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今年はいつ?毎年夏にやってくる、半夏生にまつわる食べ物の話

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2019年1月11日

半夏生(はんげしょう)という言葉をご存知だろうか。古来より農作で生活の礎を築いてきた日本人にとっては、重要な意味を持つ日である。毎年夏にやってくる、半夏生。半夏生の頃に旬を迎える植物や、いまもなお各地に残っている半夏生にまつわる食文化をご紹介しよう。

1. 半夏生とは?その由来に迫る

半夏生(はんげしょう)とは、夏至から数えて11日目の日を指す。農作業が生活の中心だった昔、日本人は移り行く四季に合わせて独自の暦を作成していた。その1つである雑節で、田植えを終わらせる目安の時期とされたのが半夏生だった。湿度が高くなり始め、じめじめとした梅雨が始まる半夏生の頃。梅雨空から降ってくる雨に毒気があるとか、地から毒草が生えるとか言われていた。
そんな半夏生の時期に花を咲かせるのが、カラスビシャク。別名、半夏とも呼ばれるサトイモ科の植物である。毒草であるカラスビシャクは、大きな葉が花を包み込むような風貌で、一見してただものではない雰囲気を醸し出している。生のままでは毒性が強く生存力も強いため、庭先に生えると厄介な雑草である。その一方で古くから生薬としても活用されており、せきや痰を抑える効果があるとも言われている。庭先に生えたカラスビシャクの球茎を掘り起こし、薬屋に売ることで収入を得ていた昔の日本人。茎が取れた球茎にヘソのような窪みがあることから、「ヘソクリ」という言葉の語源であるとも言われている。ちょっと物騒な時期とされていた、半夏生。農家の人々は半夏生を迎えるまでに、田植えという大仕事を終えるようライフサイクルを組んでいたのだ。

2. 半夏生にまつわる食文化

春夏秋冬というはっきりとした季節の変わり目を持つ日本では、古来より季節に合わせた食文化が栄えてきた。半夏生の食文化について、紹介したい。

・土から生えたものは食べない?

先に触れたように、雨や植物に毒が混ざるとされていた半夏生。それを忌み嫌って、タケノコやワラビなどの土から生えてくる植物を食べない風習もあった。

・豊作祈願に「タコ」

主に関西地方で昔から半夏生に食べられていた食材が、タコだ。農家とタコには一見何の関連も見えないが、ひも解いてみれば昔から食べ物で験を担いできた日本人らしさが感じられる食材である。一生懸命植えた農作物が、タコの足のように根を張り、立派に実をつけるよう願いが込められていた。「タコ」と「多幸」をかけたとも言われている。験担ぎのみならず、タコには疲労回復や免疫力をアップさせる効果も期待されるため、大仕事を終えた農家の人々が疲れを癒すために食べる食物として適しているのかもしれない。

3. 今年の半夏生はいつ?半夏生の過ごし方

2018年の半夏生は、7月2日。関東甲信地方では平年、6月8日頃~7月21日頃が梅雨の時期とされているため、今年も梅雨の時期とかぶることが予測される。じめじめとうっとうしい半夏生の時期を乗り越えるために知っておきたい、食材についてご紹介しよう。

・梅雨の不調には梅干し

梅雨の時期には、頭痛や倦怠感などの体調不良を感じる人がいる。湿度が高くなり、日によって寒暖差がある半夏生の時期は、体調を崩しやすい時期とも言えるだろう。体温調節がしにくくなるこの時期におすすめしたい食材が、梅干し。梅干しには多くの有機酸が含まれていて、お腹の調子を整える作用も期待できる。食中毒が心配な梅雨の時期も、強い殺菌作用があるとされる梅干しは強い味方。食欲が落ちがちな梅雨の時期も、梅干しの酸味が食欲を増進してくれるかもしれない。

・夏野菜は食べ方に注意

トマトやきゅうりなど、夏野菜の旬にさしかかる梅雨の時期。旬の野菜は積極的に取り入れたいが、食べ方には注意が必要である。夏野菜には身体を冷やす作用があるとされており、梅雨が明けきらない半夏生の時期には火を通して食べた方がよいとされている。

結論

農作業と縁のない人には、なかなか馴染みがないかもしれない半夏生。その歴史をひも解けば、自然に根差した暮らしを送っていた日本人の豊かさに触れることができる。じめじめと過ごしにくい日が続く、半夏生の時期。食や日頃の生活について見なおすのにもよい機会となるだろう。

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