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子どもの日に欠かせない食べ物は?出世魚や柏餅が好まれる理由

子どもの日に欠かせない食べ物は?出世魚や柏餅が好まれる理由

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2018年5月 4日

5月5日は子どもの日。昔は端午の節句として、この日に男児の誕生を祝い、健やかな成長と出世を願っていた。最近では男女を問わず子どもの幸福を願う日とされているが、昔の名残で縁起がよいものを食べる習慣は残っている。ここでは子どもの日に欠かせない食べ物を特集する。

  

1. 子どもの日の食べ物が生まれた訳

5月5日の子どもの日は1948年に制定された休日。この日は子どもの人格を尊重し、幸福を願い、母に感謝をすることを目的としたお休みで、日本各地でさまざまなイベントが行われている。

この日はその昔、端午の節句で男子のお祝いをする日だった。5月5日が端午の節句となったのは、端午の「午」が数字の5と同じ音だったことに由来する。

端午の節句の習慣は奈良時代に始まり、当初は宮廷の中の人々が、季節の変わり目とされる端午の日に、無病息災を願って菖蒲を浸したお酒を飲み、菖蒲を入れた湯につかった。

菖蒲の葉が端午の節句に用いられたのは、その香りに厄除けの効果があると信じられたからだ。悪魔祓いのために軒先にヨモギと一緒に飾る習慣もあり、人々はこの植物に健康と延命の願いを託した。ちなみに菖蒲湯に浴する習慣は今でも残っている。

鎌倉時代になると、武家社会になり、武を尊ぶ「尚武(しょうぶ)」の気風が生まれ、この音が菖蒲と同じであることから、端午の節句=尚武(菖蒲)の節句として祝われるようになった。とりわけ男児のお祝いとして縁起がよいことから、端午の節句=男子のお祝いとなったのだ。

その後、第2次大戦後まで5月5日は長らく男の子のお祝いの日とされ、今もその名残で子どもの日には男子の出世を願う食べ物をいただく習慣が残っている。

2. 子どもの日に好まれるのは出世魚

子どもの日の食べ物には出世魚が好まれ、お祝いのメニューとして出す家庭も多い。出世魚とは成長に合わせて名前が変わる魚で、代表的なものには鱸(スズキ)と鰤(ブリ)がある。

■鱸(スズキ)

鱸は白身魚の代表格で、スマートな形、精悍な顔つきなど、見た目の美しい魚として知られる。地域によって呼び名は異なるが、成長に合わせてセイゴ、フッコ、スズキ、オオタロウと名前が変わることでも有名。

■鰤(ブリ)

鰤も出世魚としては良く知られた存在で、成長に伴ってワカシ、イナダ、ワラサ、ブリと名前が変わる。鰤も地域によって成長過程ごとに複数の呼び名がある。

鱸も鰤も非常に縁起の良い食べ物として、端午の節句では好んで食べられていた。現在でも出世魚は子どもの日のお祝いのメニューとして好まれ、料理本やレシピサイトで紹介されている。

3. 柏餅とちまきも定番

子どもの日の食べ物と言えば、もう1つ忘れてはならないのが柏餅とちまき。子どもの日の食べ物は?と聞けば、鱸や鰤よりもむしろ柏餅やちまきを思い浮かべる人の方が多いだろう。

もともとちまきは端午の節句の風習と一緒に中国から渡ってきた食べ物。ちまきは厄除けの食べ物として好まれ、子どもの無病息災を願って、特に関西を中心に子どもの日に食べる風習が残っている。

また柏餅に使われる柏の葉は、新芽がでるまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄の象徴として尊ばれ、主に関東を中心に子どもの日に食べられるようになった。

ちまきと柏餅は子どもの日を象徴する食べ物。お祝いには欠かせない食べ物の代表格と言えるだろう。

結論

子どもの日はその昔、端午の節句と呼ばれ、男子の健康と出世を願う日だった。お祝いの席では縁起の良い鱸や鰤などの出世魚が好まれた。また中国から伝わったちまきや、子孫繁栄の願いを込めた柏餅も重宝された。これらの食べ物はいずれも子どもの日の定番として今日に受け継がれている。
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  • 更新日:

    2018年5月 4日

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