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けんちん汁に動物性食品を使わない理由!歴史や由来の謎を解く!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

2019年11月12日

具だくさんのけんちん汁は、副菜としての役割も兼ね備えている。野菜をたっぷり摂取できるので、野菜不足解消にもおすすめだ。その見ためや具材の種類から、豚汁との違いに困惑してしまう人もいるのではないだろうか。ここでは、けんちん汁の歴史や定義について見ていきたい。

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1. けんちん汁は精進料理

けんちん汁は精進料理のひとつだ。精進料理とは、動物性の食品を使わない仏教の戒律に習った料理のことをいう。野菜や海藻、豆腐などの植物性食品を中心としており、淡白とした和食の典型ともいえる。
精進料理の基本的な調理法は、煮たり蒸したりするものだ。多くの油を使って炒めたり、揚げたりすることがないので、カロリーが低くヘルシーな料理が多い。ダイエットに興味がある現代人にもおすすめだ。

2. けんちん汁の始まりは?

けんちん汁のはっきりとした由来はよくわかっていない。
とはいえ、鎌倉にある建長寺という寺の修行僧が作っていた建長汁(けんちょうじる)が起源とされている。建長汁の呼び名が訛ってけんちん汁となったという説が有力だ。
建長汁の誕生は偶然であったとされている。法要の際に予想以上の来客により豆腐が足りなくなり、豆腐を崩して野菜と一緒に汁物を作って提供したことがきっかけとなったそうだ。この偶然生まれた具だくさんの汁は評判がよく、今日の日本の食卓にまで引き継がれている。
また、けんちん汁の発祥には諸説あり、普茶料理の巻繊(けんちん)が改良されたものが由来だともいわれている。巻繊は汁物ではない。細かく切った野菜と崩した豆腐を合わせて湯葉に包み、油で揚げた料理だ。
いずれにせよ、けんちん汁の発祥は豆腐と野菜という組み合わせが必須であることには変わりない。

3. けんちん汁の材料と下ごしらえ

けんちん汁には、大根、人参、ごぼう、里芋、豆腐、こんにゃくなどの材料を使用する。大根と人参はいちょう切り、ごぼうはささがき、里芋はひとつをそのまま使ったり半分にする。
豆腐は水きりをしっかりして、水分を抜いておくと味がしみ込みやすい。木綿か絹かは決まりがないので、好みのほうを選んでみよう。 豆腐の水きりは、豆腐をキッチンペーパーで包んで、重石をしてしばらくおいておく方法が基本だ。しかし、電子レンジで加熱したり、熱湯で茹でることでも可能。急いでいるときは電子レンジでの加熱がおすすめだ。
けんちん汁の出汁は、鰹節や昆布でとった和風出汁を使用する。もし出汁を取るのが難しい場合は、出汁パックや顆粒出汁を使って手軽に済ませよう。けんちん汁は透き通った色が美しい料理だ。丁寧に材料の下ごしらえをして、出汁にムダな濁りが出ないように気を付けよう。

4. けんちん汁のアレンジレシピ

けんちん汁は、そのまま食べるだけではなく、ほかの料理にアレンジすることもできる。もしけんちん汁が余ってしまったら、アレンジを楽しんでみよう。

けんちんうどん

茹でたうどんを丼に入れて余ったけんちん汁を注ぐだけで、けんちんうどんのできあがりだ。うどんを食べるために、あらかじめけんちん汁を多めに作っておくのもよいだろう。
うどんはざるうどんや天ぷらうどんなど定番の食べ方でも美味しいが、野菜をしっかり取れるメニューはあまり多くない。うどんにはねぎやわかめなどをトッピングとして具材を合わせることが多いためである。野菜をしっかりとるためにも、具だくさんのけんちんうどんはおすすめだ。
  • カレーライス
けんちん汁にカレーのルウを溶かせば、簡単に和風のカレーが仕上がる。こんにゃくや豆腐など、カレーとはあまり組み合わせない食材も入っているが、変わった食感や風味を楽しめるので是非試してみてほしい。

キムチけんちん

辛味のあるキムチを、残ったけんちん汁に加えれば一風変わったキムチけんちんのできあがりだ。刺激のある味わいは食欲を増進してくれる。ごはんのおかずとしても役立つだろう。けんちん汁をよそった汁椀に市販のキムチを追加するだけなので、忙しいときでも簡単に作れる。

結論

けんちん汁の由来は、建長寺で作られていたという説や、普茶料理の巻繊からなど諸説ある。いつどこで生まれた料理なのかよくわからないということも、歴史の深さを感じられる部分だ。けんちん汁は出汁のきいたシンプルで優しい味わいなので、アレンジもききやすい。多めに作ってほかの料理に変身させて食べるのも楽しみの一つといえるだろう。
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