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【コナフブキ】ってどんなじゃがいも?特徴やおすすめの食べ方を紹介

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年11月 1日

さまざまな料理の食材として使われ、食卓に欠かせない野菜のじゃがいも。そんなじゃがいもには、たくさんの品種がある。中には普段あまり見かけることのない加工用やでんぷん原料用の品種もあるのをご存知だろうか。コナフブキは、でんぷん原料用として栽培されているじゃがいもの品種である。今回は、そんなコナフブキの特徴などを解説しよう。

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1. コナフブキってどんなじゃがいも?

コナフブキは、でんぷんの原料用として栽培されているじゃがいもの品種である。1971年に北海道農業試験場で育成が始められ、10年後の1981年に「ばれいしょ農林26号」として品種登録され、コナフブキと名付けられた。その名前は、北海道の吹雪をイメージさせるほどたくさんのでんぷんが取れることに由来している。

コナフブキの特徴を長所と短所で解説すると、長所としては先述の通りでんぷん価が高く、でんぷん収量が多いことが挙げられる。またでんぷん価の上昇が早いため早期の収穫にも適している。短所としては、でんぷんの品質がコナフブキが登場する前まででんぷん用の品種として主力だった「紅丸」よりやや劣ることである。コナフブキから作られるでんぷんは、離水率が高いため水産練製品やハム、ソースなど長期間冷蔵保存される加工食品にはあまり向かないといわれている。

病害虫に対する抵抗性では、Yモザイク病には抵抗性を持つが、ジャガイモシストセンチュウには感受性がある。そのためジャガイモシストセンチュウが発生した畑に作付けを行うと、減収の被害が発生する。そのため、コナフブキとジャガイモシストセンチュウに抵抗性を持つ品種である「トヨアカリ」を交配させて育成した「サクラフブキ」が開発されている。

2. コナフブキの主な産地と作付け面積

コナフブキは、北海道が主な産地となっている。北海道の全域での栽培に適しているが、地域ではオホーツクや十勝を中心に栽培されている。

2016年度の作付け面積は、13,114haで、じゃがいもの品種のなかでは最も多く作付けされている。でんぷんの収量が多いことから、それまででんぷん原料用として主力であった「紅丸」の作付け面積1996年に超え、2002年には品種別の作付け面積でトップであった「男爵いも」を超えて、日本で最も作付けされている品種となっている。また、でんぷん原料用としての作付けでは8割以上を占める主力品種である。ちなみに2016年度のじゃがいも全体の作付け面積の全国計は77,200haであり、コナフブキの作付け面積はそのうちの約17%にあたる。

3. コナフブキの利用例

コナフブキは、でんぷん価が高いため粉っぽい食感であること、煮崩れしやすかったり調理後に黒変することから一般的な食用としては向かない品種である。でんぷん原料用として生産されているため、加工前のいもを入手することは難しい。まれにネット通販などで販売されていることがあり、もし手に入ることがあれば、でんぷん価が高いことを活かして、お好み焼きやスイスの国民的なじゃがいも料理である「ロスティ」にして味わうとよいだろう。ロスティは、じゃがいもを細切りにしたものをフライパンで焼くので、表面はカリっと、中はホクホクの食感が味わえる、簡単で美味しいじゃがいも料理である。

でんぷん原料用以外の利用法としては、ユネスコの自然遺産に登録された北海道知床半島のつけ根にある町「清里町」で醸造される「ジャガイモ焼酎」の原料となっていることは有名である。じゃがいもを原料とした焼酎が日本で初めて登場したのは1975年で、発売から40年を迎える人気の特産品だ。

結論

今回の記事を読んで、初めてコナフブキという品種のじゃがいもがあるのを知った人もいるのではないだろうか。じゃがいもには、たくさんの品種があり北海道で栽培されるじゃがいもだけでも数十種類もあるといわれている。コナフブキはでんぷん原料用のじゃがいもで、なかなか見かけることはないかもしれないが、もし手に入れる機会があれば調理して味わってみてはいかがだろうか。
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