1. バナップルはバナナ×アップル

バナップルという名前から予想がついた人も多いと思うが、バナップルはバナナとアップルを掛け合わせて付けられた名前だ。実際にリンゴが入っているわけではないのだが、リンゴのような酸味や風味が感じられることから名付けられた。
■スミフル社が開発した品種
バナップルはスミフル社が開発したデザートバナナで、2012年4月から販売されていたが、2018年1月に販売終了となった品種だ。スミフル社ではその後も、さまざまな品種のバナナを開発している。
■バナップルの特徴
・太くて短い
バナップルは一般的なバナナよりも短く、太いのが特徴だ。長さは8cm前後で、普通のバナナの約半分程度の大きさ。ずんぐりむっくりとした形をしていてかわいらしい。見た目のかわいさから、女性からの人気が高かったようだ。
・濃厚な甘みと酸味
味は濃厚で甘みが強く、ほどよい酸味も感じられる。食感は普通のバナナとあまり変わらず、ねっとりとしている。酸味が強いことから、ほかのバナナよりもビタミンCの含有量が多いとされている。また、価格は1房で300円前後とやや高かった。一般的なバナナの価格は1房100円~200円なので、2~3倍の価格ということになる。
・シュガースポットが出ない
バナナは追熟が進むとシュガースポットと呼ばれる黒い斑点が出てくるが、バナップルは熟しても出ないのだ。緑色から黄色に変化したあと、黒く変色していく。傷などがあると、そこからどんどん黒くなってしまうので注意が必要だ。黄色い状態では酸味が強く、よりリンゴっぽさを感じられる。追熟が進むと、徐々に酸味が抜けて甘みが増していく。
2. バナップルはなぜ作られた?

バナップルはとても珍しい品種のバナナだが、なぜ開発されたのだろうか。リンゴ味のバナナなんて、なかなか思いつかないだろう。バナップルは、スミフル社の「お客様の声に答える」という精神から生まれたバナナなのだ。「いままでにないフルーティーなバナナが食べたい」というお客様の声をもとに作られたのが、今回紹介したバナップル。スミフル社はほかにも新しく、斬新な品種をいくつも開発している。スミフル社には美味しくて珍しいフルーツがたくさんあるので、ぜひチェックしてみてほしい。
3. バナップルに似たアップルバナナとは?

バナップルに似たバナナに、アップルバナナという品種がある。バナップルと同じくリンゴの香りのするバナナのことで、ハワイや沖縄で栽培されている。皮がかなり薄くて小さめのサイズ感が特徴的で、味は酸味と甘みのバランスがほどよい。国内ではほとんど作られていないため、国産のものは1房1500円~2000円以上することもある。ハワイではメジャーな品種で、1本100円~200円程度で売られていることが多い。ハワイに行った際は、ぜひアップルバナナを試してみてはいかがだろうか。
結論
今回は、ちょっと珍しいバナップルについて紹介した。ひとくちにバナナといってもいろいろな歴史があるようだ。バナップルを聞いたことがなかった人も多いだろう。すでに販売を終了してしまった品種だが、それに似たアップルバナナはハワイや沖縄で手に入れることができる。
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