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厚揚げとがんもと油揚げ、何が違う?大豆製品の違いを解説

厚揚げとがんもと油揚げ、何が違う?大豆製品の違いを解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2021年5月19日

料理の世界には、似て非なる調理法、食材、加工法が多く存在する。今回お届けするのは、厚揚げとがんもと油揚げ。知っているようで知らない、大豆製品の違いと秘密について解説していこう。

  

1. 体に優しい大豆製品

日本人にとって、なくてはならない大豆製品。そんな大豆が日本にやってきたのは弥生時代だといわれている。奈良時代になると大豆の加工品、醤油や味噌の原型となるものが仏教とともに伝わり、日本でもだんだんと広まっていった。

仏教と大豆

日本では長い間、仏教が信仰されていた。当時の仏教では、「殺生の禁止」の教えが敷かれていた。これは、生き物を殺生しないという意味で、簡単に言うと家畜などの肉食を禁じるものであった。そこで人々は肉に変わるタンパク源として、醤油や味噌以外にも大豆を摂るようになっていったのだ。

大豆の栄養と加工品

大豆は、畑の肉とも呼ばれるほど、タンパク質が多く含まれている。その大豆が豆腐や油揚げなどの加工品として発展したのは江戸時代だといわれている。当初は、ハレの日にだけ食べることができる高級品だったが、江戸中期以降、だんだんと庶民へと広がっていった。

2. 厚揚げって?

厚揚げは木綿豆腐を水切りしてから高温で揚げたもの。水切りしているとはいえ、豆腐の原型をとどめているところが特徴だ。その分、食べ応えもあるのでメイン料理としても活躍してくれる存在だ。

美味しく食べるには?

そのままグリルや網でこんがり焼いて食べるもよし、肉のように炒める、煮込むなどの調理法にも向いている。厚揚げカレーなども意外といける。そのまま食べる場合は、すった生姜、ネギなどの薬味をたっぷりと添えよう。

3. がんもって?

正式名称はがんもどき。関西ではひりょうずなどとも呼ばれる。これは、水切りして崩した木綿豆腐に人参やひじきなどの具を加え、油で揚げたもの。素材は店によって異なるが、現在ではつなぎに山芋が使われているものが多い。

美味しく食べるには?

油で揚げていること、具材が入っていることから、味が出るので煮物に使うといい。ちなみにがんもどきは、自宅でつくることもできる。ポイントはしっかり水切りを行うこと。これさえ守れば、あとは意外に簡単だ。自宅で作ればお好みの具材を入れることができ、何より揚げたてが食べられる。

4. 油揚げって?

メインにはなかなかならずとも、家庭に欠かすことのできない油揚げ。味噌汁の定番具材として登場回数も多いのでは。油揚げは、木綿豆腐を薄く切り、水切りして揚げたもの。豆腐の厚みなどによって、薄揚げ、手揚げなど、さまざまな名称で呼ばれることもある。

美味しく食べるには?

前述のとおり、味噌汁、煮物、炒め物など、幅広く使うことのできる油揚げ。きつねうどんの具材や、いなり寿司の皮となるのもこの油揚げだ。その場合は、あらかじめ煮て味を染み込ませてから使用する。
油揚げは冷凍が可能なので、1度に使いきれない場合は、1枚1枚ぴっちりラップで包み、保存袋に入れて冷凍しよう。あらかじめカットして冷凍することもできる。

ご当地油揚げ

油揚げには、ご当地商品が多く存在する。一般的な大きさの約3倍以上あるものやユニークな三角フォルムのもの、中に具材を詰めて焼いたものなどもある。お取り寄せして食べてみるのもいいかもしれない。

結論

厚揚げ、がんもどき、油揚げ、どれも木綿豆腐を加工した食品だということがわかった。それぞれメインになりにくいイメージだが、調理法によってはボリュームタップリに仕上げることも可能。高タンパクでヘルシーな大豆食品を上手に暮らしに取り入れよう。
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  • 公開日:

    2018年11月 4日

  • 更新日:

    2021年5月19日

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