1. 調理済みのスペアリブを保存する場合

スペアリブは下処理に手間がかかるため、一回で消費できる量を少しずつ作るのは大変な作業かもしれない。まとめて作って保存しておき、さっと食卓に並べられるのが好ましい。焼いたり、煮込んだりして調理を施したスペアリブでも冷蔵・冷凍での保存が可能だ。
・焼いたスペアリブを保存する場合
汁気のないスペアリブは、一食分ずつラップに包み、保存容器や保存袋に入れよう。袋に入れて空気を抜く場合は、強く圧をかけるとドリップが流出して旨みが逃げてしまうため、ほどほどに抑えておくとよい。
冷凍したスペアリブを解凍する場合は、冷蔵庫や氷水に浸けての解凍がおすすめだ。急な温度変化はドリップが流出する原因となるため、時間をかけて徐々に解凍しよう。
冷凍したスペアリブを解凍する場合は、冷蔵庫や氷水に浸けての解凍がおすすめだ。急な温度変化はドリップが流出する原因となるため、時間をかけて徐々に解凍しよう。
・煮込み料理を保存する場合
シチューやトマト煮などの煮込み料理には、ラップではなく保存袋が適している。袋に汁ごと入れて、脱気したあとに冷凍しよう。解凍するときは自然解凍や流水解凍をしたあとに加熱調理をするのが望ましい。電子レンジを使用する場合でも、短時間ではなく低周波数でゆっくりと加熱をしよう。急速に加熱をすると、袋が破れて汁が溢れてしまうこともある。
2. 未加工のスペアリブを保存する場合

肉を購入し、すぐに調理をしない場合は冷凍しておきたいという人もいるだろう。肉は基本的には冷凍に向いている。通常は冷凍すると細胞膜が損傷してしまうが、肉の場合は、解凍することによって筋繊維が水分を再吸収する性質を持っている。また、肉には飽和脂肪酸が多く含まれており、不飽和脂肪酸が含まれる魚と比べると酸化されにくい。このため、いわゆる冷凍焼けが起こりにくいと考えられている。
しかし、スペアリブは脂肪が多いため、赤身の多い肉と比べると、冷凍焼けしやすいというリスクは持っている。最長でも1ヶ月を目安として、なるべく早めに消費しよう。
しかし、スペアリブは脂肪が多いため、赤身の多い肉と比べると、冷凍焼けしやすいというリスクは持っている。最長でも1ヶ月を目安として、なるべく早めに消費しよう。
・切り分けたスペアリブを冷凍する場合
切り分けたスペアリブを冷凍する場合は、保存中の肉が空気に触れないように注意する必要がある。ラップなどの密着できる素材で包んでから、保存用袋に入れるとよいだろう。また、できるだけ急速に冷凍させたほうが品質を維持できるため、急速冷凍コーナーがあれば、そこで冷凍してから冷凍庫に移すなどの工夫をしよう。
・ブロックのスペアリブを冷凍する場合
スペアリブのブロック肉を購入した場合、冷凍の場合が多い。一度解凍したものを再冷凍すると、ドリップが流出して旨みが逃げてしまう。一度ブロック肉を解凍したら再冷凍せずに、全て使い切ってしまうことが望ましい。もし難しければ、一度調理をするか、下味をつけてから冷凍しよう。
3. スペアリブを常温放置するのはNG?

スペアリブに限らず、作った料理は長時間常温で保存しないのが基本である。菌が繁殖し、食中毒を起こすリスクが高まるからだ。温かい食べ物は、温かいうちに食べることを心がけよう。もし全部食べ切れないと感じた場合は、箸を付ける前に取り分けておくことが肝心だ。
冷蔵庫や冷凍庫に入れる場合は、料理の粗熱を取ってから入れるのが基本である。熱いまま入れてしまうと庫内の温度が上昇し、他の食品の温度を上げてしまうだけでなく、電気代がかかるという面でもデメリットが大きい。
冷蔵・冷凍保存をした料理を食べるときは、見た目だけではなく、においや味を確認して異常を感じた場合は諦めて捨てるように心がけよう。過信は事故の元である。
冷蔵庫や冷凍庫に入れる場合は、料理の粗熱を取ってから入れるのが基本である。熱いまま入れてしまうと庫内の温度が上昇し、他の食品の温度を上げてしまうだけでなく、電気代がかかるという面でもデメリットが大きい。
冷蔵・冷凍保存をした料理を食べるときは、見た目だけではなく、においや味を確認して異常を感じた場合は諦めて捨てるように心がけよう。過信は事故の元である。
結論
スペアリブは、基本的には調理する前でも調理したあとでも冷凍保存が可能である。調理後に余ってしまったときは、すぐに食べなければラップや保存袋を活用して適切に保存しよう。さらに、スペアリブの美味しさを損なわないためには、ゆっくりと時間をかけて解凍することが肝心だ。正しい保存と解凍を行い、せっかく購入した食材は美味しくいただこう。