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関東と関西は食パンの厚さも違う?スライス枚数の地域事情

関東と関西は食パンの厚さも違う?スライス枚数の地域事情

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 出口美輪子(でぐちみわこ)

鉛筆アイコン 2021年5月20日

関東と関西では、言葉や文化などいろいろな違いがあるが、食パンのスライス枚数も違う。普段何気なくスーパーで買っている食パンも、別の地方に行くと同じ枚数で販売しているとは限らない。今回は、関東と関西で売られている食パンのスライス枚数について見ていこう。

  

1. 関東の食パンは6枚切り

最初に紹介するのは関東の食パン。関東で販売されている食パンは
6枚切りが主流だ。他にもさらに薄い8枚切りも販売されており、そちらの売れ行きも好調だ。

関東の食パンが薄いのには訳がある。関東で最初にパンが親しまれるようになったきっかけは、銀座木村屋のアンパン。甘いのでおやつとしてのイメージが強く持たれ、パンは間食で食べるものという認識が定着し、食パンも厚さを求められることはなかった。また、戦後まもなく進駐軍からサンドイッチ用のパンを作ることを求められた。それをきっかけに食パン製造が始まったこともあり、全国的にも最初は8枚切りが主流だったという。

さらに、関東は「煎餅文化」の影響で、カリッとした食感が好まれる傾向にある。薄い食パンはトーストするとサクサクした食感となり、関東人の好みによく合うのだ。東北でも薄切りが好まれていて、岩手県に至っては10枚切りが最も好まれる。

枚数別の売上げを見ると、関東では6枚切りが60%弱、5枚切りは10%以下とその差は歴然だ。厚さを比較すると6枚切りは20mm、
5枚切りは24mm。その差わずか4mmだが、ここまで売上げが違うことには驚かされる。

2. 関西の食パンは5枚切り

次に関西の食パンを見てみよう。関西では5枚切りが主流で、厚切りが好まれる傾向にあり、6枚切りも販売されているが、8枚切りはほぼ見かけることはない。ちなみに、石川県はもっと厚切り好きで、より厚い4枚切りが1番人気だ。

枚数別の売上げを見てみよう。関西では5枚切りが50%に届く勢い。関東では10%以下だったので数値は大幅に上回る。関西では8枚切りはほぼ見かけず、実際の売上げも少なく全体のわずか2%。販売されていない店舗も多いので、関東から関西に引っ越してきた人から「なぜ8枚切りがないのか?」とい問い合わせがくることも珍しくない。

関西でもサンドイッチ用の8枚切りの食パンが主流だった時期があった。しかし、60年代に入り、パンの美味しさを伝えるためには、もっと厚い方がよいということで、大阪のパンメーカー、神戸屋から6枚切りが発売された。いまや関西で主流の5枚切りが発売された経緯は定かではないが、関西は中小のベーカリーが多いので、厚切りを希望する客のニーズに個別に対応したのが始まりではないかといわれている。また、関西はもともと「粉もん文化」があり、モチッとした食感が好まれる。関西人が厚切りの食パンを好むのにはそうした背景もあるのだ。

さらに、関西ではもともと外国人の食事用にパンが作られたので、パンは主食として一般に普及した。食事とするには十分なボリュームが必要であったことから、厚切りが好まれるようになったともいわれる。

3. 食パンの枚数の境界線は?

食パンの枚数の境界線は長野県と岐阜県の間。ほぼ真っ二つにキレイに分かれる。

結論

関東の食パンは6枚切り、関西は5枚切りが主流。関東で薄切りが人気なのは、パンは間食という認識が強いからや、カリッとした食感が好まれたから。一方関西で厚切りが人気なのは、パンは主食と考えられ、モチッとした食感が好まれたから。東西の境界線は長野県と岐阜県の間で、東西で見事に分かれる。いつも食べている食パンに地域性があるのは実に興味深い。旅行に行った際は、ご当地の食パン事情に注目して食べるのも一興だ。
  • 公開日:

    2018年10月29日

  • 更新日:

    2021年5月20日

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