1. ふぐを生で。ふぐ刺しに挑戦

淡白な中にも濃厚な旨味を秘めていて、食せば食すほどに、その味の虜になってしまう「ふぐ」。専門店で上等のとらふぐをいただくとなると、財布にかなり負担がかかるが、ふぐの種類にはいろいろある。家庭用でも購入しやすいリーズナブルなものが、鮮魚店や通信販売などで取り扱われている。
ふぐの肝には毒があるので、さばくためには、ふぐ調理師免許を持っていることが必須だ。市販されているのものは、免許を持ったプロの調理人がさばいた除毒済みの「身欠きふぐ」となる。生の状態で入手できるので、自宅で調理して家族や客人にふるまうことができる。
最大の醍醐味は、ふぐの刺身を引くことに挑戦できる点だろうか。もちろん、プロの板前の腕にはかなうべくもないが、料理好きならぜひ一度挑戦してみてほしい。下拵えとして、まず頭とうぐいす骨、尾を切り落とす→本身を三枚におろしたら、赤い筋肉の部分をそぎ取る→さらに身に近い薄い皮(身皮)を引いていく→ペーパーで包み水分をしっかり取る→刺身を引いて皿に美しく盛り付けていく。
少し斜め上から包丁を引くように入れていくと、比較的スムーズ。よく研いだ出刃包丁と刺身包丁を用意したい。中骨は、唐揚げ、焼き物、鍋などに利用できる。
また、黒皮、とうとうみ、身皮など何層も皮があるのがフグの特徴。この皮の部分も茹でて冷水で冷やし、水気をきってカットし、刺身に添えよう。切り立てのプリプリしたふぐ刺しを、コリコリした皮と共にポン酢でいただこう。
ふぐの肝には毒があるので、さばくためには、ふぐ調理師免許を持っていることが必須だ。市販されているのものは、免許を持ったプロの調理人がさばいた除毒済みの「身欠きふぐ」となる。生の状態で入手できるので、自宅で調理して家族や客人にふるまうことができる。
最大の醍醐味は、ふぐの刺身を引くことに挑戦できる点だろうか。もちろん、プロの板前の腕にはかなうべくもないが、料理好きならぜひ一度挑戦してみてほしい。下拵えとして、まず頭とうぐいす骨、尾を切り落とす→本身を三枚におろしたら、赤い筋肉の部分をそぎ取る→さらに身に近い薄い皮(身皮)を引いていく→ペーパーで包み水分をしっかり取る→刺身を引いて皿に美しく盛り付けていく。
少し斜め上から包丁を引くように入れていくと、比較的スムーズ。よく研いだ出刃包丁と刺身包丁を用意したい。中骨は、唐揚げ、焼き物、鍋などに利用できる。
また、黒皮、とうとうみ、身皮など何層も皮があるのがフグの特徴。この皮の部分も茹でて冷水で冷やし、水気をきってカットし、刺身に添えよう。切り立てのプリプリしたふぐ刺しを、コリコリした皮と共にポン酢でいただこう。
2. ふぐを揚げる。ふぐの唐揚げ

刺身の次は、唐揚げ作りを紹介する。こちらは鶏やサバなどと同様、通常の唐揚げを作る感覚で調理していけばよい。用いるふぐもすでに皮が剥かれたものや、一夜干しを利用すると価格も手頃だ。
むき身を水洗いし、食べやすい大きさに切る→片栗粉を付ける→熱した油にフグを入れ揚げれば出来上がり。
あらかじめ生姜やニンニク、醤油などで下味をつけてから、粉をまぶして揚げてもよいだろう。レモンや塩などを添えれば、粉に封じ込められた、ふっくらと味わい深いふぐの身を堪能できる一品に。
むき身を水洗いし、食べやすい大きさに切る→片栗粉を付ける→熱した油にフグを入れ揚げれば出来上がり。
あらかじめ生姜やニンニク、醤油などで下味をつけてから、粉をまぶして揚げてもよいだろう。レモンや塩などを添えれば、粉に封じ込められた、ふっくらと味わい深いふぐの身を堪能できる一品に。
3. ふぐを鍋で。ふぐチリを堪能

最後は、ふぐの旨味を余すことなく鍋でいただく「ふぐちり」で締めよう。下準備としてはまず、ふぐの身(アラの部分はよく洗ってから)を食べやすいように切り分けておこう。春菊をはじめ白菜、ネギなどの野菜類、きのこ類、豆腐、茹でたくずきり、など、一緒に鍋に入れる具材も食べやすい大きさにカットしておけばOKだ。
鍋に水を張り昆布を入れる→火にかける→沸騰の直前に昆布を取り出す→ふぐの身とアラを入れ、アクを取り除く→他の具材を入れ蓋をして煮込んでいく→紅葉おろしや小ネギを薬味に添え、ポン酢など好みの味でふぐの旨味をいただこう。
合わせる酒は「ヒレ酒」がオススメ。作り方としては、ヒレをよく干す→焦げないよう飴色になるくらいまでじっくり炙る→急須やティーポットなどに炙ったヒレを入れ、80℃くらいの日本酒の熱燗を注ぐ→蓋をしてしばらく置くといった手順。杯に注ぎ、よりまろやかな味わいを好むなら、火をつけアルコールをとばしてから呑もう。
鍋の締めにはぞうすいか、うどんかと、ちょっとした議論になるかもしれない。どちらにせよ、溶き卵を入れたら蓋を閉じ、しばし待つこと5分ほど。とろとろ卵が鍋に残った旨味をすべてまとめあげたところで各自の器によそおう。アツアツをすすり、最後の1滴までふぐの出汁を存分に満喫し尽くせば、満足の吐息が漏れるはず。
鍋に水を張り昆布を入れる→火にかける→沸騰の直前に昆布を取り出す→ふぐの身とアラを入れ、アクを取り除く→他の具材を入れ蓋をして煮込んでいく→紅葉おろしや小ネギを薬味に添え、ポン酢など好みの味でふぐの旨味をいただこう。
合わせる酒は「ヒレ酒」がオススメ。作り方としては、ヒレをよく干す→焦げないよう飴色になるくらいまでじっくり炙る→急須やティーポットなどに炙ったヒレを入れ、80℃くらいの日本酒の熱燗を注ぐ→蓋をしてしばらく置くといった手順。杯に注ぎ、よりまろやかな味わいを好むなら、火をつけアルコールをとばしてから呑もう。
鍋の締めにはぞうすいか、うどんかと、ちょっとした議論になるかもしれない。どちらにせよ、溶き卵を入れたら蓋を閉じ、しばし待つこと5分ほど。とろとろ卵が鍋に残った旨味をすべてまとめあげたところで各自の器によそおう。アツアツをすすり、最後の1滴までふぐの出汁を存分に満喫し尽くせば、満足の吐息が漏れるはず。
結論
身欠きを入手して、刺身や唐揚げ、ふぐちりのフルコースを自宅でヒレ酒と共に大いに楽しんでほしい。冬場ならばまったり美味な白子もぜひ一緒に。さっと焼いて添えると一層格別だ。