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はちみつが固まる原因とは?固まったはちみつを元に戻す方法も

はちみつが固まる原因とは?固まったはちみつを元に戻す方法も

投稿者:ライター 諸田結(もろたゆい)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2021年7月 7日

はちみつを使おうと久々に冷蔵庫から取り出したら、ガチガチに固まって使えない。そんな経験はないだろうか?はちみつは固まっても品質の問題はないが、さすがにそのままだと使いにくい。今回は、はちみつが固まる理由と元に戻す方法を紹介する。

  

1. はちみつが固まる理由

はちみつは放置しておくと、知らない間に固まっていることがある。冷えると固まるイメージのあるはちみつだが、じつは固まる理由はそれだけではない。まずは、はちみつが固まる理由を見ていこう。

温度の影響ではちみつは固まる

はちみつを放置しておくと固まることがある。この現象は気温が低くなる冬場や、冷蔵庫で保存している間に起こりやすい。はちみつは気温が15~16℃以下になると、結晶化しやすくなるのだ。ただし、極めて低温の場合には結晶化しない。マイナス18℃以下まで温度が下がると、結晶化しないといわれている。

糖や振動によって固まることも

はちみつに含まれるブドウ糖が果糖よりも多い場合や、はちみつの中の花粉が多い場合も結晶化しやすいといわれている。また、気泡を含むはちみつに振動が加わったときや、保管場所や直射日光の有無などの外的要因でも結晶化することがある。

2. 固まったはちみつの品質に問題はある?

はちみつは温度の変化や振動などによって固まる場合があるが、じつは固まったとしても品質には問題はない。また、味にも影響がないため、安心して食べられる。

固まったはちみつの白いぶつぶつは?

はちみつが結晶化すると、大抵は容器の下のほうから固まりはじめ、次第に上のほうも固まっていく。褐色のはちみつが固まると、最初に白いぶつぶつができて、まるでカビが発生したように見えることもあるが、品質には影響がない。はちみつ販売メーカーには結晶に関する問い合わせが多く寄せられるが、風味や成分に変わりはないと説明をしている。

はちみつは腐らない?

はちみつは糖度が高く、水分が少ないことから、細菌やカビが繁殖しにくいといわれている。また抗菌性の物質も含むため、基本的に腐ることはない。しかし、保存過程で別の物質が混入した場合はその限りではない。基本的に開封後は湿気が少なく、直射日光の当たらない場所で保存し、賞味期限内に消費することをおすすめする。

3. 固まったはちみつを復活させる方法

はちみつは固まっても品質や味に影響はないが、そのままでは使いにくい。ここでは、固まったはちみつを復活させる方法をいくつか紹介しよう。

湯せんで戻す方法

はちみつが結晶化したら、湯せんで戻すのが一番だ。鍋に45~60℃くらいのお湯を用意して、ふたをとったはちみつのボトルをお湯の中に入れよう。菜箸やマドラーではちみつをかき混ぜると次第に溶けていく。結晶度合いにもよるが、30分~1時間ほど経過すると元通りの柔らかいはちみつになる。

ホッカイロで戻す方法

はちみつの容器に直接ホッカイロが触れないよう、まずはタオルで容器を包む。まわりを包むようにホッカイロを置き、さらにタオルで包もう。最後にブランケットや保温性のある布で包み、12~14時間放置すればはちみつが溶ける。貼るタイプのホッカイロの場合、粘着面を外側のタオルに向ける。また、ホッカイロは酸素を必要とするため、隙間を開けて包むようにしよう。

お風呂で戻す方法

沸かしたお風呂にはちみつを容器ごと入れ、数時間放置するとキレイに溶かすことができる。お風呂の温度は40℃程度と決して高くはないが、時間をかければしっかり溶かせるのだ。

電子レンジは使える?

結晶化したはちみつは湯せんすると元通りになるが、時間がかかるのがデメリットだ。そんなときは電子レンジを活用するとよい。耐熱容器に少量のはちみつを出し、電子レンジで加熱すると液体に戻る。ただし、破裂などの危険もあるため温めすぎないように注意しよう。

4. 固まったはちみつを戻すときの注意点は?

固まったはちみつの戻し方を紹介したが、じつは注意しなければならないこともある。固まったはちみつを美味しく安全に食べるためにも、注意点をしっかりとチェックしておこう。

温めすぎない

はちみつは加熱により成分が変化するため、味や香りが変わる場合がある。また、栄養素にも変化が生じる可能性があるため、可能であれば50℃以下の温度で戻す方法がおすすめだ。湯せんやお風呂で温める方法なら、温度調節がしやすいだろう。50℃をやむを得ず超える場合でも、風味を残すために加熱しすぎないよう注意しよう。

しっかりと全体を溶かす

加熱して溶かしたあとに一部が結晶化したままになっていると、再度結晶化する可能性がある。そのため、結晶化している部分が残らないよう全体をしっかりと溶かそう。すべて溶かしている時間がないときは、電子レンジで使う分だけ加熱するのがおすすめだ。

繰り返し戻さない

繰り返し温めると、風味がどんどん落ちてしまう。そのため、結晶化したはちみつを戻したあとは、再結晶化しないように保存しよう。湯せんなどでじっくりと温めて戻し、15℃以上の常温で保存しておこう。

急激に加熱しない

急激に加熱すると風味が損なわれやすいだけでなく、一部分だけが液体化してしまう。はちみつを再結晶化させないためにも、低めの温度で時間をかけて戻すのがおすすめだ。

5. はちみつを固めない方法

はちみつが結晶化してしまうと、戻すのに時間がかかってしまう。風味や栄養を損なわないためにも、保存の際は固まらないようにするのがおすすめだ。また、結晶化したはちみつを戻したあとも再結晶化させないように正しく保存しよう。

はちみつを固めない保存法

はちみつが固まらないようにするには、直射日光が当たらず、温度変化の少ない場所で常温保存するとよい。はちみつの保存は18~24℃がベストなので、冬場は温かく通気性のよい場所に保管しておこう。

固まらないはちみつもある?

はちみつの中には、低温になっても固まらないものもある。製造過程で加熱をしている場合、はちみつは低温でも固まらなくなる。加熱して柔らかくしながら不純物を取り除いたり、容器に入れやすくするために加熱してサラサラにしたりすると固まらないはちみつになるのだ。ただし、加熱して作られたはちみつは風味が劣る。加熱と非加熱では風味が異なるため、食べ比べてみるのも面白いだろう。

結論

はちみつが固まって結晶化する原因は温度や糖分、保存場所の環境などが影響している。仮に固まっても品質に問題はないが、使いにくいときは溶かして使おう。はちみつを上手に溶かすには湯せんをするとよい。お湯の温度が高すぎると成分が変化するので、50℃以下のお湯でゆっくり時間をかけて溶かすのがおすすめだ。
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  • 公開日:

    2018年7月27日

  • 更新日:

    2021年7月 7日

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