1. そもそも酢飯はなぜ作られたのか
酢飯が作られた背景は、寿司の発展が関係している。寿司の起源は「なれずし」と言われており、魚をご飯と混ぜて発酵させたもので、保存食として食べられていた。なれずしは発酵させるのに時間がかかっていたため、発酵の代わりに酢を使った、押し寿司や握り寿司へと発展していった。押し寿司や握り寿司はすぐに食べられることから「はやずし」とも呼ばれていたようだ。
2. 酢の防腐作用について
なぜ、発酵の代わりに酢が使われたのか。それは、酢には殺菌効果や防腐作用があるためだ。お酢の主成分である酢酸には、強力な殺菌力があり、酢酸が多く含まれているお酢は細菌などの増殖を抑えるため、食品の防腐に効果があるのだ。
3. 酢には臭みを消す効果も
手巻き寿司に欠かせない具材といえば刺身だが、生魚の生臭さが気になる人も多いだろう。酢飯に使用されている酢は、そんな魚の生臭さを消してくれる効果がある。味や衛生面だけでなく、消臭という点においても、酢飯と生魚の相性は良いようだ。
結論
酢飯は、臭みを消す効果や、防腐の効果があるからこそ、古くから食べられ続けている。家庭でも、ひと手間かけて酢飯を作って食べれば、魚の美味しさを楽しむことができるだろう。