1. 梅雨とエスニック料理の関係

梅雨とは
春から夏へ、四季がうつろう過程で訪れる梅雨。ほかの季節よりも降水量が多く、日照時間が短くなる点が特徴である。この原因のひとつが、停滞した梅雨前線。梅雨の期間は地域によって大きく異なり、例年、沖縄と東北地方では1カ月以上もズレがある。ちなみに、北海道は梅雨がない。
エスニック料理とは
そもそもエスニックとは「民族の」という意味なので、直訳すると民族の料理ということになる。この訳から言えば、民族に伝わる料理はすべてエスニック料理ということになる。ただし日本で言われるエスニック料理は、タイやベトナム、インドネシア、マレーシアなどの東南アジア料理を指すのが一般的である。稀に、中南米料理を指すこともある。
梅雨とエスニック料理
雨の多い梅雨は湿気が多く、体内にも水分がたまりやすいといわれている。漢方でいう「水毒」がたまりやすい時期である。また、外環境の湿度が高いことで汗をかきにくく、水分を排出しにくい。これらが梅雨に体調不良を招く原因のひとつとも考えられている。この梅雨の体調不良を解決するのに一役買ってくれるのが、エスニック料理なのである。
2. 梅雨に効く食材とは?

梅雨の体調不良に効く食材を眺めてみると、エスニック料理に使われているものを多く見つけることができる。これが、梅雨にエスニック料理を推す理由のひとつだ。
発汗作用のある食材
香味野菜は、梅雨の体調不良に効くと言われており、体を温めて体内の水分代謝をあげる役割をしてくれる。パクチー、しょうが、ねぎ、みょうがなど、まさにエスニック料理と繋がりが深いものばかりだ。
利尿作用のある食材
キュウリや冬瓜、アサリ、トマトなど、カリウムを含む食材は、利尿作用に効果あり。腎臓の働きを助けてくれる。冷やして食べたいキュウリやトマトも、温めて食べるのがおすすめだ。
3. 梅雨に作りたいエスニック料理

アサリのフォー
フォーは、あっさりと食べることのできるベトナムの汁麺。幅広の米麺が使用されている。アサリで出汁を取れば、簡単に旨みのあるスープを作ることができる。風味付けに生姜とネギを入れた水を火にかけ、沸騰したら、酒を少々入れて砂抜きしたアサリを投入する。アサリの口が開いたら、ざく切りのトマトを加え、ナンプラーとごま油で味付けしたらスープはできあがり。茹でた米麺にスープをそそぎ、パクチーや万能ネギ、ミョウガなどの香味野菜をたっぷりトッピングしよう。
海南風チキンライス
シンガポールをはじめ、多くの東南アジアで食べられているチキンライスも、梅雨向きのメニュー。鶏のもも肉を米とともに炊飯器に入れて、炊き上げるだけと、作り方もいたって簡単。ネギと生姜を刻んだソースと香味野菜をたっぷりトッピングすれば、OKだ。
結論
湿気の多い梅雨は、体調を崩しがち。そんなときに積極的に取り入れたい食材を上手に食べるには、エスニック料理が向いている。上記のメニュー以外にも、グリーンカレーやパッタイ、パパイヤのサラダなどもおすすめだ。最近では、エスニック料理のレシピも充実しているので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
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