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無調整豆乳と調製豆乳の違いは?栄養価や使い道の観点から徹底解説!

無調整豆乳と調製豆乳の違いは?栄養価や使い道の観点から徹底解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2020年12月 8日

近年、著しく生産量が増加している「豆乳」。2019年には初めて年間の生産量が40万キロリットルを超え(※1)、日本人に広く浸透していることが伺える。そんな豆乳には無調整豆乳・調製豆乳・豆乳飲料など、いくつか種類がある。今回はこれら豆乳商品の基本と商品ごとの特徴、それぞれの使い道などについて一つひとつ詳しく解説する。

  

1. 豆乳とは?

豆乳とは大豆の加工品の一種であり、柔らかくした大豆を搾っておからを取り除いた乳状の液体物のことである。また、豆腐はこの豆乳ににがり(凝固剤)を加えて固めたものをいう(※2)。中国では紀元前より飲み物として親しまれてきたが、日本で認知され始めたのは1983~1984年頃の「豆乳ブーム」のときだそうだ。今では「身体にいい」「健康にいい」というイメージが広く定着している。

2. 豆乳商品の種類とそれぞれの特徴

市販の豆乳商品はJIS規格により「無調整豆乳(豆乳)」「調製豆乳」「豆乳飲料」の三種類に区分されている(※3)。それぞれ定義・違いについては以下のようになっている。
  • 無調整豆乳:大豆から作られた乳状の飲料(大豆豆乳液)で、大豆固形分が8%以上のもの
  • 調製豆乳:大豆豆乳液に植物油脂・砂糖類・食塩を加えたもので、大豆固形分が6%以上のもの
  • 豆乳飲料:調製豆乳に粉末大豆たんぱくや風味原料を加えたもので、大豆固形分が4%以上のもの
このように豆乳商品は原材料に豆乳を用いているが、それぞれの大豆固形分の割合が大きく異なっている。大豆固形分とは、簡単に言うと「商品ごとの大豆の濃度(商品内の大豆成分量の割合)」のこと。要するに大豆固形分の数値が大きいほど、大豆本来の風味が強くなることを意味している。

無調整豆乳(豆乳)とは?

無調整豆乳は豆乳とほぼ同義であり、柔らかくした大豆を搾っておからを取り除いたあとの乳状の飲料のことである。調製豆乳とは異なり砂糖類や塩類で味付けされていないため、大豆らしい青臭ささを味わうことができる。また、大豆固形分が8%以上となっているため、ほかの豆乳商品に比べると大豆由来の栄養素を多く含んでいる。料理に使う場合には、特にこの「無調整豆乳」がおすすめだ。

調製豆乳とは?

調製豆乳とは無調整豆乳に大豆油などの植物油脂、砂糖類、食塩などを加えた乳状の飲料のことである。砂糖類や食塩で味付けしており、大豆固形分の割合も小さいため、無調整豆乳に比べると大豆本来の風味やクセが弱いのが特徴である。そのため、調理せずにそのまま飲むのに向いている。市販の調製豆乳には普通の「調製豆乳」のほか、「特濃調製豆乳」「低糖質調製豆乳」などの種類がある。

豆乳飲料とは?

豆乳飲料とは調製豆乳に粉末大豆たんぱくや風味原料を加えた乳状の飲料のことである。一般的には「麦芽コーヒー味」「紅茶味」「バナナ味」「黒ゴマ味」などの味付きタイプとして知られている。さまざまな風味原料を加えているため、調製豆乳よりもさらに大豆の風味が弱くなっており、飲みやすい。また、風味原料に応じて栄養価が異なることも特徴となっている。

3. 無調整豆乳と調製豆乳の栄養価の違い

無調整豆乳と調製豆乳では大豆固形分が異なるため、これら二つの栄養価は違っている。そこで「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」を参考に、それぞれの栄養価の特徴も確認しておこう(※4)。

無調整豆乳はたんぱく質が多くカロリーは低い

大豆固形分が多い無調整豆乳は、大豆由来のたんぱく質が多いことが特徴だ。その含有量は100gあたり3.6gであり、調製豆乳の3.2gよりも多くなっている。また、砂糖などを加えていないためエネルギー量は46kcalと、調製豆乳の64kcalよりも低い。すなわち栄養面から見ると調製豆乳よりも無調整豆乳のほうが低カロリー・高たんぱくな豆乳商品だといえるだろう。

調製豆乳はビタミンEやカルシウムが多い

無調整豆乳に比べると調製豆乳のほうがカロリーは高く、たんぱく質は少ない。しかし、ビタミンやミネラルなどでは調製豆乳のほうが優れている部分もある。たとえば、100gあたりのビタミンEの含有量は調製豆乳が2.2mgであり、無調整豆乳の0.1mgよりも多い。また、カルシウムは調製豆乳が31mgで、無調整豆乳は15mgである。もしこれらの栄養素を摂りたいなら調製豆乳のほうがおすすめだ。

4. 無調整豆乳と調製豆乳の使い道の違い

無調整豆乳と調製豆乳は両方ともそのまま飲むことができる。しかし、これらは香りや味付けが異なるため、料理に使う際には特徴を活かすほうがよい。それぞれのおすすめの使い道を紹介しておこう。

無調整豆乳は料理に使うのがおすすめ!

大豆本来の風味やコクを活かすために、無調整豆乳はスープ・汁物・鍋物・ソース・グラタンなどに使うのがおすすめだ。そのまま飲むとやや大豆の青臭さが強いが、ほかの食材と合わせることで青臭さが和らいで程よい風味となる。一方、より大豆の風味を楽しみたい場合は適度に無調整豆乳を煮詰めるとよい。豆乳に含まれる水分が飛ぶため、より大豆の濃厚な味を楽しむことができる。

調製豆乳はデザートに使うのがおすすめ!

まろやかな味わいの調製豆乳は、ゼリー・プリン・ケーキなどのデザートに使うのがおすすめだ。無調整豆乳もデザートに使用できるが、調製豆乳のほうが味は整っているため美味しく調理できる。特に冷たいデザートの場合は、無調整豆乳だと大豆本来の青臭さやえぐみが気になることも多い。その点、調製豆乳は大豆の風味が弱いため、冷たいデザートに使っても味を邪魔することが少ないのだ。

結論

豆乳商品には素材を活かした「無調整豆乳」、味を整えた「調製豆乳」、フレーバーが付いた「豆乳飲料」の三種類がある。そしてこれらの大きな違いは大豆固形分や原材料が異なることと、それにより風味や栄養価などが異なることだ。それぞれに利点・欠点があるので、使い道や目的に応じて豆乳商品を上手に使い分けるようにしよう。
【参考文献】
  • 公開日:

    2018年12月15日

  • 更新日:

    2020年12月 8日

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