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小さくてかわいい【ミニチンゲン菜】の特徴や栄養素について解説

小さくてかわいい【ミニチンゲン菜】の特徴や栄養素について解説

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2019年10月23日

中華料理でよく使用される野菜のチンゲン菜。日本に入ってきたのは昭和47(1972)年の日中国交回復以降と比較的新しい野菜だが、シャキシャキ食感やクセのない味が日本人の味覚に合い、いまではすっかりなじみの野菜となっている。今回は、チンゲン菜の種類の中でも、手のひらサイズでかわいいミニチンゲン菜について解説する。

  

1. 中華料理に欠かせない野菜であるチンゲン菜

チンゲン菜は、白菜などと同じアブラナ科で、結球しない青菜系の野菜である。漢字では「青梗菜」と書くが、これは梗(軸と茎)が青い菜という意味から付けられている。また、和名では「たいさい(体菜)」と呼ばれる。

チンゲン菜の葉は、大きなスプーンが重なったような特徴的な形状をしている。葉柄の部分は、加熱しても煮崩れせずシャキシャキした歯ざわりが残り、ほのかな甘みがある。炒め物やスープなどさまざまな料理に利用され、中華料理を代表する食材だ。

2. ミニチンゲン菜の特徴

通常のチンゲン菜は、葉の長さが20〜25cmほどで収獲されるが、
10〜15cmほどと小さい「ミニチンゲン菜」という品種もある。

ミニチンゲン菜は、一般的なチンゲン菜をそのまま小さくしたような形をしており、シャキシャキとした食感やクセのない味もそのままである。株が小さいので切り分けずに、ひと株ごと料理に使うことができる。

3. 家庭菜園で人気のミニチンゲン菜

ミニチンゲン菜は、あまり市場には出回っていないが、プランターでも手軽に栽培できることや、種をまいてから30日ほどで収獲できることから家庭菜園で人気の野菜となっている。春から秋まで種をまくことができるが、春まきはトウが立ちやすく、夏の高温期には病害虫が発生しやすいので、家庭菜園では秋の9月頃に種をまいて育てるのがおすすめである。

ミニチンゲン菜の美味しい食べ方と保存法

ミニチンゲン菜は、シャキシャキした食感やほのかな甘みなど、大きさを除けば普通のチンゲン菜と同じ味で、料理についても同様に使用できる。小さいことから切り分けずに使えるので、スープや炒め物にひと株まるごと使おう。ミニチンゲン菜は、葉野菜のためあまり日持ちがしない。できるだけ新鮮なうちに食べよう。保存する際には、乾燥しないように新聞紙で包むか、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて入れるとよい。鮮度が落ちると葉の色が薄くなり黄色く変色する。長く保存したい場合には、固めに茹でて冷凍保存しよう。

チンゲン菜の栄養

チンゲン菜には、βカロテンやカリウム、カルシウム、ビタミンCなどが豊富に含まれている。その中でも、βカロテンは体内に入るとビタミンAに変換され、肌や粘膜の健康維持や、さまざまな細胞の増殖や分化を助ける役割をするといわれている。また、抗酸化作用や免疫賦活(ふかつ)作用があることも報告されている。βカロテンは油に溶けやすい特徴を持っているので、チンゲン菜は炒め物などの中華料理にはぴったりの食材である。

結論

もっとも身近な中国野菜であるチンゲン菜。その種類のひとつであるミニチンゲン菜は、一般的なチンゲン菜と同じく、シャキシャキの食感やほのかな甘みが楽しめる美味しい野菜である。あまり店頭で見かけることはないが、家庭菜園でも簡単に育てることができるので、自分で育ててミニチンゲン菜を味わってみてはいかがだろうか。
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  • 公開日:

    2019年9月28日

  • 更新日:

    2019年10月23日

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