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知ってた?和菓子の代表格桜餅には長命寺と道明寺の違いがある!

知ってた?和菓子の代表格桜餅には長命寺と道明寺の違いがある!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2018年5月 7日

和菓子には季節などで時期限定のものが登場するが、「桜餅」もそのひとつ。桜の風味と上品な小豆の甘さは、春を呼ぶお菓子としても広く知られる。しかし地域によって呼び方や使う素材も違い、見た目も大きく違うのをご存じだろうか。今回は桜餅の種類にスポットを当て、その差を解説していきたい。

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1. 関東風の桜餅は「長命寺」

「長命寺」の特徴

「長命寺」は、クレープのような風合いがポイントの桜餅。ピンク色の皮に餡を包み、その上に桜の葉を包んでできる。製品によって違いがあるが、基本的に細長く小さな筒のような形状をしているのが特徴だ。主に東京などの関東を中心に流通しているので、「関東風」または「江戸風」の桜餅ともいわれる。

長命寺の材料

長命寺の皮に当たる原料が小麦粉。水で溶いて着色し、焦げないように薄く伸ばして焼く。できた皮はこしあんに包む。桜の葉は塩漬けしたものを使用し、水で塩抜きしてから使う。基本的に葉は一枚だが、2~3枚使用するタイプもある。

長命寺にまつわる説

関東を中心になじみのある桜餅、長命寺。発端は諸説あるが、江戸中期の文献に残っている最も有力な話をご紹介。

当時、隅田川沿いにあった長命寺の、門番をしていた山本新六。彼は大川堤の桜の木から散る葉を毎日掃除しており、その量に悩まされていた。ある日散った桜の葉を。まとめて塩漬けにして餅に包んだところ、たいそう美味しくできた。それを売り出して人気を博し、現在に至るのだとか。

現在、由来のお寺自体は存在しない。しかし、元祖ともいわれている店舗は、現在でも場所を変えず東京で営業している。

2. 関西風の桜餅は「道明寺」

「道明寺」の特徴

長命寺と人気を二分する、もうひとつの桜餅の種類、「道明寺」。桜を連想させるピンク色の皮の表面に、ツブツブ感があるのが特徴。手のひらに乗るほど小ぶりで、丸い形状になっている。このタイプは主に関西を中心に浸透しているところから、「関西風」もしくは「上方風」ともいわれている。ちなみに北陸や東北、北海道でも、桜餅といえば道明寺が一般的だ。

道明寺の材料

道明寺の皮には、「道明寺粉」と呼ばれるものを使用する。これは、もち米を一度蒸し、乾燥させ砕いたもの。それを再び蒸して着色したものを、粒あんに包んで作る。そして塩漬けした桜の葉を塩抜きし、皮の上から包んでできる。

道明寺にまつわる説

道明寺にまつわる説は、材料である道明寺粉の元である「干飯(ほしい)」が中心となる。もともとは、お寺にお供えしていた蒸し米がきっかけで干飯(ほしい)が誕生。そのままでも水に浸しても食べることができるため、保存食として浸透していく。

特に道明寺で作るものは評判が高く、その人気ぶりから道明寺粉と命名されたのだとか。モチモチした食感を活かし、京都で考案されたお菓子が「道明寺餅」と呼ばれ、次第に桜餅として認識されていく。ちなみに、大阪には桜餅の起源である道明寺が現存している。

3. 「長命寺」と「道明寺」の違いは?

見た目の違い

長命寺と道明寺の特徴などをまとめてみたが、ふたつは見た目や食感がまず違う。長命寺は皮が滑らか。対して、道明寺は艶がありながらも、ブツブツした見た目なのがわかる。しかしふたつは、ほのかなピンク色をしており、その部分は一緒だ。

使う食材と食感の違い

ふたつの桜餅は、使う食材にも違いがあるのでまとめてみよう。長命寺は皮に小麦粉、中の小豆はこしあんを使用する。このため食べた感じも皮が薄く、こしあんの滑らかさが広がる。そして道明寺は皮に道明寺粉、小豆にはつぶあんを使う。どちらも口の中でほのかに残るツブツブ感があり、それが特徴にもなっている。ふたつは、皮の部分がモチモチとした食感しているが、道明寺はねばりの強いもち米を原料としている分モチモチ感が強い。外側に使用する桜の葉は、どちらも塩漬けしたものを水で戻すので、共通点がある。

由来の違い

ふたつの桜餅の由来も、大きく違うのが興味深い。長命寺は桜の葉の活かし方、道明寺は皮部分の食材がきっかけだ。しかし、どちらもその発端が寺であるのは、寺院が大きな権力を担ってきた時代背景があるのかもしれない。

地域によっても分かれる桜餅

長命寺の桜餅は、現在でも東京で名物として知られていることもあり、関東に集中している。反面、道明寺は特に名物としているお店はないが、大阪・京都を中心に北日本でも浸透している所に差がある。それ以外の地域ではふたつの桜餅の派生として、上新粉を使ったり、餅米で作るところもある。

結論

桜餅というと特定のイメージを持っていると誰もが思っている。しかし、特徴などをしっかりまとめてみると、誕生した土地によってまったく違うことがわかる。そのため旅行先や引っ越し先で桜餅を購入すると、その違いにカルチャーショックを受ける人もいるのではないだろうか。これを機に、それぞれ桜餅を堪能してみるのもおすすめだ。
  

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