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春野菜で季節を楽しむ!「ハマボウフウ」の栄養価や食べ方

春野菜で季節を楽しむ!「ハマボウフウ」の栄養価や食べ方

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年12月21日

春の希少な野菜「ハマボウフウ」をご存知だろうか。料亭の懐石や、鳥取県の郷土料理などでときどき見かける食材だ。シャキシャキとした食感が楽しめて、独特の香りがある。今回は、ハマボウフウの特徴・栄養・食べ方について紹介しよう。

  

1. ハマボウフウとは?

ハマボウフウはセリ科の多年草である。海辺近くの砂地などに自生している。かつては日本各地でよく育っており、昔から身近な植物として人々に愛されてきた。しかし最近は砂地の荒廃などにより、その数が減少している。

現在流通しているハマボウフウのほとんどは、栽培物である。鳥取県がハマボウフウの生産地として有名であったが、現在は埼玉県川口市のハウス栽培や茨城県の軟化栽培などが盛んに行われている。

ハマボウフウは新芽が出始めてから花が咲くまでの、3月~5月に旬を迎える。初夏に咲く花は、同じセリ科の植物に比べて大柄でよく目立つ。

ハマボウフウの葉は厚くてツヤがあり、ギザギザした形状をしている。地面を覆うように伸びるのが特徴だ。茎は、少し赤味を帯びていて、その見た目から「珊瑚菜」と呼ばれることもある。根はゴボウのように長細く、長いものでは1mに達するものもある。

2. ハマボウフウの栄養

薬草の「ボウフウ」に姿が似ていることからその名前が付いたと言われているが、植物学的には分類は異なっている。ハマボウフウは、古くから民間療法などでよく利用されてきた。

特にハマボウフウの根を干したものは、発熱や頭痛などの風邪の初期症状や肩こりや関節痛などの緩和に使われてきた。中国では「ボウフウ」の代用として利用されることもある。

3. ハマボウフウの食べ方

ハマボウフウは、セリによく似た香りと風味があり、シャキシャキとした食感が楽しめる春野菜だ。柔らかいものは生でも食べられるが、自生しているものは栽培物に比べて、筋張っていて固く、香りも強いことが多い。その場合は、熱湯などでさっと茹でてから料理に使うようにしよう。

刺身の彩り

料亭などで刺身の脇に添えられることも多い。ハマボウフウの葉に切り込みを入れて、水に浸しておくと葉が丸くなり飾りやすくなる。ハマボウフウには、魚介類の臭みを抑える効果があると言われている。

天ぷら

新鮮なハマボウフウが手に入ったら、生のまま小麦粉をまぶして油で揚げて天ぷらにしてみよう。塩などでシンプルに食べるのがおすすめだ。

和え物やお浸し

熱湯でさっと茹でたハマボウフウを、醤油やみりんなどの調味料で和える。若芽などの海藻類を加えたり、鰹節などをトッピングしたりするのもおすすめ。鳥取県の郷土料理では、茹でたハマボウフウの葉を酢味噌で和えた一品が有名だ。茹でる時間が長過ぎるとせっかくの食感が無くなってしまうので、注意しよう。

パスタ

オイルベースやトマトソースのパスタにも、ハマボウフウはよく合う。アサリやイカなど、魚介類との相性も良い。ハマボウフウを熱湯でさっと茹でた後、パスタの仕上げに添えるようにすると彩もきれいに仕上がる。

炒め物

ハマボウフウの根は、加熱するとホクホクとした芋のような味わいになる。葉に比べていろいろな料理に使いやすく、他の野菜や肉・魚などと組み合わせて炒め物にするのもおすすめだ。根の部分も、葉と同様にセリに似た香りを楽しむことができる。

結論

ハマボウフウという名前を初めて聞いたという方も多いことだろう。現在は希少な野菜として扱われているが、かつては全国の砂地に自生している植物であった。葉・茎・根の全てが食べられる春野菜なので、ハマボウフウを入手する機会があればぜひいろいろな食べ方を試してみたい。
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  • 公開日:

    2018年4月 1日

  • 更新日:

    2022年12月21日

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