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5月5日は「わかめの日」!子どもの日がわかめの日になった理由

5月5日は「わかめの日」!子どもの日がわかめの日になった理由

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2019年10月24日

5月は何かと行事の多い季節。特にゴールデンウィーク最後の5月5日は子どもの日ということもあり、各地がイベントで賑わう。しかし、あまり知られていないがこの日は「わかめの日」でもあるのだ。一体なぜこの日がわかめの日になったのか、今回はその由来を紹介する。また、わかめの歴史や栄養についても解説する。

  

1. 5月5日はわかめの日!

5月5日がわかめの日と定められたのは、今から30年以上前の1983年(昭和58年)。5月初旬のこの時期はわかめの採取が終わる頃で、新鮮な新わかめが市場に出回りはじめる。日本わかめ協会では、1年で1番わかめが美味しくなるこの時期こそ、わかめの素晴らしさを知ってほしいと、5月5日を「わかめの日」に定め、わかめの普及、消費拡大を目指すキャンペーンを行ってきた。

わかめの日を子どもの日にしたのには理由がある。

わかめを食べる習慣があるのは日本と韓国。お隣の韓国では、わかめを食べると血液が濃くなり、母乳の出がよくなるという言い伝えがあり、お産の後はわかめを沢山食べる習慣がある。出産祝いにわかめを贈る風習もあり、古くから子どもとわかめが結びつけられていた。

また、わかめを刈るという意味の「和布刈(めかり)」の名を冠した、福岡県北九州・門司の和布刈神社で、毎年旧正月の午前0時に新わかめを刈る神事が行われている。

こうした日本の伝統に照らせば「わかめの日」は本来であれば旧正月がふさわしい。しかし、旧正月は日程が年によって異なるため、記念日として印象に残りやすく、かつ子どもに縁のある5月5日をわかめの日としたのだ。

2. わかめの歴史

世界に目を向けると、海藻を食用としている国は日本と韓国だけといわれているが、日本では非常に古くから日常的に食べられていた。わかめも例外ではない。

現存している最古のものでは、縄文時代の遺跡である青森県亀ヶ岡の泥炭遺跡から、わかめを含む海藻が発見されている。縄文時代は紀元前6000年から300年の期間なので、古代から食用として重宝されてきたことが伺える。

当時は塩の製造技術がなかったため、海藻を食べることで塩分の補給をしていたのではないかといわれている。

7世紀~8世紀に編纂された日本最古の歌集「万葉集」では、海藻について記された歌が100首以上あり、このころには海藻が広く食用とされていたことが分かる。また、701年の大宝律令で定められた租税の中に、わかめを含む8種類の海藻も記されている。

この頃には奈良の都・平城京では海藻を販売する店が繁盛し、わかめを製造する加工施設も作られた。しかし、まだ庶民にとってはこうした食品は高嶺の花で、一部の上流階級の間で流通しているにすぎなかった。

なぜなら、この時代は野菜の栽培種が少なく、ビタミンなどの栄養を摂るために海藻は非常に貴重なものとされていたからだ。

しかし、時代とともに徐々に庶民の間にも広がり、江戸時代の頃は今よりもはるかに多くの海藻が食べられていたという。特にわかめはお客をもてなす料理の素材として珍重され、吸い物に多用された。

3. わかめの栄養

わかめはミネラルやカルシウムが豊富な食品。さらにビタミン類も多く含まれ、「海の野菜」という異名もあるほどだ。ミネラルやカルシウムは体の成長に不可欠の栄養素で、ビタミン類は美容や風邪の予防にも役立つといわれている。健康が気になる人にもおすすめの食べ物だ。

結論

5月5日は子どもの日であるのと同時にわかめの日でもある。わかめは日本や韓国では古くから食べられている食品。ミネラルやカルシウム、そしてビタミンを多く含むので健康が気になる人にもおすすめだ。春になると新鮮で美味しい新わかめが出回るので、わかめの日に限らず、毎日のメニューに積極的にわかめを取り入れよう。
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  • 公開日:

    2018年5月 5日

  • 更新日:

    2019年10月24日

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