1. コーヒー豆の美味しい挽き方は、まずミル選びから!

コーヒー豆を自分で挽く際には、コーヒーミルを使う。金属製のものから透明なプラスチック製のものまでさまざまな種類があるが、材質については好みのもので構わないだろう。
粗さを調節できるミルを選びたい!
おすすめなのは、粗さを調節する機能がついたコーヒーミルだ。詳しくは後述するが、コーヒーの淹れ方により適した粉の粗さが違うため、いろいろな飲み方を楽しみたいなら、粗さを調節できるものがよいだろう。
手入れのしやすいミルがおすすめ
コーヒー豆を挽き続けると、豆のかすや油がミルの中に溜まっていく。そのため定期的に掃除をするのが望ましいが、手入れのしやすさはミルによって異なる。できれば、細かく分解できるなど、掃除をしやすい仕様になっているミルがよいだろう。
2. コーヒー豆を挽く量には要注意!

コーヒー豆を挽く際は、淹れる量だけを挽くようにしよう。酸化により風味が損なわれるため、挽いてからの保存はおすすめできないからだ。コーヒー1杯あたりの豆の量の目安は、おおよそ10~12gとされる。コーヒー豆用の計量スプーンで計ることができる。
3. 淹れ方によって変わる、コーヒー豆の適切な挽き方

コーヒーの淹れ方にはさまざまな種類があり、それぞれに適した挽き方がある。ここでは、代表的なドリップ式およびフレンチプレスのほか、水出しコーヒーについての挽き方を説明しよう。
ドリップで淹れるなら、中程度~やや細かめに
ドリップで淹れる場合、粉の粗さは中程度~やや細かめがよいだろう。通常はペーパーフィルターを使う。目が非常に細かいため、粉が細かくても通り抜けることはない。ただし、粉が細か過ぎると湯が粉をなかなか通り抜けないため、抽出に時間がかかってしまう。また、粗過ぎると逆に湯の通り抜けが速過ぎ、十分な濃さを抽出できない。中程度の細かさという意識で挽けば、問題なく淹れることができるはずだ。
フレンチプレスは粗めに
フレンチプレスで淹れる場合には、粗めに挽くのがよい。というのも、フレンチプレスでは網目状のフィルターを使って粉を濾すため、粉が細かすぎるとフィルターを通り抜け、コーヒーが粉っぽくなってしまうのだ。それを防ぐため、粗めの挽き方がちょうどよい。ただし、粗めに挽いたとしても粉が完全に濾過される訳ではなく、コーヒーに若干の粉が残る。これはフレンチプレスで淹れたコーヒーの特徴なので、気にする必要はない。
水出しコーヒーは細かめに
水出しコーヒーは、細かめに挽くのがおすすめだ。細かく挽くと粉の表面積が大きくなるため、成分がよりよく抽出される。水出しではゆっくりと時間をかけてコーヒーを抽出するため、粉が細かくなればコーヒーの美味しさをより多く引き出せるのだ。細かく挽くのは少し手間がかかるが、美味しく淹れるためにも少し頑張りたい。
結論
コーヒー豆の挽き方は、淹れ方により異なるため、それに応じた挽き方を選択する必要がある。難しく感じるかもしれないが、粗さを調節できるミルがあれば簡単に対応できる。また、淹れる直前に飲む量だけを挽くようにすれば、豆の風味を最大限に楽しめる。本記事で紹介した、淹れ方に合わせた挽き方で、違いを感じながら味わってみてはいかがだろうか。