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世界に広がる外国産WAGYU。日本の和牛を守れ!

投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部

2018年4月 5日

世界から注目を集める日本食。そのひとつに「和牛」がある。しかし昨今、世界的に外国産和牛が多く出回り、日本の和牛の脅威となっているという。日本の和牛を守るため、農林水産省などは対策もはじめている。

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1. そもそも和牛って日本産じゃないの?

「和牛」というからには日本で育った牛肉なのだろうと思っていた人も多いだろう。しかし今や世界的には、「WAGYU」は高級牛肉の代名詞のようなものなのだ。

和牛とは、明治以降に日本の在来種の牛に外来種を交配して品種改良をされた肉専用種のことを指す。つまり和牛=国産牛ではなく、元々ひとつの品種のことなのだ。黒毛和牛がほとんどで、美しい「霜降り(サシ)」でも人気。1990年代からは世界に向けても輸出されるようになった。一般的に赤身肉を好む欧米人というよりも、とくに東南アジアの富裕層を虜にし、高級牛肉として知られるようになった。

それが今では、オーストラリア産やアメリカ産のWAGYUが海外市場で存在感を増している。とくにオーストラリア産は品質も悪くなく、世界市場では日本産和牛ではなくオーストラリア産WAGYUが独占しているような状態との情報もある。また日本国内も例外ではなく、まるで逆輸入のように外国で育てられた和牛が輸入されてきているという状態。高級牛肉ではあるが日本産和牛に比べて価格も抑えられているため、徐々に広がってきている。

2. 外国産和牛が広がった理由

なぜそこまで、外国産の和牛が存在感を増すようになったのだろうか。

理由のひとつは、2010年の口蹄疫の流行、そして2011年の原発事故だ。これをきっかけに各国が日本からの牛肉の輸入を停止するようになり、その間にまずオーストラリア産WAGYUが世界市場に広く浸透した。

それではなぜオーストラリアだったのか。オーストラリアでは1990年代に和牛の受精卵と精子が輸入されたことで、遺伝子レベルでの和牛の生産が開始。これまで種の輸出はなかったが、おいしい和牛を世界の人に食べてもらいたいと考えた北海道の日本人畜産業者が輸出に踏み切ったという。その頃輸出を規制する法律はなかったものの、和牛の遺伝子を海外に出さないよう働きかけていた日本国内の和牛生産団体からその後除名処分を受けている。

同時期には「オーストラリアWAGYU協会」も設立され、和牛の育成と改良に力を入れるように。日本と同レベルの厳しい基準を設けるなど品質管理も徹底し、日本産には劣るものの品質の良い外国産WAGYUが誕生。世界にも広く輸出されるようになった。

現在ではオーストラリアの他、アメリカ、カナダ、中国などでもWAGYUの生産が進んでいる。昨今の日本食ブームもあり、赤身肉を好んでいた欧米などでもサシが入った和牛の人気も上昇中だという。

3. 日本産和牛を守る対策

外国産WAGYUが存在感を増す中、日本では国産和牛を守るための対抗策がはじまっている。

農林水産省では、日本の和牛だけに付けることができるマークを作成。日本国内で生まれ育ち血統が証明された本物の和牛であることを証明しているので、選ぶ際にはパッケージを注意して見てみよう。

また牛の出生から食卓に届くまでの生産流通履歴を把握することができる「トレーサビリティ」も導入。いわば牛の"戸籍"のようなものをインターネットで一般の我々も見ることができる仕組みで、味だけでなく品質の面でも日本産和牛を保証している。口蹄疫、原発事故で離れていった外国人に対して、日本産和牛を再び売り込む際にも大切な要素となるだろう。

外国産では真似できない、とろけるようなやわらかくジューシーな美味しさ、そして徹底した安全管理。ふたつの面で国をあげて和牛ブランドを守ろうとしているのだ。

結論

日本が誇る「和牛」。ふだんあまり馴染みのない高級品のため、その事情を詳しく知らなかったという人も多いかもしれない。とっておきの時にいただく物だからこそ、まずは私たち日本人が日本で育った「和牛」を選び、その美味しさを外国にも伝えていきたい。

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