1. ペットボトルの始まりは醤油から?

現代では当たり前の存在となったペットボトルだが、日本で最初に登場したのは1977年である。醤油の容器として用いられたのが始まりで、1982年の食品衛生法の改正によって清涼飲料水への使用も認められるように変わっていった。
ペットボトル飲料が販売されるようになった当時は、今のような小型のものは存在せず、ほとんどが1L以上の大きいサイズのものだった。 これは、小さいサイズのペットボトルを作る技術がなかったり、その発想がなかったりしたからというわけでは決してない。当時から海外からの輸入品では小型のペットボトルは存在していたのだ。では、なぜ日本では小型のペットボトルが作られなかったのかというと、環境保全を考えて自主規制していたという背景がある。
ペットボトル飲料が販売されるようになった当時は、今のような小型のものは存在せず、ほとんどが1L以上の大きいサイズのものだった。 これは、小さいサイズのペットボトルを作る技術がなかったり、その発想がなかったりしたからというわけでは決してない。当時から海外からの輸入品では小型のペットボトルは存在していたのだ。では、なぜ日本では小型のペットボトルが作られなかったのかというと、環境保全を考えて自主規制していたという背景がある。
2. 日本で小型ペットボトルが普及した背景

小型ペットボトルは、ゴミが散乱する恐れがあるから、自主規制されていた。しかし、リサイクルの取り組みが本格化してきたことから、1996年に初めて500mlのペットボトル飲料の販売がはじまり、それ以来さまざまな飲料メーカーが500mlのペットボトル飲料を製造するようになり、昨今のような状況となっている。
また、さまざまなニーズに応えるため、今では500mlよりも少ない量のペットボトルが増えている。350mlや480mlなど、それぞれのメーカーが独自に量を設定しているのでとくに決まりはない。「500mlだと思って購入したら480mlだった」というような少し悲しい現象が起こることもあるので心構えをしておこう。
また、さまざまなニーズに応えるため、今では500mlよりも少ない量のペットボトルが増えている。350mlや480mlなど、それぞれのメーカーが独自に量を設定しているのでとくに決まりはない。「500mlだと思って購入したら480mlだった」というような少し悲しい現象が起こることもあるので心構えをしておこう。
3. そういえば...?炭酸飲料のペットボトルの形が違うのはなぜ?

ペットボトルには色々な形があるが、これは単なるデザインではない。お茶や水、果汁飲料、炭酸飲料など飲み物の種類によって性質や充填方法が異なるため、それぞれに求められるペットボトルの形が違うのだ。
炭酸飲料
炭酸飲料のペットボトルは丸くて凹凸が少ないのが特徴だ。素材自体も厚みがあり、口の部分が透明である。また、底の部分は花のような形のペタロイド形状となっている。炭酸飲料のペットボトルは炭酸ガスの圧力に耐えられる性質が求められる。また、円筒状になっているのは、内圧を均一に受けられるようにするためだ。
お茶、果汁飲料、スポーツドリンク
充填時に熱さを持つ飲み物のペットボトルは、熱に耐えられるように厚みを持っている。また、中身が冷えたときの体積の収縮に耐えられるような性質も持つ。飲み口の部分が白いのも、充填時の熱に耐えるためだ。側面の凹凸は減圧吸収パネルと呼ばれ、冷えて体積が縮むときの容器への圧力をここで吸収している。
ミルクティー、お茶
無菌充填用ペットボトルと呼ばれる。薄くて軽い構造が特徴だ。口部が透明なのは、炭酸飲料用のペットボトルと同じだが、ボトルは柔らかい。省資源のために作られたペットボトルでもあり、捨てるときに小さく潰せるのも特徴だ。しかし、強度が弱いかというとそうでもなく、輸送の際に積み上げたり、コップに注ぐときに持ちやすいように溝の入れ方を工夫している。
結論
炭酸飲料のペットボトルには、炭酸ガスの圧に耐えるための工夫が施されている。飲料の違いによってボトルの形や性質が異なるので色々と観察してみるのも面白いだろう。日本に小型のペットボトル飲料が普及してから、飲み物を簡単に持ち運べるようになったのは間違いない。環境保全のためにも分別をしながら、便利なペットボトル飲料を利用していこう。