1. ダックワーズのメレンゲのカロリー

その昔、メレンゲは食べる物ではなかった?
マカロンが日本で流行して以来、メレンゲの知名度も格段に上がった。メレンゲとは、卵白を泡立てて作った食べ物のことを言う。
昭和40年代あたりまでは、メレンゲと言えば一般にはデコレーションケーキの飾りとして認知されるのみだった。当時のメレンゲは、「一応は食べられるもの」という位置付けにとどまっており、実際に食べてみる人はまれだった。写真のような絞り出したままの形のほかにも、人形や乗り物、花や動物など、形はさまざまに楽しく工夫されてはいたが、メレンゲのカロリーを気にする人はいなかったと言ってもよいだろう。
昭和40年代あたりまでは、メレンゲと言えば一般にはデコレーションケーキの飾りとして認知されるのみだった。当時のメレンゲは、「一応は食べられるもの」という位置付けにとどまっており、実際に食べてみる人はまれだった。写真のような絞り出したままの形のほかにも、人形や乗り物、花や動物など、形はさまざまに楽しく工夫されてはいたが、メレンゲのカロリーを気にする人はいなかったと言ってもよいだろう。
マカロンで有名になったメレンゲのカロリーは?
現在では、日本でもメレンゲを使った数多くのお菓子が食べられている。その1つが、日本でのメレンゲの認知度を高めたマカロンや、今回紹介するダックワーズである。メレンゲの作り方は、料理の種類によって少しずつ異なっている。ダックワーズもマカロンもメレンゲを使ったお菓子に違いないが、生地の配合や作り方に違いがある。どちらかと言えば、マカロンよりもダックワーズの方が作り方は簡単なので、ぜひ、ダックワーズの手作りにも挑戦してみてほしい。なお、卵1個分のメレンゲのカロリーは約18kcalと高くはなく、ダックワーズ自体のカロリーも、ほかのケーキと比べれば低めだ。100g当たりのカロリーで比較すると、ショートケーキの308kcal、マドレーヌの420kcalに対して、ダックワーズでは258kcalである。
2. ダックワーズケーキはバタークリームが高カロリー?

小判型のダックワーズは日本生まれ
日本では、ダックワーズと言えば小判型の小ぶりなものを指すことが多い。この形は、ダックワーズを日本で広めたフランス菓子店のオーナーによる、試行錯誤の末に出来上がったものだ。ダックワーズは、フランスでは主にケーキの土台となる生地の一種に過ぎなかった。「最中のように一口で食べられるお菓子をダックワーズ生地で作ったら、新感覚のものになるのでは?」と考えた日本人の手によって、単独で食べられるお菓子へと昇格したのである。考えたパティシエの、すばらしい発想に拍手を捧げたい。今ではこの小判型の「和風ダックワーズ」は、フランスにも逆輸入されているということだ。
バタークリームが高カロリーなダックワーズケーキ
フランスでは、ダックワーズ生地とバタークリームを重ねたケーキも、よく作られている。しかし、ダックワーズ生地はメレンゲが主体なためカロリー低めなのに対し、高カロリーなバタークリームと組み合わせることで、ケーキ全体のカロリーが上がってしまうのは残念な気もする。なお、バタークリームのカロリーは、カップ1杯で1,163kcalであり、100g当たりに換算しても554kcalもある。バター100g当たりのカロリーは745kcalと、こちらも高カロリー。ダックワーズケーキを作るときには一応、気をつけたい。
3. ダックワーズケーキでカロリーオフするには

フルーツを使ったダックワーズケーキでカロリーオフ
ダックワーズの生地自体の味わいは好きなので食べたいが、バタークリームと組み合わせてカロリーが上がるのは困るという方は、フルーツをたくさん使ったダックワーズケーキを作ってみてはいかがだろうか?卵白のふわふわさらりとした食感とフルーツのさっぱりとした甘さのおかげで、あまり重くならないのも、デザートとしてはよい点だろう。
各フルーツのカロリーは?
フルーツのカロリーは種類によってさまざまだが、代表的なフルーツをカロリーの低い順に挙げると、苺34kcal、オレンジ39kcal、メロン42kcal、パイナップル51kcal、りんご54kcal、ぶどう59kcal、マンゴー64kcal、バナナ86kcalとなる。
ダックワーズに何を重ねるかでカロリーは変わる
ダックワーズ生地を使ったケーキには、ここで紹介したもの以外にも、チョコレートやプラリネと合わせたもの、ムースやババロアをはさんだものなど、さまざまある。言うまでもないが、チョコレートやプラリネを合わせれば、カロリーはあっと言う間に上昇する。カロリーを押さえつつケーキを楽しみたいという場合は、高カロリーな材料との組み合わせは避けておこう。
ムースのカロリーは?
たとえば同じムースでも、材料によってカロリーは違う。100g当たりのカロリーで比較すると、オレンジムースは169kcal、マンゴームースは185kcal、苺のムースで205kcal、チョコムースなら426kcalという具合だ。
結論
メレンゲが主体のダックワーズは、比較的、低カロリーなお菓子だ。ならば、高カロリーな材料との組み合わせはなるべく避け、ヘルシースイーツとなるよう工夫しよう。バタークリームを使うよりも、フルーツたっぷりのダックワーズケーキの方がヘルシーでおすすめだ。