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『大豆ミート』とはどんな味?栄養面の特徴や人気の商品を紹介!

『大豆ミート』とはどんな味?栄養面の特徴や人気の商品を紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2020年11月13日

大豆からできているのに見た目や食感がお肉にそっくりの「大豆ミート(大豆肉)」。脱ミートなどの健康ブームをきっかけにニーズが高まっており、現在ではさまざまな食品メーカーが製造・販売を行っている。今回はそんな大豆ミートの特徴、選ぶポイント、おすすめ品を紹介する。

  

1. 大豆ミートとはどんな食品?

大豆ミートとは大豆を主原料とする加工食品の一種で、大豆から取り出したたんぱく質を肉のように加工したもの(代替肉)である。大豆ミートのほか、大豆肉、大豆たんぱく、ソイミートなどと呼ばれることもある。大豆ミートというだけあって、見た目や食感が本物のお肉とそっくりであることが特徴。また、大豆が主原料であるため、低脂質・高たんぱくであり栄養面でも優れている。

代替肉(プラントベースミート)とは?

代替肉とは、大豆のような植物由来の食材で作ったお肉のことである。原材料には大豆、小麦、エンドウマメ、ソラマメなどの種類があるが、最も多く流通しているのは大豆を主原料とする大豆ミートである。なお、代替肉は基本的には植物由来の食材で作られているが、中には動物性由来の食材が含まれているものもある。そのため、厳格な菜食主義に適さないのもあるので注意が必要だ(※1)。

代替肉の消費量は今後増加する?

世界の投資銀行やマーケット調査会社などは「今後、代替肉の消費量は増加する」と予想している。たとえば、アメリカのMarkets and Marketsは2023年までに64.3億米ドルに到達すると推定。特にヨーロッパやアメリカ、中国での消費量が増えるそうだ(※2)。ほかにもJPモルガン・チェース(アメリカ)やバークレイズ(イギリス)なども「代替肉の市場は拡大する」としている(※1)。

2. 大豆の栄養価と主な栄養素の特徴

大豆は昔から「畑の肉」と呼ばれるほど、たんぱく質が豊富な食品として知られている。その一方で普通の肉類とは異なり、「脂質が少ないこと」「食物繊維が多いこと」などが特徴となっている。そんな大豆の栄養素の特徴について、ヘルシーで人気のある鶏ムネ肉(皮つき)と比べながら紹介する。

黄大豆(国産/ゆで)の栄養価

大豆には乾燥や茹でなどの種類があり、それぞれの100gあたりの栄養価は異なる。文部科学省の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」によれば、黄大豆(国産/ゆで)の栄養価は以下のとおりになっている。(※3)
  • エネルギー:176kcal
  • たんぱく質:14.8g
  • 脂質:9.8g
  • 炭水化物:8.4g
  • 脂肪酸
     ・飽和脂肪酸:1.28g
     ・一価不飽和脂肪酸:2.38g
     ・多価不飽和脂肪酸:5.15g
  • ビタミン
     ・ビタミンE:1.6mg
     ・ビタミンK:7μg
     ・ビタミンB1:0.17mg
     ・ビタミンB2:0.08mg
     ・ナイアシン:0.4mg
     ・葉酸:41μg
     ・パントテン酸:0.26mg
     ・ビオチン:9.8μg
  • ミネラル
     ・ナトリウム:1mg
     ・カリウム:530mg
     ・カルシウム:79mg
     ・マグネシウム:100mg
     ・リン:190mg
     ・鉄:2.2mg
     ・亜鉛:1.9mg
     ・銅:0.23mg
     ・マンガン:1.01mg
  • 食物繊維:8.5g
     (・水溶性食物繊維:2.2g)
     (・不溶性食物繊維:6.4g)

脂質・飽和脂肪酸が少ない

黄大豆(国産/ゆで)の脂質量は100gあたり9.8gである。鶏ムネ肉(皮つき)の脂質量は17.2gであるため、一般的な肉類よりも脂質量は少ないことが伺える。また、鶏ムネ肉には100gあたり5.19gの飽和脂肪酸が含まれるが、大豆には1.28gしか含まれていない。脂質やコレステロールが少ないため、健康志向が高い人にピッタリの食材だといえる。

良質な植物性たんぱく質が多い

黄大豆(国産/ゆで)には100gあたり14.8gのたんぱく質が含まれている。これは鶏ムネ肉の19.5gには及ばないものの、成人男性の1日のたんぱく質推奨量が65gであることを考慮すると決して悪くはない(※4)。また、大豆のアミノ酸スコアは100であり、良質なたんぱく質であると評価されている。大豆由来のたんぱく質は、動物性たんぱく質に負けないくらいのものだといえる。

植物に多い食物繊維にも注目!

肉類には食物繊維がほとんど含まれていないが、大豆にはたっぷりの食物繊維が含まれる。その含有量は100gあたり8.5gとなっている。成人男性が1日に必要な食物繊維量が21gであるため(※4)、大豆を100g食べれば1日に必要な分の40%程度を補うことが可能だ。肉中心の食生活を送っている現代人は食物繊維が不足気味のため、大豆などで積極的に食物繊維を摂るようにしたい。

3. 大豆ミートの主な種類と基本的な選び方

現在はさまざまな種類の大豆ミートが売られている。たとえば、形状でいえばミンチタイプ・フィレタイプ・ブロックタイプなどがあり、保存方式(加工方式)でいえばレトルトタイプ・冷凍タイプ・乾燥タイプなどがある。選ぶ際に困らないよう、それぞれの特徴や用途を確認しておこう。

大豆ミートの形状の違い

  • ミンチタイプ:挽肉の形をしている。ハンバーグや麻婆豆腐などにおすすめ
  • フィレタイプ:バラ肉に近い形をしている。炒め物や煮物などにおすすめ
  • ブロックタイプ:一口大のブロック肉の形をしている。カレーや唐揚げなどにおすすめ

大豆ミートの保存方法の違い

  • レトルトタイプ:パウチに入っているタイプ。お湯などで温めてから使用する
  • 冷凍タイプ:冷凍食品で販売されているタイプ。冷凍のまま料理に使用できる
  • 乾燥タイプ:密閉パックに入った乾燥タイプ。水やお湯で戻してから使用する

4. おすすめの大豆ミートを3つ紹介!

近年、大豆ミートへのニーズが高まっているため、大豆ミートを製造・販売する食品メーカーが増えている。そんな中から特に人気の大豆ミート製品(シリーズ)を三つ紹介しておこう。

マルコメ「ダイズラボ」

ダイズラボは、味噌で有名なマルコメが手掛ける大豆ミートのシリーズ商品である。「もっと手軽にともっと美味しく」をコンセプトに誕生した同社製品は、形状・保存方法ともにとにかく種類が豊富であることが特徴。また、お肉の形をした大豆ミートだけでなく、大豆ミートを使った惣菜の素なども取り扱っている。ニーズに合った大豆ミートを選べることが非常に嬉しいポイントだ。

大塚食品「ゼロミート(ZEROMEAT)」

ゼロミートは、レトルト食品や清涼飲料水でお馴染みの大塚食品の大豆ミートシリーズである。大豆ミートを使った本格料理であることが特徴で、ハンバーグタイプ、ハムタイプ、ソーセージタイプを取り扱っている。見た目だけでなく味や食感も本物のお肉とそっくりで、もしかしたら見分けがつかないかもしれない。レトルト食品としての大豆ミートを探している人にはとくにおすすめである。

オーサワジャパン「オーサワの国産大豆ミート」

オーサワの国産大豆ミートは、大豆ミートの老舗・オーサワジャパンが販売している商品だ。主力商品には乾燥タイプの「バラ肉風」と「ひき肉風」などがある。また、大豆ミートを使った大豆からあげやべジパスタソース、べジハンバーグなどの商品も取り揃えている。専用のオンラインショップもあるので、注文が便利であることもポイントである。

結論

低脂質・高たんぱくの大豆ミートは、肉が食べられない人や肉をなるべく控えたい人にとっての強い味方だ。また、必ずしも大豆ミート単体で食べる必要はないので、肉を食べたいときにはカサ増しの食材として使うのもおすすめ。上手に取り入れて食事の栄養バランスを整えるようにしよう。
【参考文献】
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  • 公開日:

    2019年9月 8日

  • 更新日:

    2020年11月13日

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