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ビーフンを徹底解剖。原材料や名前の由来、製造方法などを紹介。

ビーフンを徹底解剖。原材料や名前の由来、製造方法などを紹介。

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年2月27日

日本人にとって、なじみ深いともそうでもないとも言える立ち位置のビーフン。確かにうどんやそば、ラーメンやパスタなどに比べるとビーフンはそれほど常食化していないかもしれない。ここでは、そんなビーフンを歴史や原材料、製造方法や料理などさまざまな角度から考察していく。

  

1. ビーフンとは?

■ビーフンの歴史

ビーフンの発祥は中国福建省あたりだと言われている。そこから、台湾やベトナムなどの隣国にビーフンは広まっていき、さらには海を越えてフィリピンなどでも食べられるようになっている。現在では東南アジアを中心に、主食のひとつとして常食されている。その理由のひとつとして、東南アジアを中心に作られている、インディカ米がビーフンの原料である、米粉を作るのに最適だということが挙げられる。

ビーフンが日本で食べられるようになったのは、1950年くらいから。当時はうどんやそば、そうめんなどに比べて人気はなかったが、現在では日本で食べられる麺料理のひとつとして定着しつつあると言ってもよいだろう。

■ビーフンと春雨の違い

ビーフンと春雨は同じでんぷんから作られた食品で、乾麺のため長期保存が可能、さらには東南アジアでよく食べられているという共通点がある。では、ビーフンと春雨の違いはなんだろうか。両者の大きな違いはその原材料にある。ビーフンは、うるち米を原材料としているが、春雨は緑豆やいものでんぷんを原材料としている。また、ビーフンは炒めたり、スープに入れて食べられることが多いが、春雨は和え物や春巻き、サラダなどで使用されることが多い。

2. ビーフンの製造方法

■ビーフンの原材料

ビーフンの原材料を見てみると基本的には米粉だけだ。ただし、なかには、とうもろこしから処理されたでんぷんであるコーンスターチを使っているものもある。しかし、他の多くの麺類と違って、小麦粉やそば粉、卵といった材料を使っていないため、小麦アレルギーなどでうどんやラーメン、パスタなどが食べられないという人でも、麺料理を楽しむことができる。そういったことからも、ビーフンは誰でも楽しむことができる麺料理だと言える。

■ビーフンの製造方法

基本的なビーフンの製造方法は、精米してから水に浸したうるち米を挽き、加水加熱しながら練って生地を作る。生地が出来上がったら、麺状に搾りだすのだが、熱湯で茹でるものと、蒸すものの二種類が存在する。茹でたものは、水粉や、太ビーフン、蒸したものは、炊粉、細ビーフンなどと呼ばれている。最後はこれを天日干しにして、乾燥させればビーフンの完成だ。台湾の有名なビーフンの産地である新竹地方などでは、製造工程のほぼすべてを、手作業で行っているところも存在する。

3. ビーフンを使った料理

■焼きビーフン

ビーフンを使った代表的な料理と言えば、やはり焼きビーフンだろう。茹でたビーフンを豚肉やエビ、キャベツやタマネギ、ニンジンなどと一緒に炒めて味付けした料理。オイスターソースや鶏ガラスープを使って中華風に味付けしてもいいし、ナンプラーを使ってエスニック風に仕上げるのもよい。またシンガポールの焼きビーフンのようにカレー味にするのもおすすめだ。炭水化物同士で抵抗のある人もいるかもしれないが、意外とご飯のおかずとしても合う。

■汁ビーフン

ビーフンというと「炒める」というイメージを持っている人が多いと思うが、スープともよく合う。特に鶏ガラベースのスープに合わせるのがおすすめ。さまざまな調味料を使ってエスニック風に仕上げたり、米粉ということもあり、和風のスープに合わせても悪くない。台湾の屋台などでは、汁ビーフンをよく目にする。

■ビーフンサラダ

東南アジアの一部のミャンマーなどでは、ビーフンをサラダと合わせて食べているところも多い。日本でも春雨をサラダに使ったたり、酢の物に合わせたりすることも多いが、その感覚と似ているのかもしれない。最近では日本でもビーフンをサラダと合わせた料理やレシピが増えてきている。ビーフンはサラダとして食べても美味しい食材だと言えるだろう。

結論

うどんや、そば、ラーメン、パスタなどと比べると、日本ではまだまだ常食化されてないビーフンだが、サラダにも活用可能と料理に使える幅は広い。そんなことからも、日本でのビーフンは、その他の麺料理とは違った形で、我々の食生活の中でまだまだ常食化していく可能性は高いと言えるのではないだろうか。
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  • 公開日:

    2018年6月 2日

  • 更新日:

    2020年2月27日

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