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天然玉露の異名をもつ【あさつゆ】とは?煎茶でも高級感のある味わい!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年11月11日

飲むだけではなく、最近ではスイーツとしても注目を集めている日本茶。あまりにも身近な飲み物であるため何気なく飲んでしまっているが、使われている茶葉の品種の違いはもちろん、栽培や加工方法で違う味わいに変化するため、知れば知るほど面白い。ここでは「あさつゆ」という品種から作られる日本茶について紹介する。

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1. 【あさつゆ】とは?

あさつゆは、茶葉の生産地として有名な京都府の宇治の在来種から誕生した品種だ。ほかの品種の茶葉と比べて旨みが強いため「天然の玉露」とも呼ばれている。玉露とは高級日本茶の代名詞とされる日本茶で、栽培方法が少し特殊だ。煎茶用の茶葉が日光に当てて栽培されるのに対し、玉露用の茶葉は収穫の20日前から茶葉を日光に当てない「被覆栽培」が行われる。日光に当てない期間を作ることで苦みが減り、甘みや旨みが強くなるからだ。本来であれば被覆栽培を行わなければ玉露のような旨みの強いお茶はできないのだが、あさつゆは被覆栽培をしなくても玉露のような味わいを堪能できる。あさつゆが天然玉露と呼ばれる所以だ。

あさつゆの栽培地

あさつゆは宇治の在来種から誕生したが、現在は主に鹿児島県を中心とした九州地方で栽培されている。鹿児島県は静岡県に次ぐお茶の産地で、あさつゆ以外にもさまざまな品種の茶葉が栽培されている。また、あさつゆの持つ玉露のような旨みをより味わいやすくするために品種改良された「ゆたかみどり」や、「やぶきた」とあさつゆの交配種である「さえみどり」など、あさつゆの特徴を引き継いだ品種が鹿児島県では多く栽培されている。

2. あさつゆの収穫時期と加工

一般的に新茶の茶摘みは八十八夜に行うとよいとされている。八十八夜とは、立春から数えて88日目の日を指し、現在の暦では5月1日または5月2日が該当する。八十八夜に収穫された茶葉はとくに味と香りのバランスがよいとされている。しかしながら当然、地域差もあるため、八十八夜よりも早くまたは遅く収穫される茶葉もある。あさつゆが多く栽培されている鹿児島県は温暖な地域であるため、茶葉の生育が早い。そのため鹿児島県で栽培されている茶葉は早ければ3月下旬より収穫が始まる。あさつゆの新茶を手に入れたい場合は早めにチェックしておくことをおすすめする。

あさつゆが店頭に並ぶまで

茶葉は収穫された状態のままでは出回らない。茶園と加工業者の2ヶ所でそれぞれ加工されて店頭で見かける茶葉になる。茶葉は収穫されてすぐに荒茶という状態に加工される。荒茶とは茶葉を蒸し加熱、手もみしたのち乾燥させたもので見た目は店頭に並ぶ茶葉に近い。しかし茶葉の大きさが揃っていなかったり、茎や芽が混入していたりと品質的にはよい状態ではないため、加工業者にてふるい分けなどを行い品質の均一化が行われる。こうして市場に出回るあさつゆの茶葉ができる。

3. あさつゆを美味しく飲むためには?

あさつゆは煎茶に加工されることが多い。美味しい煎茶の見極め方はあさつゆ以外の煎茶を見極めるときにも同様に使えるので覚えておいて損はない。品質のよい煎茶の条件は茶葉が針のように細くてまっすぐであること、濃い緑色であることの2つだ。日本茶専門店では試飲できる場合もあるので、茶葉の状態と実際の味わいとを確認しながら選ぶと間違いない。またせっかくの美味しいあさつゆの煎茶も時間が経つにつれて味が落ちてしまうため、美味しいうちに飲みきるように購入する際は飲みきれる量を買うようにしよう。

煎茶の淹れ方

美味しい煎茶を淹れるためには守らなければならないポイントがいくつかある。なかでも覚えておいてほしいのがお湯の温度だ。煎茶の場合は70~80℃がともっとも美味しく淹れることができる温度といわれている。沸かしたてのお湯を湯呑みなどに移して冷ましておくようにしよう。次に重要となるのが茶葉とお湯の量だ。1人分は、茶葉2gに対してお湯70mlの割合がよいとされる。使用する茶葉によって変動することもあるので、パッケージ等に記載されているお茶の淹れ方も参照しておくとよい。最後に浸出時間だ。煎茶の場合は1~2分がよいとされる。長く放置してしまうと雑味も一緒に出てきてしまうので注意が必要だ。

結論

あさつゆは天然玉露と呼ばれるほど、旨みの強い品種だ。宇治の在来種から誕生したが、現在は鹿児島県を中心とした九州地方で栽培されている。煎茶でありながら、購入茶の代名詞である玉露の味わいを楽しめる特殊な品種であるため、日本茶に興味があるならば一度は飲んでおきたい。
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