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グラスジェムコーンとは?SNS映えトウモロコシの美味しい食べ方

グラスジェムコーンとは?SNS映えトウモロコシの美味しい食べ方

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2021年7月 7日

世界ではいろいろな野菜が栽培されており、日本でなじみのない野菜も多い。グラスジェムコーンは、そんな珍しい野菜の1つで、カラフルな粒をもつトウモロコシだ。英語では「GlassGemCorn」と表記される。今回は、グラスジェムコーンについて紹介しよう。

  

1. グラスジェムコーンとは? アメリカ生まれのトウモロコシ!

グラスジェムコーンは、アメリカで生まれたトウモロコシだ。日本でおなじみのトウモロコシは粒が黄色であるが、グラスジェムコーンは赤・紫・青・ピンクなどのカラフルな粒が並ぶ。1本のグラスジェムコーンの粒は、1色ではなくカラフルなことから「虹色トウモロコシ」とも呼ばれている。

グラスジェムコーンがカラフルなのはなぜ?

珍しいトウモロコシと聞くと、遺伝子組み換えをして作られたのかと想像するかもしれないが、グラスジェムコーンは品種改良から誕生した。生みの親は、オクラホマ州で、農業を営むネイティブインディアンのカール・バーンズ氏。長い年月をかけ、品種改良に取り組み、ついにカラフルなコーンの作出に成功したのだ。2012年Facebookを通して、全世界にその存在が広まり、一気に話題を集めることとなった。まるでジュエリーのようにカラフルになる理由は企業秘密のようだが、どうやら古いトウモロコシの品種や現代の品種など、色が鮮やかな品種をかけ合わせているようだ。

2. グラスジェムコーンの味や食べ方は?

カラフルで、ほかにはない輝きにあふれたグラスジェムコーンは、日本での注目度もどんどん上がっている。ここでは、その味や食べ方をリサーチしていこう。

グラスジェムコーンの味

フリントコーンであるグラスジェムコーンは、茹でてもスイートコーンのように柔らかくならない。また、甘みはなく、味は椎の実に似ている。椎の実はドングリの一種で、縄文時代などには食用とされていた。現在ではあまり食べられることはないが、炒って食べると栗のような味がするのだ。

グラスジェムコーンの美味しい食べ方

グラスジェムコーンは固さがあるため、そのまま食べるよりもポップコーンに利用するほうが定番。爆裂種ではないため、一般的にみるポップコーンのように大きくはぜることはなく、また上手くはぜないこともある。上手くはぜると、一般的な爆裂種のポップコーンと見分けが付かない。味や食感も一般的なポップコーンに近い。そのほか、乾燥させて粉状にしたものは、タコスやトルティーヤ、ポレンタの材料として活用されることもある。またトウモロコシごはんなどにする場合は、圧力鍋で火を通すのがおすすめだ。

3. グラスジェムコーンはアクセサリーやインテリアに利用される

美しいグラスジェムスコーンは、食用だけでなく観賞用としての人気も高い。主に乾燥したものが使われている。

グラスジェムコーンのドライフラワーの作り方

グラスジェムコーンは、観賞用としてドライフラワーにすることもできる。すでにドライの状態になったものが主に販売されている。乾燥方法は、低温乾燥で、包葉を付けたままドライにするようだ。

グラスジェムコーンの飾り方

グラスジェムコーンは、ドライフラワーブーケのマテリアルとして使われていることもある。壁に吊るして飾るのが定番だ。グラスジェムコーンだけを束ねるとナチュラルなムードになって素敵。ハロウィンのデコレーションにも使えそうな色合いだ。

4. グラスジェムコーンの育て方は黄色いトウモロコシと同じ

一風変わったグラスジェムコーンだが、その育て方は一般的なトウモロコシと同じ。種と土地、場所さえあれば生育にチャレンジすることもできる。基本的には、種を植え、発芽し、成長したら、肥料をやること。あとは、成長してきたら切り取った雄穂を雌穂のヒゲにこすり付けるようにして、受粉する必要がある。収穫時期は、受粉後1ヶ月ほど。

グラスジェムコーンの栽培の注意点

グラスジェムコーンは、一般的なスイートコーンと生育方法は同じだが、一緒の畑に植えるのはNG。これは、相互に影響をし合ってしまうからだ。たとえば、スイートコーンにグラスジェムコーンの花粉がついて、受粉してしまうケースがある。結果、スイートコーンに色が付いたり、甘さがなくなってしまうのだ。
グラスジェムコーンは、スイートコーンより背丈が大きくなる傾向にある。このため、肥料をたっぷりあげるといい。

グラスジェムコーンの種の入手方法

グラスジェムコーンは、人気の品種。このため、種を手に入れるには、なかなか難しい。ホームセンターなどには多くの場合、置いていないので通販サイトで購入するといいだろう。ちなみにその年に収穫した種を次作に使うこともできるようだ。苗での販売は、ほとんどない。

5. グラスジェムコーンとその他のトウモロコシの違い

グラスジェムコーンはフリントコーンと呼ばれる硬粒種である。日本でよく食べられているのは、スイートコーンと呼ばれる品種で、甘みがあり、食用に適した品種である。また、これ以外にも穀粒の性質や特徴によって、分類することができる。グラスジェムスコーンをはじめとするフリントコーンは、食用、工業用、家畜用と幅広く使われているところがほかとは一線を画する特徴だ。

トウモロコシの主な種類

<フリントコーン>

硬粒種。粉にして加工食品に利用するほか、家畜のエサや工業用に使用する。丸みのある粒で硬質デンプンの層が厚い特色がある。メキシコで食べられているタコスの生地などに使われることが多い。ポップコーンに使う爆裂種は、フリントコーンをルーツにして生まれた。

<スイートコーン>

甘味種。一般的に食用とされている品種。加熱して食べると甘みがあり、サラダ、スープなどに利用する。最近では、生のまま食べるスイートコーンも人気だ。スイートコーンは、粒の色でイエロー種とバイカラー種の2種類に分けられる。イエロー種は、1本の実がすべて黄色、バイカラー種は、黄色と白色の粒が混ざっている。

<ポップコーン>

爆裂種。お菓子のポップコーンにする品種だ。小粒で硬質デンプンの層が厚い。加熱すると、わずかに含まれる軟質デンプンの水分が膨張し、耐えきれなくなった皮がはじけ、軽い食感のポップコーンとなる。

<デントコーン>

馬歯種。コーンスターチ、バイオエタノール、家畜のエサに使われる。馬の歯のような粒の上部が窪んだ形をしている。

<ワキシーコーン>

もち種。加熱すると食感がもちもちし、食用に利用される。粒にワックスを塗ったようなツヤがあるため、ワキシーの名が付けられた。粒の色は、白・黄・黒・紫などさまざまな種類がある。

<フラワーコーン>

軟粒種。お菓子や工業用に使われる。粒が軟質デンプンで構成されており粉に加工しやすい。南米で多く栽培されている。

結論

グラスジェムコーンは、アメリカで品種改良されて生まれたトウモロコシだ。カラフルな粒が特長で、茹でても固く、甘みは少ない。観賞用にも利用されている。なかなか手に入らないため、見かけたら手にとってみてはどうだろうか。
(参考文献)
朝日新聞出版『もっとおいしく、ながーく安心 食品の保存テク』徳江千代子
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  • 公開日:

    2018年11月26日

  • 更新日:

    2021年7月 7日

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