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【管理栄養士監修】カフェオレのカロリーと栄養素|栄養図鑑

【管理栄養士監修】カフェオレのカロリーと栄養素|栄養図鑑

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2021年5月19日

コーヒーをブラックで飲むと胃に悪いといわれることから、牛乳を入れて口当たりをマイルドにして飲む人も多い。なかにはコーヒーよりもカフェオレを愛飲しているという人もいるのではないだろうか。しかし、コーヒーに牛乳を入れることで、カロリーが増えてしまうのは気になるところだ。そこで今回は、カフェオレのカロリーや栄養、糖質量について解説したい。

  

1. カフェオレのカロリーは牛乳とコーヒーの割合次第

カフェオレのカロリーを厳密に定義することは難しい。というのも、コーヒーと牛乳の割合やコーヒーの濃さは、人それぞれの好みによって違うからだ。ここでは、100gあたりのコーヒーと牛乳のそれぞれのカロリーを紹介する。

まずコーヒーのカロリーは、ブラックだと非常に少なく、100gあたり4kcalしかない。というのも、一般的な濃さのコーヒー100gの内98.6gは水分によって構成されているからだ。

対する牛乳のカロリーは、100gあたり67kcal。ほかの飲み物と比べてもかなり高めの数値となっている。参考までに、コーラのカロリーは100gにつき46kcalで、オレンジジュースのカロリーは100gにつき42kcal。牛乳がいかに高カロリーな飲料なのかよくわかるだろう。

カフェオレはこのコーヒーと牛乳を合わせた飲み物なので、カロリーの量もこれらに含まれるカロリーに準じる。文部科学省の食品成分データベースでは100gあたり56kcalとされているので、それがひとつの目安となるだろう。

実際には、加えた牛乳の量にほんの数カロリー分、コーヒーのカロリーが上乗せされていると考えればよい。もし砂糖を加えるのであれば、そこにさらにそのカロリーが上乗せされる計算となる。甘めや牛乳多めのカフェオレであるほどカロリーは高くなるので、市販されている標準的なカフェオレと比べて自分の好みのカフェオレがどういったものかという見方でおおよそのカロリーを計算してみるとよいだろう。

2. カフェオレに含まれる栄養はどのくらい?

カロリー同様、カフェオレに含まれる栄養は、コーヒーと牛乳の栄養に準じる。

コーヒーといえば眠気を覚ましてくれるカフェインが有名だ。カフェインは、眠気覚ましとして用いられるコーヒーを勉強や作業のお供にするために喫茶店を活用する人は多いが、じつはこれもカフェインの効果からすると理にかなったもの。カフェインは眠気を覚ますだけでなく集中力の向上や自律神経の活発化、運動能力の向上にも効果があるといわれているからだ。またカフェインには、眠気覚まし効果のほかにも、利尿作用も持っている。

もうひとつ注目したいコーヒーの栄養成分は、ポリフェノールだ。ポリフェノールは抗酸化作用を持つ栄養成分で、過剰な酸化によって受ける身体のダメージを抗酸化作用で軽減してくれる。具体的には、紫外線による肌のダメージの軽減が有名だろう。

一方牛乳は、子牛が牛乳を飲んで成牛へと成長することからもわかる通り、栄養満点の飲み物だ。人と牛では成長に必要な栄養がやや異なるため牛乳だけを飲んでいれば必要な栄養がすべて賄えるとまではいかないが、カルシウムをはじめとしたミネラルやたんぱく質、ビタミンなどかなり多くの栄養を牛乳から摂取することが可能だ。

そんなコーヒーと牛乳が合わさった飲み物であるカフェオレは、非常に栄養価の高い飲み物だといえるのだ。

3. カフェオレの糖質は気にしなくても平気?

カフェオレは、コーヒーを牛乳で割ることで飲みやすくなっている。健康面でも美容面でもよい効果がある飲み物だということは先述の通りなのだが、牛乳に含まれる糖質の量が気になり「カフェオレを飲むくらいならブラックコーヒーを飲んだほうがよい」と考えている人もいるのではないだろうか。

確かに牛乳には糖質が100gあたり4.7g含まれており、飲み物の中でも糖質が比較的高めの飲み物ではある。しかし、牛乳には血糖値の上昇を抑えてくれる効果がある。血糖値の急上昇は、インスリンの過剰分泌を引き起こし、この状態の慢性化は糖尿病にもつながる。牛乳を飲むことで血糖値の急上昇を抑えることができれば、血糖値のコントロールに役立つ。

そのように考えると、糖質が増えることを気にしてカフェオレではなくコーヒーを飲むよりは、牛乳で割ったカフェオレのほうが1日のトータルで見たときの糖質量や血糖値の上昇具合はよい結果に落ち着く可能性がある。

もちろん、加える砂糖の量やそれ以外の食生活にもよるので一概にはいえないものの、単純に「牛乳=糖質の多い糖質制限中は厳禁な飲み物」という図式でカフェオレを敬遠するのもまた早計なのだ。

結論

カフェオレのカロリーは牛乳や砂糖の量によって変わるが、栄養豊富な牛乳は多く入れたほうが健康にもよいだろう。ちなみに、変わり種として牛乳の代わりにアーモンドミルクを使ったカフェオレというのも最近注目を浴びている。一般的なカフェオレではなくなるが、栄養も豊富でカロリーは控えめなので、どうしてもカロリーが気になる場合はこちらを試してみるのもよいかもしれない。
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  • 公開日:

    2019年5月13日

  • 更新日:

    2021年5月19日

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