1. タイのお国柄
国土や人口
タイは日本からの観光客も多い国。ラオス、カンボジア、ミャンマーと隣接している東南アジアの国だ。国土は南北に長く、日本より少し大きい。人口は日本の約半数。6700万人ほどだ。ちなみに正式名称はタイ王国で、現在も王様のいる王制国。
ほとんどが仏教徒
タイは国民の95%が仏教徒。ただ、日本でよく知られる仏教とは少し流派が異なる。日本の仏教は、中国や韓国などを経由して伝わった大乗仏教。タイのそれはスリランカやカンボジアなどを経由した上座部仏教。この上座部仏教の特徴は、出家をして修行を積んだ僧だけが悟りを開けると言われている。
タイの気候と料理
タイは熱帯雨林地域。年間の平均気温は25度を超えていて、降水量も多い。乾季、雨季、暑季の3つの季節がある。蒸し暑いこともあり、辛い料理も多い。タイの料理は複雑さが持ち味。辛味、酸味、甘味、旨味、香りが合わさった独特の食文化で知られている。トムヤムクンやカレー、ソムタムと呼ばれる青いパパイヤサラダやパッタイが有名。
2. シーズニングソースの基礎知識
タイ版の醤油
シーズニングソースは、大豆を原料にした調味料。独特のコクと旨味が特徴的で、日本でいうたまり醤油に似ている。原材料は大豆以外に、砂糖、塩、核酸。現地ではスーパーに行けば、数種類販売されている。日本でも有名な輸入食品店や通販などで取り扱いがある。
核酸とは何か?
鰹節や煮干しなどに含まれているイノシン酸や、しいたけに含まれているグアニル酸などの旨味成分のこと。これがコクを作り出す秘訣というわけ。旨味が強い分、普段の醤油感覚で使うとどうしてもくどくなってしまう危険性があるので悪しからず。
ナンプラーとの違いは?
タイの調味料としてもっともポピュラーなものといえば、ナンプラーではないだろうか?ナンプラーは、日本語で書くと魚醤。魚に塩を振り、発酵させて作る調味料で、独特の香りと味が特徴だ。日本にも似たようなしょっつるという調味料がある。すなわち、シーズニングソースとはまるで別物。
3. 上手に使うコツ
隠し味程度が吉
ナンプラーと違って独特の香りがない分、より万人ウケするのがシーズニングソースのいいところ。仕上げにさっと入れるだけで、料理にコクと旨味をもたらしてくれる。であるがゆえに、入れすぎるとシーズニングソースの味だけということになってしまうので注意が必要。
まずはチャーハンに!
初心者であれば、チャーハンの隠し味に使うのがおすすめ。いつものチャーハンより、格段に美味しく仕上がるはず。そのほか、かに玉やにら玉などのたまご料理、野菜炒めの仕上げに入れても美味しい。そのままでも食べることができるので、茹でた野菜をほんの数滴のシーズニングソースとごま油で和えるなんていう食べ方もできる。
実は万能調味料
上記の炒め物以外にも、煮物、麺料理、肉や魚料理の下味など、幅広い料理に使うことができるのがシーズニングソースのいいところ。クセもあまりないので、少量ずつ使えば、エスニック料理が苦手な人でも食べることができるはず。
結論
シーズニングソースは、いわば醤油ベースのうま味調味料といったところ。メインの調味料として使うのではなく、隠し味程度に使う、この1点を守れば、料理上手になれること間違いなし!小さめタイプも販売されているので、まずはそちらでトライしてみては?