼ばれることもある。
山東菜の旬は、一般的には春とされている。種まきを冬に行い、春に収穫するという流れだ。ただし、漬物用に使う山東菜は、12月の寒い時期に収穫されることもある。漬物用は1株6キロ以上のものも多く、スーパーなどに並ぶことは少ない。
原産は中国の山東省であることから、この名前が付いたと言われている。関西以南の地域では「菜っ葉」、関東では「べかな」と呼ばれることもある。
山東菜の旬は、一般的には春とされている。種まきを冬に行い、春に収穫するという流れだ。ただし、漬物用に使う山東菜は、12月の寒い時期に収穫されることもある。漬物用は1株6キロ以上のものも多く、スーパーなどに並ぶことは少ない。
山東菜は「幻の白菜」?
山東菜が市場に出回るようになったのは、昭和20年代前半に東京北足立市場で「山東菜市」が行われたことがきっかけとされている。現在も市は続いているが、12月の10日間限定で行われている。そのため、見かけることが少ないという理由から「幻の白菜」と呼ばれることもある。
2. 山東菜の栄養

山東菜は白菜の仲間であるが、白菜に比べて栄養を豊富に含んでいる。アクが少なく葉が柔らかいため生食にも向いており、栄養をまるごと摂取することができる。また、山東菜は100gあたり14kcalと低カロリーなので、カロリーを気にする人も安心して食べることができる。
山東菜に多く含まれる栄養成分は、以下のとおりだ。
山東菜に多く含まれる栄養成分は、以下のとおりだ。
βカロテン
葉の緑色の部分には、βカロテンが豊富に含まれている。βカロテンには、皮膚などの粘膜を正常に保つ働きのほか、免疫力を高める作用などが期待されている。
ビタミンC
山東菜は、ビタミンCを豊富に含んでいる。ビタミンCは水溶性のビタミンであるため、スープや煮物などに入れて汁ごと食べるのがおすすめだ。他の葉物野菜と同様に、加熱するとかさが減りたくさん食べることができる。
ビタミンK
骨の形成に大きな役割を果たすビタミンKが多く含まれている。日本人はカルシウムが不足しがちであり、特に閉経後の女性は骨粗しょう症になりやすいと言われている。健康な身体を維持するためにも、山東菜を食べてビタミンKをしっかり補給したい。
葉酸
血液を作るサポートをする葉酸も豊富に含まれている。葉酸は、妊娠を希望する女性や妊娠中の女性は通常の約1.7倍量を必要とする。山東菜は味にクセも少なく食べやすいので、積極的に利用したい。
3. 山東菜の食べ方

山東菜は、和洋問わずさまざまな料理に使うことができる。栄養を手軽に効率よく摂取するためには、以下のような食べ方がおすすめだ。
山東菜のミルクスープ
骨の形成に役立つビタミンKを豊富に含む山東菜に、カルシウム豊富な牛乳を加えて煮込んだスープ。コンソメや塩・コショウなどで調味しよう。ベーコンや、キノコ類を加えるのもおすすめだ。
野菜炒め
山東菜に、キノコ類やにんじん・卵などを加えて野菜炒めに。クセの少ない野菜なので、塩・コショウを使ったシンプルな味付けはもちろん、ハーブや香辛料などを使ったしっかりした味付けも、どちらもよく合う。肉や魚を加えてボリュームアップしよう。
結論
山東菜は珍しい春野菜であるが、食べやすく栄養価も豊富であることが分かった。山東菜を見つけたら、ぜひ購入して料理を作ってみよう。