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7/7は七夕だけじゃない!もうすぐ誕生100年カルピスの日!

7/7は七夕だけじゃない!もうすぐ誕生100年カルピスの日!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2019年11月20日

氷がカランと鳴るグラスに注がれた、さわやかで甘酸っぱい乳白色の飲み物。いまでもカルピスは子ども時代の思い出とともにあるという人も多いのではないだろうか。そんなカルピスは1919年(大正8年)7月7日に発売され、発売日の7月7日を「カルピスの日」と制定している。間もなく発売100年。改めてカルピスについて深堀してみよう。

  

1. カルピス誕生の秘密

・乳酸飲料との出会い

カルピス生みの親は三島海雲。1878年に大阪の寺で生まれた海雲は、日本で英語教師をしていたが、人の勧めで中国大陸へ渡ったことが後のカルピス誕生のきっかけとなる。
仕事で内モンゴルへと行った際に、強行軍がたたり体調を崩してしまった。その時現地の人に勧められ口にしたのがモンゴルの人が愛飲している酸っぱい乳だった。その酸っぱい乳は海雲にとって初めて口にする味わいで美味しくて驚く。さらに、飲み続けることで長旅で弱っていた海雲の胃腸の調子がすっかりよくなり、元気を取り戻すことができたのだ。

・カルピスの開発

自ら感じたその飲み物の効果と、厳しい環境でもたくましく生きるモンゴルの人々を目にした海雲は乳酸菌を活かした健康で身体によい、いままでにないものを日本の人にも提供したいと考え開発を始めた。
乳が酸っぱくなる源の乳酸菌についての研究を重ね、さまざまな試行錯誤をした末に完成したのがカルピスだ。「美味しく」「滋養によく」「安心感があり」「経済的である」ことを柱に1919年、7/7の七夕に発売されたカルピスは、現在まで約100年老若男女に親しまれる国民的飲み物となったのである。
ちなみに、カルピスのイメージである白地に青の水玉は天の川をデザインしたものだそう。七夕がカルピスの日であることが、こんなところにもさりげなく表されている。

2. カルピスはただの美味しいジュースではない

・発酵の力を利用したカルピス

カルピスは乳酸発酵を利用した飲み物だ。発酵は納豆やチーズなどに代表されるように、菌の力を利用して素材の栄養価を高めたり、味わいを変化させたりして食卓を豊かにしてくれる。
カルピスもそんな発酵食品のひとつである。とくにカルピスは発酵の世界でも珍しい2回発酵。一次発酵は乳酸菌が発酵し酸味を、砂糖などを加えた後の二次発酵は酵母が発酵してカルピス独特の風味や香りを生み出している。
近年では乳酸菌の持つ健康パワーに着目し、体脂肪を減らす「カラダカルピス」など機能性表示食品や特定保健用食品の開発にも積極的だ。

・カルピスの命「カルピス菌」

カルピスの製造には発酵の源「カルピス菌」が欠かせない。カルピスの甘みとさわやかな酸味を生み出すカルピス菌は、乳酸菌や酵母の集まりだ。1919年の発売以来、うなぎ屋のタレのように継ぎ足して同じ菌を受け継ぐ「連醸方式」で製造されているそうだ。原液がなくなれば二度とカルピスを作ることができなくなるといい、戦時中には原液を疎開させていた歴史もある。現在でもカルピス菌の保管場所は社内のトップシークレットだそうだ。
もちろん菌は生き物なので、工場内でも温度や香りに細心の注意を払い日々の管理を行っている。

3. 飲むだけではないカルピスの活用法

カルピスの基本的な飲み方はカルピスと水、1:4で割ることただそれだけ。各自で好みの濃さに調節できるのがカルピスの良さだ。しかし、カルピスの楽しみ方はそれだけではない。子どもも大人も楽しめるカルピスの活用法を紹介しよう。

・牛乳で割る

基本的な飲み方に次いでよく知られているのが、カルピスの牛乳割だ。水の時と同様の割合でいいが、心もちカルピスを少なめにするのがポイント。凍らせてシャーベットのようにして食べるのもおすすめだ。好みのフルーツと一緒にフリーザーバッグに入れて凍らせると見た目も鮮やかになる。

・かき氷シロップとして

これからの季節に活躍しそうなのがかき氷シロップとしての使い方だ。原液をそのまま氷にかけると甘すぎないさわやかなかき氷になる。

・カクテルとして

大人にはカクテルの素材としてカルピスを使ってみて欲しい。焼酎やビール、ラム、ウィスキーなど意外とどんなお酒とでも合う。オレンジを浮かべたりハーブを加えたり、オリジナルの1品を生み出すのも楽しい。

・料理に

カルピスの甘みと酸味はソースや煮込み料理の隠し味として最適だ。マヨネーズやクリームチーズのディップに足したり、オムレツの卵に混ぜたり、バリエーションはさまざまだ。

これらカルピスの活用レシピはカルピスの公式ページのほか、ネット上にも多数のレシピが上がっている。ぜひ参考にしてみて欲しい。

結論

子どものころから長く親しんできたカルピス。その歴史や製法は実は奥深く、100年愛され続けてきた理由が分かった。7/7は七夕と同時にカルピスの日。星空を見上げながら、キリッと冷えたカルピスで子どもと一緒に乾杯したい。
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  • 公開日:

    2018年7月 7日

  • 更新日:

    2019年11月20日

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