1. ウルイとは何か?その特徴
ウルイの名前は、正式には「オオバギボウシ」で、ユリ科の多年草の植物である。
地域などによって、「キンボ」「タキナ」「コレイ」とも呼ばれている。湿地に自生するし、日本全国で見つけることができる。
地域などによって、「キンボ」「タキナ」「コレイ」とも呼ばれている。湿地に自生するし、日本全国で見つけることができる。
ウルイの特徴
大きさとしては、草丈は50〜100cmとなる。葉は幅が10~15cm、長さが30~40cm程度である。葉が特徴的で、中央脈が太く、側脈が縦線のように多く入っている。葉柄から側脈が発生して上へ伸びているのだが、葉が縦長になれば、縦線のように見えるというわけである。裏面はつるつるしていて毛が無く、夏に、白もしくは淡い紫色のラッパ状の花をつける。
旬と食べ方
3月に芽を出し始め、4~5月に旬を迎える。近頃は栽培ものも出てきているが、天然もののウルイの旬は、決して長くない。より瑞々しさがあり、やせ細っていないものが美味しいとされおり、根元から葉の先まで食べられるのだ。
ウルイは下処理不要で生でも食べられるのが特徴で、これは山菜では珍しいだろう。また、茹でてぬめり感が出たものを和え物にしてもよい。栄養価が高く、山菜の中でもビタミンCを多く含んでいる。
ウルイは下処理不要で生でも食べられるのが特徴で、これは山菜では珍しいだろう。また、茹でてぬめり感が出たものを和え物にしてもよい。栄養価が高く、山菜の中でもビタミンCを多く含んでいる。
2. ヒメザゼンソウの特徴と毒性
ヒメザゼンソウとは、サトイモ科の多年草の植物である。ウルイのように日本全国ではなく、北海道、本州の湿地に自生している。
ヒメザゼンソウの特徴
短い根茎がある植物で、葉の長さは、10~20cm、幅7~12cmで卵の形のような楕円形をしている。葉脈が横方向にも入っているのが目立つ。
初夏には暗い紫や褐色のような色合いの組織でカバーした、小さな白い花をつける。
初夏には暗い紫や褐色のような色合いの組織でカバーした、小さな白い花をつける。
毒性(※1)
毒性はシュウ酸カルシウムによるもので、口のしびれ・ 皮膚炎・胃痛・下痢・悪心・嘔吐・麻痺などが食べた直後に発生する。
3. ウルイとヒメザゼンソウを見分けるポイント
ヒメザゼンソウの若い展開中の葉が、ウルイの葉とよく似ているので判別が難しいと言われている。しかし、展開しきった大人の葉は、ウルイの葉との違いが分かりやすいので、それらの葉で確認するのがよいだろう。
ウルイの葉の特徴は、先端がピンと尖っていること。また、葉脈は縦線がびっしりと多く入っているのが目立つ。その葉脈は、一か所から出ているのではなく、葉柄から万歳をするように広がっているのが特徴だ。一方で、ヒメザゼンソウの葉は、葉脈が網目状になっていて、横線がしっかり入っている。
ウルイの葉の特徴は、先端がピンと尖っていること。また、葉脈は縦線がびっしりと多く入っているのが目立つ。その葉脈は、一か所から出ているのではなく、葉柄から万歳をするように広がっているのが特徴だ。一方で、ヒメザゼンソウの葉は、葉脈が網目状になっていて、横線がしっかり入っている。
そのほかの有毒植物にも注意
ヒメザゼンソウのほかにも、バイケイソウやコバイケイソウなど、ウルイと間違えやすい野草があるので、それらの特徴もチェックしておくとよいだろう。
新潟県によると、山菜と有毒植物は同じ場所に生えることが多いそうである。これは自然界のトリックなのだろうか。
山菜は旬を感じることのできる風流なものだが、誤って有毒なものを食べて体調を崩したら元も子もない。充分に気を付けて、納得できるまで確認することが大切だ。
新潟県によると、山菜と有毒植物は同じ場所に生えることが多いそうである。これは自然界のトリックなのだろうか。
山菜は旬を感じることのできる風流なものだが、誤って有毒なものを食べて体調を崩したら元も子もない。充分に気を付けて、納得できるまで確認することが大切だ。
結論
ウルイと間違えやすいヒメザゼンソウの違いを、今回は紹介した。ネットの情報などで、違いが分かった気になっていても、実際に目にすると、分かりにくく感じることもあるだろう。そういうときは、いちかばちかで食べないことを徹底しよう。山菜で病気になったり、命を落としたりするということは、自分でしっかり知識を持っていれば、避けられないことではないはずだ。分からないときは、可能であれば専門家に確認してもらうなどしよう。