1. 白ゴーヤとは?

白ゴーヤとは、ウリ科ツルレイシ属に分類されるゴーヤの一種である。緑ゴーヤと同じくらいの大きさではあるが、外皮が真っ白(薄黄緑)であるため「白ゴーヤ」と呼ばれている。また、緑ゴーヤと異なり苦味成分が少ないため、ゴーヤチャンプルーだけでなく、サラダや漬物、和え物などにすることが多い。流通量は少ないが、旬の7~8月頃には日本各地のスーパーで見かけることが増える。
白ゴーヤの品種・種類
白ゴーヤには「しろにがくん」「純白苦瓜」「白大長れいし」などいくつか栽培品種がある。いずれも外皮が白色という点は共通しているが、大きさや形などはそれぞれ個性的なものになっている。以下に、代表的な白ゴーヤの品種・種類をまとめておく。
- しろにがくん:長さ15~18cmほど。見た目はふっくらしており250g程度に育つ
- 純白苦瓜:長さ25~30cmほど。肉厚で大きく太る。平均400g程度に育つ
- 白大長れいし:長さ35~40cmほどで細長い。やや淡緑色の見た目をしている
白ゴーヤの産地と旬
白ゴーヤは、通常の緑ゴーヤと同じく沖縄県や鹿児島県といった暑い地域で多く栽培されている。また、一般的に白ゴーヤの旬は7~8月頃とされているが、石垣島などでは5月頃には収穫されているという。なお、日本では緑ゴーヤのほうが多く栽培されているが、台湾などでは白ゴーヤのほうがメジャーとなっている。白ゴーヤの種は市販されているので、家庭菜園で育てることが可能である。
2. 白ゴーヤの特徴と魅力を紹介!

緑ゴーヤと白ゴーヤの大きな違いは、その見た目と味わいである。そこで緑ゴーヤと比較しながら白ゴーヤの特徴や魅力などを詳しく紹介する。
その1.見た目が真っ白でキレイ
白ゴーヤはその名前のとおり「真っ白な見た目」が特徴で、料理の彩りとして使うこともできる。また、緑ゴーヤをピクルスなどにする場合は、酸の影響で茶色っぽく変色してしまう。しかし、白ゴーヤの場合はクロロフィルの変色が見られないので、鮮やかな白色のピクルスを作ることが可能だ。
その2.苦みが少なくて食べやすい
白ゴーヤは基本的に苦みが少ないことが特徴だ。そのため、緑ゴーヤのように塩抜きしなくても、美味しく食べられる。ただし、苦みが少ないだけで多少は苦みがあるので、より苦みを抑えたいなら塩抜きをするのがおすすめだ。また、個体によっては苦みが強いこともあるので注意が必要となる。
3. 新鮮な白ゴーヤを選ぶポイント

白ゴーヤはあまり出回っていないため、なかなか自分で選ぶ機会は少ないかもしれない。もしスーパーや八百屋などで白ゴーヤを見つけたら、以下のように色味・イボなどを見て選ぶようにしよう。
- 色味:白っぽい見た目をしていてツヤ感のあるもの
- イボ:イボが均一の大きさで潰れていないもの
なお、外皮が黄色く変色していたり、タネが赤くなったりしているものは熟している。熟すと苦みは減るものの、食感やみずみずしさが悪くなってしまうのでできれば熟す前のものを選ぶほうがよい。
4. 白ゴーヤの美味しい食べ方3選

白ゴーヤは、ゴーヤチャンプルー・天ぷら・お浸し・サラダ・和え物・ピクルスなどさまざまな料理に使うことがきる。ここではいくつか白ゴーヤの美味しい食べ方をチェックしておこう。
その1.白ゴーヤとツナのマヨネーズ和え
こちらは、白ゴーヤとツナをマヨネーズで和えるだけの簡単おかずだ。アクセントにスライスオニオンや輪切りにしたピーマンを加えるのもおすすめ。また、味付けに麺つゆを少し加えることで、まとまり感のある仕上がりになる。簡単に作れるので白ゴーヤを手に入れたらぜひ試してみよう。
その2.白ゴーヤの天ぷら
白ゴーヤを使った天ぷらもおすすめだ。小さくカットした白ゴーヤを、卵・ダシ・小麦粉で作った衣にくぐらせてから180度程度の油で揚げれば完成となる。揚げたての白ゴーヤの天ぷらは、塩を少しふりかけてたべるのが美味しい。ほんのりとした苦みも楽しめるため、おつまみにもおすすめだ。
その3.白ゴーヤの台湾風スープ
白ゴーヤをよく食べる台湾では、白ゴーヤをスープの具材にも使うことが多い。台湾風スープを作るときにはフライパンで鶏肉を炒めてから、白ゴーヤとパイナップルを加える。そこへ鶏ガラスープの素と水を加えて味を調えよう。これで台湾の家庭料理である「白ゴーヤの鶏肉スープ」の完成だ。
5. 白ゴーヤを美味しく保存する方法

白ゴーヤは日持ちしない野菜なので、できる限り早く食べる必要がある。また、保存する際は常温保存ではなく、冷蔵保存か冷凍保存にしよう。冷蔵庫で保存する場合は、乾燥を防ぐために新聞紙とポリ袋で包んでから野菜室で保管するのがおすすめ。そのとき手間になってしまうが、白ゴーヤのタネとワタを取り除いてから冷蔵保存すると少し日持ちしやすくなる。
結論
ゴーヤの仲間であるにも関わらず、見た目が真っ白なのが特徴の「白ゴーヤ」。緑ゴーヤに比べると白ゴーヤの苦みは控えめなので、ゴーヤ特有の苦みが苦手な人でも比較的食べやすくなっている。流通量は少ないが、夏の旬の時期にはネット通販などで購入できるので探してみるとよさそうだ。