1. 本当に怖い!毒キノコの種類

ツキヨタケ
カサのサイズが10センチから20センチもある大きな毒キノコ。椎茸によく似た色あいで、中毒事例がもっとも多い。食べた後30分から1時間ほどで腹痛や下痢、嘔吐などの症状が現れる。数日で回復するケースがほとんど。落葉樹の枯れ木で椎茸によく似た大きなキノコを見つけたら要注意。
クサウラベニタケ
イメージとは異なり、落ち着いた淡い色合いの毒キノコ。クサウラベニタケによる中毒事例も多い。激しい腹痛が起こり、嘔吐や下痢などの症状も見られる。桜やケヤキなどが立ち並ぶ樹林などに多い。
カエンタケ
カエンタケは猛毒を持つ毒キノコで、少量でも死に至る可能性もある。奈良県生駒市の山麓などで見つかっているため、注意が必要だ。鮮やかな赤オレンジ色と指のような形が特徴。
コレラタケ
なめこによく似た毒キノコ。加熱しても死滅しない致命的な猛毒を持つ。食べた後10時間ほどで激しい下痢が起こり、一度回復した後に腎不全などの症状が見られる恐ろしいキノコだ。
オオシロカラカサタケ
2017年夏、名古屋で中毒者が出た毒キノコ。草地や枯れた芝などに生えるため、人目につきやすい。強い毒性によって腹痛や下痢、嘔吐などの症状が見られる。マッシュルームのような白い色で美味しそうに見えるが、絶対に手を出さないこと。
2. 食用キノコと毒キノコ、見分けられる?

本当?見分けるポイント
- 色が毒々しい
派手な原色にボツボツ。毒キノコのイメージとはこんな感じだろうか?派手な色合いの毒キノコももちろん存在するが、淡い色合いのもの、真っ白なものもある。 - 虫にかじられているキノコは食べられる
猛毒を持つキノコでも、食べる虫は存在する。 - 加熱すれば大丈夫
キノコに関しては、加熱しても死滅しない毒がほとんどである。ナスと一緒に煮ると毒が消えるという説もあるが、これも迷信である。 - 塩に漬ければ大丈夫
ベニテングダケなど、塩に漬けて食べられているキノコもある。しかし、どんな毒キノコにも有効ではない。
素人は判断しないで!
しめじやマイタケ、椎茸など、我々が口にするキノコの種類は多い。日本に生息するものだけでも5000種類を超えると言われているが、その中の何割ほどが食用キノコかご存知だろうか?正解は、わずか2%ほど。しかし、残りが全て毒キノコというわけではない。毒キノコだと確認されているものは4%ほどで、その他は毒を持つかどうかもわかっていないのだ。トレッキングやハイキングなど、アウトドアを楽しむ人の数は増加傾向にある。歩きながら美味しそうなキノコを見つけることもあるかもしれない。毒キノコを見分けるポイントには迷信も多く、またキノコにはよく似たものも多いため、図鑑を確認したからと言って「絶対に安全!」とは言い切れない。野生のキノコは、花や木と同じように見て楽しむだけにしておこう。
3. キノコ雑学アレコレ

椎茸の名前
椎茸の旬は年2回、3〜5月の春と9〜11月の秋である。旬の時期以外にも発生するために"四季茸"と名付けられ、それが"しいたけ"になったと言われている。枯れた椎の木の幹に発生するために"椎茸"と名付けられたという説もある。
しめじの名前
しめじが生えている様子を見たことがあるだろうか?しめじは、隙間なく地面にびっしりと生える。そのため、地面を占めることから"占地(しめじ)"と名付けられたと言われている。湿った地面に生えることから"湿地"と名付けられたという説もある。
10月15日は「キノコの日」
キノコは、いつ食べても、どう食べても美味しい。しかし、やはり旬の秋には店頭に並ぶキノコの種類も豊富になり、キノコを食べる機会が増える。また、涼しい日が増え、鍋料理が恋しくなる時期でもある。キノコの需要が高まる時期、これが10月。日本特用林産振興会では10月の真ん中である15日をキノコの日と定め、キノコの魅力を伝えながら消費を促進している。
スーパーマリオブラザーズに登場するキノコ
スーパーマリオブラザーズに登場するキノコと言えば、マリオを大きくするスーパーキノコや1UPキノコ。鮮やかな赤と緑に白いドット柄のこれらのキノコは、ベニテングダケをモデルにしたという噂がある。また、初めに出てくる敵として知られる"クリボー"は、名前こそ"栗"だが、実はキノコである。
結論
毒キノコの種類や見分け方、キノコ雑学について解説した。山歩きや森歩きをしていると、自然に育った野菜や果物を見かけることがある。「何の実かな?」と口に入れてみる人もいるだろう。しかし、野生のキノコは絶対に口にしないこと。椎茸によく似ていても、それはツキヨタケかもしれない!