1. 卵がレンジで爆発する理由
電子レンジは、マイクロ波によって食品に含まれる水分を温めるという特性がある。食品内部で水分が沸騰した際に、もし水蒸気の逃げ場がなかった場合、内部が非常に高圧になり沸点が上がってしまう。気圧が高くなればなるほど、沸点は100℃より高い温度になる。そのうち、内部の圧力に耐え切れなくなった食材の外側部分が破裂してしまうと、気圧が一気に元に戻るため、沸点も元の100℃に戻った結果、一気に水分が蒸発することで、卵に爆発が起こってしまうのだ。
卵は、卵黄が卵白や卵黄膜に覆われているので、殻ごとレンジに入れたときはもちろん、殻を割った状態で温めた場合でも上記のようなメカニズムで、やはり爆発が起こる。
卵は、卵黄が卵白や卵黄膜に覆われているので、殻ごとレンジに入れたときはもちろん、殻を割った状態で温めた場合でも上記のようなメカニズムで、やはり爆発が起こる。
2. 爪楊枝で黄身に穴を空けておけば電子レンジで対策できる
1で説明した通り、内部の水分が沸騰した際の水蒸気の逃げ場があれば爆発はしないので、卵黄を覆っている卵黄膜に爪楊枝で少し穴を空けておくと、爆発を防ぐことができる。この時、穴は一か所だけではなく3~4ヵ所空けておくとより安全だろう。ただし、穴を空けると黄身の形が不格好になりがちなので、きれいな目玉焼きにしたいという場合は素直にフライパンを使う方がいいだろう。
ここまでは、割った後の卵を温める方法を紹介したが、殻ごと温めてゆで卵にしたいという場合にも方法はある。要は、卵の内部の温度を100℃以上にしなければ水蒸気爆発が起こることはないので、電子レンジを低出力モードにして温めるという方法だ。ただし、温めながら内部の温度を確かめることは難しいため、絶対に爆発しないという保証はない。
アルミホイルがマイクロ波を通さない性質を利用して、アルミホイルで卵を包んで水に浸して温めるという方法が紹介されることがあるが、電子レンジでアルミホイルを使うと火花が出て発火の恐れがあり大変危険なので、我々はおすすめしない。
ここまでは、割った後の卵を温める方法を紹介したが、殻ごと温めてゆで卵にしたいという場合にも方法はある。要は、卵の内部の温度を100℃以上にしなければ水蒸気爆発が起こることはないので、電子レンジを低出力モードにして温めるという方法だ。ただし、温めながら内部の温度を確かめることは難しいため、絶対に爆発しないという保証はない。
アルミホイルがマイクロ波を通さない性質を利用して、アルミホイルで卵を包んで水に浸して温めるという方法が紹介されることがあるが、電子レンジでアルミホイルを使うと火花が出て発火の恐れがあり大変危険なので、我々はおすすめしない。
3. ゆで卵は半分に切ってから
既にゆでた後、冷蔵庫などに入れてあったゆで卵を温めるのに、電子レンジを使うこともあるだろう。たとえゆでた後の卵であっても、内部に水分は残っており、黄身が白身に覆われているため爆発は起こる。
もしゆで卵を温めたいときには、あらかじめ半分に切るなどして、内部の水分の逃げ場を作ってやることが重要だ。
もしゆで卵を温めたいときには、あらかじめ半分に切るなどして、内部の水分の逃げ場を作ってやることが重要だ。
結論
卵だけではなく、ソーセージなども膜に覆われていることから、同じようにレンジで爆発が起こる可能性があるので注意が必要だ。もちろん、卵を全部混ぜてしまう炒り卵や半熟卵、カスタードクリームなど、電子レンジを活用すれば簡単に作れる料理はたくさんある。電子レンジの特性を理解し、うまく活用して手軽に料理を楽しんでほしい。