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6月6日は梅の日。梅の生産日本一の県でうまれた品種とは?

6月6日は梅の日。梅の生産日本一の県でうまれた品種とは?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2018年6月 6日

6月6日は「梅の日」である。確かに梅の旬は5月~7月だが、なぜ6月6日としたのだろう?梅の日が制定された由来と梅の生産地、梅の日以外の梅に関する記念日についても解説する。

  

1. 梅の日ってどんな日?

記念日は語呂合わせによるものも多いが、梅の日は語呂合わせではない。梅の日が6月6日に制定された理由を見ていこう。室町時代の
1545年(天文14年)4月17日、賀茂神社(京都)の例祭が行われた。この時、後奈良天皇が神事を行った際に梅が献上されたという記録が残っており、これにちなんで梅の日が制定された。

しかし、例祭の日は4月17日であって6月6日ではない。これは、旧暦の4月17日が現在の6月6日ごろに当たるためである。梅の旬は5月~7月であり、6月は最盛期にあたる。きっと、室町時代にも旬の時期の梅を献上したのだろう。

2. 梅の生産日本一は和歌山県

梅の日の由来はわかった。では、誰が制定したのだろう?梅の日を制定したのは、和歌山県田辺市の「紀州梅の会」である。紀州梅の会とは紀州梅の消費拡大や発展のためにPR活動などを行う会で、田辺市や農協などによって組織されている。

2017年のデータによると、和歌山県は梅の収穫量が日本一。群馬県(5,230t)、奈良県(1,910t)と続くが、和歌山県の生産量は53,500t。圧倒的なシェアを誇る日本随一の梅の産地なのだ。

梅といえば「南高梅」が有名だ。なんこうばい、なんこううめと読むこの品種は、和歌山県日高郡みなべ町でうまれた。1902年(明治35年)に高田貞楠(さだぐす)氏が近所から購入して栽培した60本の木の中から1本の優良木を発見し、「高田梅」として育てた。戦後、梅の優良木の調査・選定、選抜が行われた際も、高田梅は最高の評価を受け、南高梅と名付けられ、1965年(昭和40年)には種苗名称登録が認可された。

みなべ町では南高梅の全国生産量の7割以上を生産している。また、「紀州みなべの南高梅」を地域団体商標として登録し、南高梅の品質等の維持に努めている。JR南部駅から車で5分ほどのところにある南部梅林は「一目百万、香り十里」と言われ、開花期には梅まつりも開催され、全国から多くの旅行客が訪れる観光名所となっている。

3. ほかにもある!梅に関する記念日

梅に関する記念日は梅の日だけではない。ここからは、日本記念日協会によって登録された梅に関する記念日を紹介する。

・梅肉エキスの日(6月1日)

健康を意識する人や花粉症に悩む人に注目される梅肉エキス。この梅肉エキスを宣伝するため、梅のシーズンである6月のはじめを梅肉エキスの日と制定した。梅の学術研究と啓蒙普及活動を行う財団法人梅研究会によって制定された。

・梅酒の日(6月10日or 6月11日)

より多くの人に梅酒の美味しさと魅力を知ってもらうことを目的として制定された。入梅の時期と梅の旬が重なるため、毎年の入梅の日(6月10日か11日。年によって異なる)を選んだ。入梅とは梅雨入りを意味し、太陽の黄経が80度に達する日とされている。制定者はチョーヤ梅酒株式会社。

・梅干しの日(7月30日)

梅干しの生産地として知られるみなべ町の東農園によって制定された記念日。この時期に土用干しの梅が終わって新物が食べられるようになることと、体によい梅干しを食べて「難が去る」ように7と30の日付を選んだ。7月30日の18時~20時にその年の吉方を向いて梅干しを食べると精気がみなぎるという説も。

結論

梅の日について解説した。毎年2月~4月には、美しい花で人々の目を楽しませてくれる梅。6月前後に収穫されると、梅干しや梅酒に姿を変えて我々の舌を楽しませてくれる。これからも美味しい梅が生産されることを願い、梅の日を記憶しておこう。
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  • 更新日:

    2018年6月 6日

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