1. 冷菓子の歴史

健康食品
古代のアイスクリームは、現在のものとは違い、疲れた体を癒したり、水分補給の意味合いが強かったり、健康食品として利用されていた。古代ギリシャやローマになると宮廷で貴族たちに愛され、嗜好品へと変化していったようだ。
イタリアでの発展
冷菓子の発展と大きく関連するのが、冷凍技術。その始まりは、16世紀初頭のイタリア。水に硝石を入れることで、熱を奪い、水の温度低下が可能になることが発見される。それまでの氷菓といえば、天然の氷を山などから採掘したものがほとんどだったがこの発見により、自ら氷を作って食べる事ができるようになったのだ。
ヨーロッパからアメリカへ
16世紀後半になるとヨーロッパでは、広く冷菓子が食べられるようになる。さらにアメリカへは17~18世紀に伝わったようで、産業化され、より広く展開されていく。1920年に禁酒法が発布され、アイスクリームはビールなどに変わる嗜好品として、愛された。ちなみに日本でもこの頃、アイスキャンディーが誕生している。
2. 冷菓子の種類

成分による種類分け
日本でアイスクリームは、乳成分の量によって4つのカテゴリーに分けられる。乳固形分15.0%以上のうち、乳脂肪分8.0%以上のものをアイスクリーム。乳固形分10.0%以上のうち、乳脂肪分3.0%以上のものをアイスミルク。乳固形分3.0%以上のものをラクトアイス。上記以外のものを氷菓と呼ぶ。アイスキャンディーやかき氷などがこれに当たる。ちなみにアイスミルクとラクトアイスは、植物性の油脂が含まれていることが多い。市販品であれば、ラベルに表示されているので注意して見てみよう。
ソフトクリームは?
ソフトクリームは、フリーザーで−5℃~−7℃程度にフリージングされ、アイスクリームのように固めずにそのまま食べるものを指す。日本ではアイスクリーム同様、分類は上記の通り。形状に特徴があり、ご存知の通り、渦巻状になったものがスタンダード。濃厚な味のものが多く、出来立て感を味わえるのも醍醐味。
ジェラートは?
イタリアでジェラートはアイスクリーム全般、氷菓全般を指す言葉。ただ、日本のアイスクリームの規定とイタリアのそれとでは違いがあるので、厳密にいえば、日本ではジェラートはアイスミルクに分類される。ただ、日本でジェラートというと空気の含有量が多く、フルーツなど素材の味を生かしたフレッシュな口当たりのイタリア版アイスクリームを指すケースがほとんど。イタリアでは、手作りのジェラテリアが数多く存在する。
3. 他にもある氷菓

サンデーとパフェ
サンデーとパフェは、アメリカで生まれた氷菓。サンデーは、アイスクリームにチョコレートをかけ、日曜日にだけ販売したところ、大評判に!sundayと名付けると安息日と同じになってしまうので、綴りだけsundaeと表記するようになった。パフェは、アイスクリームにフルーツやクリームなどをトッピングしたもの。見た目、味わいともにパーフェクトと評され、パーフェクトアイスクリームが略され、パフェとなったそうだ。
アイスケーキ
近頃人気のアイスケーキ。まるでケーキのように華やかな見た目と冷たいアイスクリームのいいとこ取りしたケーキは、幅広い年代に人気のよう。お店によって、味わいは様々で、専門店も多くある。ケーキと違い、配送ができるので、ネット通販などでも売られている。
進化形カキ氷
かき氷もここ数年で、人気を巻き返した氷菓のひとつ。お祭りなどで販売されるものとは違い、ふわふわとした口どけの良い氷タイプが人気。天然氷を使う店やソースにこだわりのある店舗が増え、話題を集めている。
結論
今回は、氷菓の分類についてお届けしてきた。大人はもちろん、子供にも人気のアイスクリーム。購入の際、裏の表示をチェックして、選んでみよう。