1. ミニきゅうりの特徴

ミニきゅうりは、長さが10cm前後の小さいきゅうりの総称だ。ミニきゅうりというきゅうりがあるのではなく、一般的なきゅうりよりも小さめサイズのきゅうり全体をまとめてミニきゅうりと呼んでいる。
■ミニきゅうりは大きく分けて2種類
・小さい未熟な状態で収穫したもの
もともと大きく育つきゅうりをあえて若い状態で収穫して出荷しているものも、ミニきゅうりと呼ばれている。若い状態で収穫することで青臭さが少なく、皮が薄くて柔らかい食感を味わうことができるのだ。
・もともと小さいサイズの品種
中にはもともと小さいサイズの品種もある。成長しても10cm程度にしかならず、そのまま収穫されて出荷されるのだ。
2. ミニきゅうりの品種と産地

ここでは、もともと小さいサイズのミニきゅうりの品種の中から、代表的なものの名前と特徴や産地を紹介する。
・ピッコロ
ピッコロはイタリアの品種で、ピクルスのために作られているミニきゅうり。そのまま食べることはほぼなく、加工用として栽培されている。太くて短く、実がギュッと詰まっているのが特徴だ。
・サラ
サカタのタネが開発したミニきゅうりの品種。10~12cm程度で収穫できるように品種改良され、種や苗を中心に販売されている。濃い緑色のツルっとした外皮と、しっかりとした食感が特徴。
・ミニQ
トキタ種苗が開発した品種で、大きく成長させても13cmほどにしかならない。見た目は、まさに小さいきゅうりといった感じだ。
・白石もろきゅうり
宮城県で栽培されているブランドきゅうりで、サイズは10~13cm。そのまま食べても美味しいし、浅漬けなどにするのもおすすめだ。
・ラリーノ
ラリーノはミニきゅうりの中でも、いぼのないいぼなしきゅうりの1つだ。ツルツルとした表面が特徴で、サイズは10cm程度。
■花をつけたまま収穫されるきゅうりもある
ミニきゅうりとはちょっと違うが、きゅうりの中には花をつけた状態で収穫される「花丸きゅうり」と呼ばれるものがある。主に飾り用として使われるきゅうりで、小さいきゅうりとともにかわいらしい花がついている。
3. サイズを活かしたミニきゅうりの食べ方

ミニきゅうりの代表的な食べ方といえば、やはりピクルスや漬物。ピクルスは難しいと思ってしまう人も多いが、じつはとても簡単に作れる。酢や砂糖、塩などの家にある材料だけでも手軽に作れるので、ぜひ試してみてほしい。ピクルスはそのまま食べても美味しいし、タルタルソースに加えても美味しい。また、かわいらしいサイズ感を活かしたおすすめの食べ方があるので紹介する。
・野菜スティック
普通のきゅうりなら1/3程度の長さにカットしてからスティック状にするが、ミニきゅうりなら縦に1/2か1/4にカットするだけでオシャレな野菜スティックになる。丸ごと感のある野菜スティックは食べごたえもあっておすすめだ。
・1本漬け
やはりおすすめなのは1本そのまま漬ける1本漬けだ。好きな味付けで漬けるだけなので簡単に作ることができ、ミニきゅうりは小さいので子どもでも丸かじりしやすいだろう。塩昆布などを合わせた漬物もおすすめ。ミニきゅうりなら小さめの容器でぬか漬けを作ることもできる。
結論
今回は、小さいサイズが特徴のミニきゅうりを紹介した。もともと小さくしか育たないきゅうりのことをミニきゅうりと呼ぶだけでなく、若い状態で収穫したものもミニきゅうりと呼ぶとは意外だ。ミニきゅうりは見た目もかわいらしく、さまざまな料理に活用できるので興味がある人は自分で育ててみてはいかがだろうか。自分で育てた野菜は、ひときわ美味しく感じられるはずだ。