1. レモングラスは温暖な気候で育ちやすい

レモングラスはその名からレモンと関連付けられがちであるが、植物の分類上から見ると、全く異なる種類である。しかし、レモンに含まれている香り成分のシトラールが含まれていることから、似た香りを感じることができる。そのため、レモングラスという名がつけられたといわれている。
熱帯アジアに自生している植物
レモングラスはハーブの一種であるがイネ科の植物であり、熱帯アジアに多数自生している。そして、見ためは稲に似た平たく細長い形をした白緑色のハーブであり、その姿はススキが茂っている様子にも似ている。栽培されているレモングラスは、インドで栽培しているインディアンレモングラスと西インドで栽培しているウエストレモングラスの2種類に分類される。一般的にはウエストレモングラスのほうが良質であるといわれている。
日本でも栽培されているレモングラス
暖かい地域で誕生したハーブの一種なので、暑さや多湿に強いが寒さには弱いという特徴がある。日本でも温暖な地域ではレモングラスを栽培しているところがあり、決して栽培が難しいハーブではないので、自宅で栽培している人もいる。
食べることができないレモングラス
料理に使用されているイメージが強いレモングラスであるが、その葉の固さからレモングラス自体を食べることは基本的にはない。基本的には、スパイスとして料理の香りづけに使用されることが多い。また、にんにくや唐辛子と一緒に使用することで、肉や魚の臭み消しにも使用されている。そして、茎や葉の部分からは精油も採れるので、香料として使用されることもある。
2. レモングラスはレモンの香りを楽しめる?

レモングラスにはレモンの香り成分である「シトラール」「レモンバーム」「レモンバーベナ」などが含まれており、本物のレモンのような香りを楽しむことができるといわれている。加えて、甘い香り成分も含まれているので、レモングラスティーにすると、さわやかな甘い柑橘系の香りを楽しむことができるのが最大の特徴である。そのため、レモンのようなスッキリ感を楽しむことができる。
味はレモン味ではない
レモングラスティーはその香りから味もレモンのように酸味があると思われがちであるが、酸味はほとんどなくクセもない。ハーブティーの独特な風味が苦手という人でも飲みやすい。また、シングルティーとして飲むのも美味しいが、味にクセがないので、ほかのハーブとブレンドしてもまた違った味わいを楽しむことができるので、おすすめである。
とくにブレンドするのにおすすめのハーブはペパーミントやローズである。すっきり爽快感を味わいたい人にはペパーミントとブレンドするとよいだろう。また、ローズとブレンドすると、レモングラスのスッキリさわやか感に華やかさがプラスされて美味しく楽しめる。
とくにブレンドするのにおすすめのハーブはペパーミントやローズである。すっきり爽快感を味わいたい人にはペパーミントとブレンドするとよいだろう。また、ローズとブレンドすると、レモングラスのスッキリさわやか感に華やかさがプラスされて美味しく楽しめる。
3. 美味しいレモングラスティーの飲み方

生のレモングラス
レモングラスの楽しみ方は大きく3パターンある。自宅で栽培できる場合には生のレモングラスを使用してレモングラスティーを楽しむのもよいだろう。根元部分を切り落としたレモングラス約4本分を1Lの沸騰したお湯の中に入れて、約4分煮出すことでできあがりである。香りは新鮮なものほど強いので、生のものは使用する直前に収穫するのがおすすめである。
乾燥のレモングラス
一番手に入れやすいのは乾燥したレモングラスで、日持ちしやすいという特徴がある。そして、水出しでも楽しむことができるので、アイスレモングラスティーとして飲みたいときにはとくにおすすめである。ホットの場合、1人分約3gをポットに入れて、約5分蒸らすと美味しく飲める。アイスの場合、約2時間水に漬けることで楽しめる。
パウダー状のレモングラス
乾燥レモングラスに比べると目にする機会は少ないかもしれないが、パウダー状のレモングラスもある。パウダー状は料理やお菓子作りに使用されることが多いが、ハーブティー作りに使用することもできるので、知っておくとよいだろう。
作り方は一番手軽で、1カップの水もしくはお湯の中に入れて溶かすだけである。とても簡単にできるので、おすすめの方法だ。
作り方は一番手軽で、1カップの水もしくはお湯の中に入れて溶かすだけである。とても簡単にできるので、おすすめの方法だ。
結論
本物のレモンを感じることができるレモングラスは柑橘類好きにはぜひとも味わってもらいたいハーブの一種である。エスニック料理に使用されることも多く、比較的手軽に手に入れることができるので、まずは一度レモングラスティーを楽しんでみてはどうだろうか。そして、自分なりのアレンジを加えて飲んでみるのもまた楽しいだろう。